クリスマス | ベアリングの日々~ベルリン滞在日記~

クリスマス

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写真はクリスマスの夕日です
なぜか先週の土日は大寒波で
雪も多かったのですが当のクリスマスは
気温が急に上がりホワイトクリスマスは望めませんが
過ごしやすい日々、そのせいか夕焼けがキレイです。
クリスマスと言えども街が暗いので夕焼けがとても風景に映えます。

しかしながらクリスマスなのに街に人が全然いません!

昼過ぎに乗ったトラムもいつもは人でイッパイなのが
寂しくなる程人がいなくて座るシートも選び放題!
違う街に来たみたい

教会やマーケットなんかは
人がいるのかもしれませんが
街はとっても静かで車の台数ですら少なく
近所のショップが立ち並んだ大通りは
いつも多いので極端に人が少なく感じます

開いてる店も少なくて
長いところは翌月の2日まで休みとか
年末はクリスマスから翌年始まで
休暇であるのが普通みたいです

ドイツでは12月中旬が
仕事納めの年末気分なんでしょうね
なのでクリスマスはもはや冬の休暇気分
ただし出歩くのも買い物や遊びが目的ではなく
宗教的に厳かな行事の意識を含みます。

日本じゃクリスマスから年末年始は商売で言うと
かき入れ時で特にクリスマスはカップルや
家族客・子供を対象とした商品がかなり売れる時
その為の企画商品はずいぶん前からかなりの力の入れようで
この頃ばかりはお店の来店数もさることながら
閉店ギリギリまで何かが売れる可能性があります。

なかでもクリスマスイブやクリスマス当日は
街や人がドラマチックに変わる時じゃないですか!

ショップ店員を経験した事がある方なら
プレゼントの包装時にお客さんから
ドラマのようなエピソードを聞いたり
閉店ギリギリにプレゼントを買いに来る人を
1度は見た事があるはず!

かくゆう私も色々な店で
ショップ店員をしてきましたが
イブを含めたクリスマスの2日間は
いろんな人のドラマが詰まっていました。

日本の婦人服雑貨屋で働いていたときの事

クリスマス前に何度か彼女と訪れて
その後一人で何度か来て彼女の好みの
アクセサリーを買ってくれた男性がいました

実はその男性話を聞くと
彼女のプレゼントにイブのギリギリまで
色んなお店で彼女の目に留っていたアイテムを
覚えておいてイブまでそれぞれの商品を確認しながら
最終的に一番ほしいと思われるベストアイテムを
それまでの彼女とのデートで予測をして
イブの午前中に決断して買いに来てくれたのです。

電話で在庫確認もできるのになぜか
思いつかなかったみたいで
わざわざ何度も見に来てくれて
その上恥ずかしさのあまり在庫数を店員に聞けず
ディスプレイにまだあるかだけを
何度か見に来ていたようなんです。

だからイブの午前中早いうちに残ってるか
ドキドキしながら来店したんだそう・・。
その挙動不審な努力が他店でも行われていたと思うと
不器用で可笑しくもありなんとも微笑ましいエピソードでした。

魅力いっぱいのかわいいお店が増える頃
欲しいものを1つに決めること自体
女性には難しい事です。
そんな移り気な女性の本音を見抜くのは
なかなか難しかったとおもいます。

女性客の多い慣れないお店で
(私がいた店も男性1人ではなかなか入りづらいお店)
奮闘している様子がなんともけなげ
ただその努力だけでも値打ちがあります!
シャイな感じのその男性
かなりの想いが伺えました。

日本の街は当然華やかだし
どの店にもクリスマスソングが
流れて気分が最高に盛り上がるこの時期は
カップルだろうとシングルだろうと
年寄りも子供もなんかソワソワして
お店に入ったらなんか買いたくなるもんです。

ドイツではそれがずいぶん前の時期に
行われているだけなんでしょうけど
やはりなんだか物足りなさとゆうか
クリスマス当日にも華やかさが
つい欲しくなってしまいます。

宗教色の薄い日本のクリスマスは
街全体が家族や子供はもちろんの事
恋人達の為の活気ある日とゆう感じが強いので
クリスマスの本場と言えども
ドイツの街や人の様子は
いたって簡素にうつります
活気からはかけ離れますが
本当に落ち着いた静かなクリスマスです。