「パン」と音が聞こえ、ゆーちゃんが「撃たれた」と言う。

「誰や?」と振り返る。

みんなが一斉に「撃たれてない、撃たれてない」と笑う。

「犯人はあなたよ」

 

フローリングに座っていたせいで、破裂したような音がしたらしい。

「ねえ、おならをしたら、臭いんだから謝らなきゃ」

「あのね、お姉ちゃん、臭いっちゅーのはおっちゃんのおならですわ。私、おならで起こされて、危うくそのまま永遠の眠りにつくとこでしたわ」

「●●さんがそんなことするわけないでしょ」

その瞬間、料理の先生も私も「あなたがやられなかっただけよ」と反論。

車で走っている最中、窓をロックする。

そして、車内を阿鼻叫喚に落とす。

「あれは地獄でしたね。私は何度もされて、何度も頭を叩きましたから」

「密室殺人や。本人もダメージ食らうのに」

 

後輩は本当の居候くんを未だ知らない。

彼にはこの手の話がいくつもあります。