改めて自己紹介してみる。【芸歴編】 | 若葉 市之丞オフィシャルブログ「市味と~がらし」Powered by Ameba

改めて自己紹介してみる。【芸歴編】

こんばんは。

初めましての人は、初めまして。


いっちーです。


「誰よ」「何者?」「役者?」「ダンサー?」


ってお思いの方もいると思うので改めて自己紹介をしてみると言う趣旨のブログです。




正確には「元役者」

今は役者でもなければ俳優でもありません。


では、自己紹介でも。。ニヤニヤ






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昔々、ある所に幼い兄弟三人がいました。

5歳で初舞台を踏み、大衆演劇の子役として、

良いも悪いもわからないまま彼は、役者として人生を歩みました。

その三人はデビューからわずか数年で「チビ玉三兄弟」として大人の都合でフジテレビ系、ドキュメント番組「金曜エンタテイメント 頑張れ!チビ玉三兄弟」 に出て、視聴率30%オーバーというお化け番組となり、人気を得て、一世風靡しました。


どこの劇場に行っても満員立ち見入場規制は当たり前。

出れば歓声とご祝儀があがり、街を歩けばサインをお願いされる。

それほどまでに「チビ玉三兄弟」は全国区になりました。



真ん中の子は(俺)亡くなった大御所「世界の蜷川」と呼ばれる、蜷川幸雄先生の舞台に出て『市は芝居うまいな!すごい』と言われ

女形の最高峰、坂東玉三郎さんに『あなたの女形いいね!素敵』と言われるくらいの実力でした笑


しかし、

『芝居』『女形』の二つは彼にとってはまっっったく興味のないものでした。



有名な劇場の支配人さんに、

「女形は背中を反るのが綺麗なんだよ」


と言われても


真顔「はぁ。興味ないんで」


「いま、君は縫い物をする仕草をしてるけど、それで縫えると思う?」


ニヤニヤ「縫い物したことないので知りません。」


とクッソ生意気なガキでございました。

その度にフォローしてくれたマネージャーごめんなさい笑笑


自分の意思とは裏腹に有名になる名前。

自分の意思とは関係なく必ず出なければいけない舞台。 



「つまんねー」と思いながらも出なければいけない舞台(その時見に来てくれた人にはごめんなさい)




そんな捻くれた子は、ある時、舞台の踊りで「HIPHOP」というものに出会いました。


その子は(俺)『今までやってきたことよりもこれが一番面白い!自分を出せる!』とただ一人で踊り続けたのです。


雨の日も、雪の日も。


お芝居を行うホールの搬入口で。


お家の窓を鏡にして。


区の施設のジムで年配の方に微笑まれながら。


誰もいない公園で。



『HIPHOPなんかより芝居を勉強しろ』と言われても、『女形を研究しろ』と言われても。


その子は「HIPHOP」を踊るのをやめなかった。


それはきっと5歳から子役としてデビューをして、自分を押し殺して生きてきた彼が唯一見つけた相棒だったのです。





そして、最後に唯一彼が選んだ道は、

世界の蜷川に認められた「芝居」の道でも、

最高の女形の坂東玉三郎さんに褒められた「女形」でもなく、

ただ一人、たった一人で踊り続けた「HIPHOP」だったのです。


そこから、彼の「ダンサー」としての、

自分が楽しいと思う人生が始まったのです。

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僕はお芝居をすることを、女形をすることを、

立ち役をすることをもう引退しました。


もう2度とないでしょう。


役者としての『若葉市之丞』はもういません。



これからは「ダンサー」「振付師」として、

どうぞよろしくお願い致します。





最後まで読んでくれてありがとうございます。

「いいね」を押してくれたら嬉しくなって少し頑張って書くのでよろしくお願いしますー。