陽が沈む前に君と手をつなぐだろう。

明日を待ち望み、昨日を追い求めても、あるのは今この時だけなのだろう。

陽が沈み、月が浮かび、星が瞬く。

そんな、今この時が唯一の救いなのだ。

では、その『今』を平和に過ごせるのは何故だろう。

戦争が終わり70年。

70年前の『今』はどんな感じなのだろう。1945年8月15日正午に玉音放送で敗戦を知ることも、その後日本が経済大国になることも、街には食料が溢れかえる日が来ることも、何も知らずに1945年8月14日23時頃を過ごしているのだろう。やはりその時を必死に生きていたのだろう。

では、自分は。今の自分は。

自分が『飛行機で敵艦に体当たりしろ』と言われたらできるのだろうか。

絶対にできない。

でもやらなければならないとすると、どうする。

そんなことを自問自答する。

もうすぐ日付は2015年8月15日

70年目の終戦の日。

1945年8月15日

2015年8月15日

それでもきっと青空と夕焼けと、星空と月だけは変わらずにいるのだろう。