一目均衡表日記 -89ページ目

雑感

 日経平均株価は前場で300以上の下落でありまして、今週の騰落は非常に大事との印象を持ちます。

単なる直観ではありますが、今週中に14日安値を割るようであれば週足先行スパン下限で留まるとは思えませんし、割らぬとしても、今日の下落で押しの深さを改めて再認識させるものとなっている(6月8日を起点とするモミアイ)だけに、上昇力も期待出来ないと考えます。

いずれにせよ現時点では週足先行スパンを割ったら、一端下離れを考えて良いと思います。


昨年4月安値からの変動がいかなる形で上昇に転じて行ったか、これと比較しつつ、ご研究ください。



さて、しつこいようですが講演会のお知らせを

来週土曜日、午後3時より6時まで、水道橋にて行います。

お申し込みはこちら ichimokusanjin@jcom.home.ne.jp からお願いします。

詳細はhttp://ichimokusanjin.hp.infoseek.co.jp/seminar.htm







雑文

今日の産経新聞のコラムで大阪の大学生の事件について書いてありまして、ささいなトラブルが原因で、という表現が気になりました。ささいなトラブルが加害者側の大学生がメールを送った事を意味する事は想像がつきます。しかし被害者側にとっての発端ではあるかもしれませんが、被害者側がその事を言いがかりとして暴行、恐喝に及んだという事実が加害者側にとっての原因であるはずで、このような場合、些細なトラブルが原因などという客観化が適当とは思えません。


それはともかく一昔前なら想像もしなかったような事件が多く、祖父が竹内先生をはじめとする同人会の人たちによく言っていたという「君達の時代は大変だよ。僕はもう死んでいくだけだから良いけどね」という言葉が思い出されます。

無論、生きている以上、何とかやっていくしかないのでありますが、小事を小事と馬鹿にせず、短絡的な甘えを恥として人生を歩んでいくのは改めて大変だと思う今日この頃です。




計算値の活用例

日経平均株価の6月14日安値は14045、6月16日高値は14976、6月21日安値は14482、となっておりまして、6月14にちからこまかい三波動を考えますと、次の計算値が導き出されます。


E15907、V15470、N15413

さて計算値の達成直後から押してくるような場合、単純に6月16日あるいは6月21日の値段が相場水準として働いている可能性がある、という事でありまして、その後押しを入れて達成した計算値を上抜いて、はじめてその相場水準でのモミアイを上離れたと見なす事が出来るのでありますが、それと同時に6月21日までの時間関係で変化日を出しておく事が出来ますから、変化日との比較において、離れの可能性の有無を読み取っていく事になります。


6月14日からは3日間の上げ、4日間の押しで6月21日安値を迎えていますから、その後上昇力を見せるとしたら、6月21日から3日間、あるいは6日間の上昇を考えるのでありますが、今日が4日目で高値15216ですから現時点で上昇力は弱いと判断すべきであります。

明日以降押すようであればたった9日間で細かい三波動構成で計算値を取れずということとなりまして、転換線を割った場合下げを大きく示唆して来ることも、週足、その他と合わせて考えてみて下さい。



いずれにせよ計算値はただ出しておいて、値頃感として活用するのではなく、しっかりと論理的に活用すべきと考えます。


一目均衡表講演会のお知らせ

日時 7月8日(土曜日)午後3時より6時

場所 貸会議室内海 (水道橋駅側)一階教室

講師 細田哲生

会費 5000円

内容 メールマガジン原稿「罫線講座」を中心に日経平均株価、ドル円について解説予定


お申し込みはこちら ichimokusanjin@jcom.home.ne.jp からお願いします。

詳細はhttp://ichimokusanjin.hp.infoseek.co.jp/seminar.htm


勉強会後の飲み会に参加をご希望の方は御申し込み時にお知らせください。


竹内一先生の「株価予報06年夏季号」実業之日本社が6月22日発売です。

お近くの書店でお求め下さい。今回の「一目均衡表講座」は離れとしての均衡表活用をテーマに書きました。



たった今、メールマガジンの原稿を書き終えました。

頭が疲れすぎているので相場コメントは出来そうにありません。


お休みなさい。

雑文

3ヶ月ぶりに家族皆で実家に来ています。

長男は興奮し叫んでいます。

次男は緊張からかヘンヘンとべそをかいています。

仕事は夜中にする事にしますので、相場コメント等は明日行います。


雑文

日本の旧家には造り酒屋を営むものが多かった、という話は良く聞きます。

しかしながら純然たる酒造業を出発点としたもの、酒造業一本でやってきたものはほとんど例外的でありましょう。


大抵は、金貸し、土地を担保とした金融で財を成し、そこから酒造業へ、というのがオーソドックスであります。本間宗久で有名な本間家などは、その発展が急激であった為にあえて酒造業へ向かう必然性が無かったのでありますが、一目山人の祖母の実家である藤田家や、その嫁ぎ先の松田家などは酒造業を一つの柱としておりました。もっとも清酒が造れたかどうか別でありまして、どぶろく用の麹販売であっても酒造業に入ります。


