ゆーちゃんの友達は「ゆーが歌うのって古い歌が多いんですよ」と言う。

「ええ歌が多いもん」

「確かに、良い歌詞だと思いますが、金太の大冒険はちょっと」

「師匠から継承した最高のソング」

「あれを歌うの?」

「みんな大喜び」

ゆーちゃんはやっぱり中身はおばちゃんです。

 

そんなゆーちゃんに赤ちゃんが会いに来る。

「ゆー、あい」と言ってリンゴジュースを渡す。

「どうしたん?」

「長野の友達が送ってくれたの」

並んで飲みながら、「ゆー、お歌」と赤ちゃんが言う。

「歌?何がいいの?」

「お歌」

「しゃーないな」と言いながら、「あーる日、金太が歩いていると~」と歌い出す。

駄目なやつだ。

姪は「えー、それ知らない。アニソン?」と言う。

「スマホで調べてごらん」

調べた姪は「これ、絶対に駄目なやつじゃん。何て歌を歌うの!」。

「えー、最高に面白いですやん」

「この子は分からないから未だ良いけど、オチビの前では止めてね。本当に怖いわ」

「もうちょっと大きくなるまで我慢します」

その後、童謡を歌いながら、赤ちゃんを構ってくれました。