家事をこなしながら、元夫とはなるべく顔を合わせないように日々過ごしているうちに、精神的に疲弊し、身体はダルく、無気力状態になっていきました。元夫は週末、朝から飲み始め夕方にはできあがってしまいます。家の中に地雷が埋まっているようでした。うっかり踏んでしまうと騒ぎ出し、元夫が酔いつぶれて寝てしまうまでは耐えなくてはいけません。たまに義母が何事かと仲裁に入ることはあっても、元夫にお母さんは関係ないからと言われると、すぐに自室に戻っていきます。
これで手でも出してくれれば話は早いのに...と私も元夫を煽るような事を言いますが、暴力だけは決して振るおうとしませんでした。
離婚したくない理由はわかっています。
義母と自分の身の回りの世話をしてくれる人がいなくなり、会社での立場も世間一般にも体裁が悪くなるからです。
これでは身体が持たないので、息子達の教育費もかからなくなった為、仕事を辞めたいと言うと、「やめるとお前が実家に帰る金がなくなるぞ」と言われました。私の為に帰省費用すら出す気はないようです。
そして、元夫の引っ越しの荷物を片付けていたら、手紙の束を見つけました。単身赴任先に送った義母からの手紙です。
中には家に帰ってきた時に手渡したと思われる新聞広告の裏のメモもありました。
よくコソコソ廊下で渡しているのを何回か見たことがありました。
最初の方は「エムさんにはよくやってもらっている」「感謝しかない」と書かれていた手紙も、元夫が東京に転勤になるかもと言っていたあたりから、その内容がガラッと変わっていきます。
私から嫌味を大声で30分以上定期的に言われているだの、「離婚届は早く出した方がいい」「離婚する時に〇〇に世話になるのはイヤです、つらい、つらい」「結婚生活が長いと=パパの退職金からたくさん支払い」と、離婚をするように執拗に要求する内容を書き連ねていました。
離婚届が置いてある場所、それを郵送するための封筒や切手を同封したなどど、離婚をする為の手順や私にかける電話の内容を事細かに指示するなどです。
元夫が帰ってくるまでは私に対しても穏やかで、お互いの関係も特段波風がたつことはなかったので、この手紙の内容にかなりのショックを受けました。
そもそもひとりでマンションの外に出られない(古いタイプのマンションでエレベーターが停まる階が限られていて、エレベーターに乗るためには非常階段を一階分降りなくてはいけません。シルバーカーを使う義母が階段を降りられても、シルバーカーを持って降りることは不可能です。)のに、どうやって投函したのでしょう。もしかしたら、シルバーカーが無くては歩けないというのも嘘だったのかもしれません。
嫌味を30分以上言うなんて、それは元夫の得意技。
昔、長男の出産前にみつけた義母の家にあったお見合い日記を思い出しました。(「海外出張」に詳細があります)こうやってあれこれ指示をするのは25年以上経っても変わらない。
これが義母の本質で、私が見ていた顔は作られたものだったのかもしれません。
要するに、大事な一人息子に離婚を突きつけた嫁だけど、息子が戻ってくるまでは嫁の世話が必要だから仕方なく同居したけど、息子が帰ってきて一緒に住むのなら、嫁はもう用済みということです。
そして元夫もこの義母の嘘を鵜呑みにしていたから、私へのあたりが余計に強かったんでしょう。
90歳を超えてまで、息子を支配し自分の思い通りにしようとする義母にゾッとしました。