元夫の主張を全て打ち返しているのに、なかなか決着がつきません。

そんな中、コロナの緊急事態宣言が発令されて間もなくして、養父が亡くなりました。

県をまたいでの移動が自粛されていて、飛行機もほとんど飛んでいない状況の中、本数もかなり限られていましたが、唯一の移動手段である新幹線で向かいました。

車両は貸し切り。

葬儀も最小限度の人数で執り行い、会食ももちろん出来ません。

なんとも寂しいお葬式になりました。


葬儀後は、色々な手続きを行いました。結婚前に1ヶ月間だけ同居しただけなので、モノの在り処がわかりません。

全ての郵便物を養父の家から実家に運び、ひとつずつ目を通し、やっと全貌が見えてきたのが2週間後でした。


まずは知り合いの税理士さんに依頼をして、相続税の計算をお願いしました。

数カ月かかると言われましたが、納付期限までに間に合わせてくださいとお願いして、その間に私は名義変更の手続きやクレジットカードの解約、年金の解約、保険の手続きなどを済ませました。

コロナで何度も行き来が出来ないので、出来ることは全て済ませて、約1ヶ月後に自宅に帰りました。


そして、すぐに私の代理人に連絡をして、遺言書を作る依頼をしました。

養父が亡くなり、元夫と義母が狙っている養父の財産が私名義になったからです。

とはいえ、今私に何かあれば、法定相続分は元夫に持っていかれます。息子達はまだ社会人1年生で、学生の延長線、相続だの何だのの知識は皆無。

私自身、当事者になって初めて知る事ばかりだったので、何もわからない息子達の取り分を元夫が勝手に搾取することを防ぐ為の措置です。

離婚できないまま、私が死んでしまうことがあった場合、法定相続分以外の財産は1円も元夫には相続させない、あとのものは息子達二人に相続させるという内容です。


ちょうど法務局で遺言書を預かってくれる制度が始まったばかりでした。私が亡くなれば、法務局から息子達に遺言書が保管されているという通知が届きます。自宅保管だと見つからない可能性もあり、この方が安心だと私の弁護士からの勧めもありました。弁護士に支払う費用も含めて大体10万くらいでした。

→自筆証書遺言書保管制度


本来ならば、ここまでする必要はないと思いますが、相手が相手だけに、出来る限りのことはやっておかないととかなり神経質になっていました。