クリスマスごはん | ベアリングの日々~ベルリン滞在日記~

クリスマスごはん

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イブごはんのブログを
ご覧になった方はなんで?
と思われるかもしれませんが
これも現状リアルなクリスマスごはんです。

イブは胃袋が求めるまま
ドイツのクリスマスイブなのに
中華でしたが餃子を皮から作ったので
手間ですが値段はとっても手頃な
イブごはんでした。

さてクリスマス当日は
どうするかと考えていたら
夫は前から部屋にあるガスオーブンを
使ってみたいとボソッと漏らしていて
私はと言うと慣れない外国製のしかも
ガスオーブン(中のガス口に直接火を付けるタイプ)
を使いこなせるとは思ってなくて
半ば夫の発言を冗談と思って
使う気なんてサラサラなかったのですが

クリスマスにして
まさかのサプライズ!!
スーパーが休みに入る前に彼は
冷凍丸鶏を購入済みだったのです。
(値段は思ったより安い7ユーロほど)

そのブリンとした
丸々パウチを見た時
あまりのシュールな光景に
冗談かと思ったと同時にここにあると言う事は
あのオーブンで作らなくてはいけないではないか!!
と当たり前すぎるショックを受けたのは正直な気持ち。

夫はオーブンの使い方を
誰かに聞いたのかも?と思い
たずねると首を横に振る始末。

今まで扱った事のない
こんな大物を無謀にも初オーブンで!
人生初ずくしのチャレンジをなにがどうして
このクリスマスの良き日にせねばならないのか?
と不思議でなりませんでした
だって失敗したらあの丸々とした丸鶏を
どう処理すれば良いのやら・・気が遠くなりそうでした。

本当に作る気なら
前もって作り方を
長年ドイツに住む人に
聞いたりネットで調べたりしたのに・・。
(今家でネットが使えません)
買ったのは思いつきとゆうか
軽い気持ちだったのでしょう。

しかしながら考えていても
どうにもなりません!
何事にもチャレンジしてこそが
異国に生活しての醍醐味ではないか!
と覚悟を決め丸鶏&オーブンと
向き合う事にしました。

さすがの夫も
私に調理の期待は
してなかったようで
1人でヤイヤイ考えていたのは私だけ・・。
買い物の際に丸鶏オーブン焼き用のスパイスや
つけ込むソースの事はボンヤリでも考えていたようで
丸鶏の下ごしらえは彼に任せる事に

私はと言うと
過去観たアメリカ映画の
クリスマスシーンや感謝祭に
出て来たターキーを思い出しながら
付け合わせの野菜がいるやらソースがいるやら
記憶を絞り出して野菜・ソース担当に


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とはいえ即席に近い状態なので
アメリカでよく使われる
クランベリーソースなんて洒落たもんはなく
グレイビーソースなんてモノの
作り方も知るわけもないので

一袋5セント(約6円破格!5袋購入済み)だった
インスタント白アスパラのクリームソースで代用
常備のニンニクにタマネギとジャガイモ
前買ってた残り野菜のインゲン・パプリカを切り
丸鶏に詰めてもらいタマネギとジャガイモは
丸ごと天板にのせて一緒に丸焼き


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丸鶏の方は
市販のスパイスをオリーブオイルと混ぜて
ベースの調味料を作りそれを鶏全体に
塗り込んで下味をつけます
こんな風にしばらく寝かせていました
でたらめでもスパイスのおかげで良い香り
においで食欲をそそられます。

見よう見まねとはこの事!
夫も想像で調味料の調合をやってたようで
これが正しいのかはわかりません
でもなんとか形になりました。
観賞も兼ねて鉢で買ってたローズマリーも
まさに肉料理の王道とも言うべく形で
使われてきっと満足でしょう。


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これが問題のオーブン
オーブンといえば料理番組でも
必ず言われる「予熱」調理をしないとっ!
てことで時刻は16時頃にオーブンを温めだして
約30分ほどして丸鶏投入!!(カンで調理)
熱さの調節は1~8まであって全然わからないので
迷ったら真ん中と昔から決めているわたしは
4と5の間くらいで予熱

そこからはやれキッチンで
ガスがもれてやしないかとか
普通のオーブンではしない変な音がするやら
爆発したらこわいから窓を開けようとか
そんなんだから寒風吹きっさらしのなか
15分毎に何度も耐熱ガラスを覗きに行くことに

雪が降ってないだけありがたい気温です。
まさに丸鶏(チキン)な心持ちで・・。
落ち着きが無いったら
思い返して自分でもびっくりします。

そうしてワタワタと
オーブンと向き合うこと約2時間弱


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この瞬間をおがめた時には
今までの不安感が消えて
この丸鶏とオーブンに
向き合えてよかった!!
とまで思えたもんです。
素晴らしい香りと
このコンガリした見た目に感動☆

オーブンも何事も無く(ガス漏れとか)
安定した熱で中まで火を通してくれて
つい何時間前まで使えるのかどうかすら
分からなかったオーブンが
今や万能と呼ばれる変貌ぶり

皮に下味がしっかり付いていて
それが中のほうにも染みて
ジューシーな肉に仕上がっていました

まさにクリスマス料理を
調理から味わえました。

試行錯誤して
作った料理は大変さや懸命さが
それこそ絶妙なスパイスとなって
美味しく感じるものですね
たとえでたらめで行き当たりばったりなやり方でも