明治に入れば小さな業者はばたばたと潰れていくのでありますが、それと平行して大地主は更に発展していくのでありまして、土地を手放さざるを得ないという状況を加速させたものの一つが米相場、ということが言えるでしょう。

だから相場は悪いというのは当然誤りでありますが、当事者にとっては家訓にして残さねばならぬほどの問題ではあったでしょう。


この様な意識は今尚、変わってはいない部分が大きく残されているように思います。

何がいいたいというわけではないので流して下さい。

雑感

 日経平均株価は転換線を割り込んでいないものの、その下げにつられる形で下げております。

一端下げ止まった後の初動がこれでは話にならないのでありまして、23日までに基準線を上抜くような上昇があるか、23日までに14日安値を割らずに再出発とならない限りは、さらなる下落に注視すべきと考えます。


昨日フォーチュンレポートを書きまして、早速更新されています。御覧下さい。http://www.fortune-capital.co.jp/index.php?pageId=383&cms_showRelease=1&cms_release_id=1413


このところ、判りやすく説明するために、色々な人の投資手法というものを読んでいます。

すさまじいものも多く、使い物にならないと私は思いますが、単純化されているだけに判りやすいと感じられるのかもしれません。

単純化は人にやってもらうものではなく、ご自身でなされるべきでありまして、楽をすべきポイントを履き違えてはいけません。

雑感

久しく為替のコメントが遅れております。

ようやくコメントの出来そうな位置にきましたので、明日は必ず書きたいと思います。

115.72で大きく下げなければ、下げ消却の可能性を考えて良いと思いますが、この水準で押されて転換線を割るようでは再出発まで時間がかかるでしょう。詳しくはフォーチュンレポートで。


日経平均株価についてコメントすべき事はありません。転換線を割ってきた時のみ注意すべきでありますが、明日は一日外で仕事をしますのでブログの更新はいたしません。



感銘を受けました

 昨日、斎藤孝氏出演のテレビ番組に触れ、間違いがあっては困るので、氏のホームページhttp://www.kisc.meiji.ac.jp/~saito/ に一通り目を通しました。

その中で教師を目指す君達へhttp://www.kisc.meiji.ac.jp/~saito/ というメッセージが載せられておりまして、「教師の資質あるいは力とは何だと思うか」斎藤先生の考えることが書いてありました。


皆、しみじみと頷けるものばかりでありますが、特に次の言葉に感銘を受けました。

「知性・認識においてはペシミストであり、意志においてはオプティミストであること、がけっぷちでのポジティブな構え


竹内一先生はまさに上のものを体現されておられる方であり、だからこそ、竹内先生は私にとってかけがえの無い先生であり、山人にとっての良き生徒であったのか、と大いに納得している次第です。


もっとも、上の言葉は言葉で理解すべきことというよりも体感すべきでありまして、恐らく実際に人と触れる事でしか理解し得ないものと思います。



さて竹内先生の「株価予報06年夏季号」実業之日本社が6月22日発売となっています。

一部上場銘柄の全てを長期にわたってチェックし続けている人は恐らくほとんどいないでしょう。

竹内先生の実質があってはじめて成り立っている稀有な本でありまして、相場初心者は特に参考にしていただきたいと思います。

一般書店でお求め下さい。

「江戸の繁盛しぐさ」 越川禮子 日経新聞社

 この本を読んだ頃は一目均衡表、相場に関する興味よりもむしろ一目山人の人生そのものに興味の傾いている時期でありました。

山人と同時代の財界人の回顧録や、山人の勤めていた都新聞の記事などを読んでいまして、色々と違和感がありまして、ただ書かれたものを字面通りに読むだけでは、本質がつかめないと痛感していた時期でもあります。


この本を読む直前に斎藤孝氏が教育テレビで「呼吸」の仕方が戦後継承されなかった事が現在の様々な問題につながっている、とおっしゃっているのを見て大いに感銘を受けました。

まだ「声に出して読みたい日本語」が話題になる以前だったと思います。

戦前の日本人は腹式呼吸で身体感覚として中心軸を自己の中に持っていた。だからさほど「論理」「情報」「教条主義」等などから悪影響を受ける事無く、自己判断が出来ていた。が呼吸法が親から子へ伝承されなくなってしまっている。というような話だったと思います。

教育現場で昔と一番変わった事の一つはは音読させるか否かでありまして、その「声に出して読みたい日本語」につながっていくのは自然でありますが、私としては「文章」としてだけでは決して伝承できないものがある、という事が非常に印象に残る番組でありました。


さて 「江戸の繁盛しぐさ」はこの事を確信させてくれただけでなく、一目山人が新聞記者であった頃の東京が尚江戸文化を残していたのだと判る、良書であります。続きは後日。