寒くなりました。
土曜日、上着がいらないくらい暑かったのに、「ダウン、ダウン」とダウンジャケットを引っ張り出してゆーちゃんは大学へ行く。
多分、これくらいの寒さが当たり前なのだけれど、一日毎の寒暖差がありすぎて体調がついて行きません。


「栄養を付けんとあきませんね」
料理の先生がミラノ風カツレツ、ラザニア、トマトスープをパッと作ってくれる。
これだけの料理が作れる先生は凄いなと思う。
「全部、●●君のおかげですよ。私、大学生の頃は全く出来ませんでしたから」
「これだけの料理を作られたら、男の人はイチコロですよね」
「料理くらいでイチコロになる男に碌なのはいないわよ」
「何かあったんですか?」


彼女は大学を出てしばらく関東にいた。
何人かお見合いをして、結婚が決まり、式も決まった矢先に東北の震災が起こった。
私も披露宴に呼ばれていたので、式の延期は仕方ないだろうなと思っていたところ、「中止のお知らせ」が届いた。
どのような事情があったのかは分からないけれど、延期で済むのではないかとみんなで話していた。