ラジオ日経コメント原稿
前回コメント時は11000円を大きく放れていない状態にあったため今年1月15日高値のように10800円水準を割り込む変動を危惧したのであるが4月2日11313までの上昇となった。
今日4月5日は続伸となり9時40分現在まで11408円の高値をつけている。
先週末の11300円水準と今週の高値更新は非常に意義深いものである。
11300円水準では2009年6月12日V11290、E11343(5月18日起点)2009年11月27日N11350(4月28日起点)があるのであるが08年大暴落直前の9月18日安値11301が意識されるところである。
週足でこの08年9月18日週を起点と置けば26週目が09年3月10日安値週、33週目が4月18日安値週、74週目(33+42-1)が今年2月9日安値週、76週目が今年最重要視していた2月26日安値週と節目たる安値を基本数値でつけ81週目の先週に11300水準に達したということである。
週足で昨年11月27日安値からの三波動構成を確認すれば8週上昇、5週下落を経て先週が8週目であったために調整も考慮すべき局面であるが続伸した以上は少なくとも時間的には08年9月18日から83週目あるいは昨年11月27日安値からの三波動構成の変化週までは上昇余地を残すということになる。
また年足均衡表をご覧頂きたい。
今年の相場実線は先行スパンと転換線に挟まれる位置にあり遅行スパンは相場実線と転換線に挟まれる位置にある。
相場実線に対する転換線は12712、遅行スパンに対する相場実線は11545、長、中、短期何れの変遷を見ても示唆に富む水準であり、12700円水準への上昇の可能性は充分期待しうる状態となったと考える。
問題は次の節目2008年10月陰線高値11456(2009年5月18日N値11479)、08年3月安値11690
あるいは11000円台の計算値が続くことであるが11500円水準から一旦調整を入れるほうが望ましい。
4月中の急騰で12000円を大きく超えてくる場合、月足遅行スパンが瞬間的に実線に触れ急落という可能性が出てくる。
多くの個別銘柄の月足も同様であるが、個別は底値時期が決定的に異なる。
若い銘柄もあれば時間を目一杯使っている銘柄もあるのであり、その後の上げ三波動継続に疑問が出てくるということでもある。
原則的には上げ相場と見るのであるが、変化日、計算値で細かい配慮は必要であろう。
限定記事では今週個別と罫線講座補足を予定しています。