2回目以降の調停はさすがに出廷してきました。

最初に私が呼ばれ、男女それぞれ一人づついる調停員と話をします。これが大体30分くらい。

控室に戻ったところで、元旦那が呼ばれてまた30分話し合い。

それをもう一度繰り返し、最後に次回の期日を決めて終わります。所要時間は2時間〜2時間半になります。

ちなみに私は弁護士をたてずに自分で申請したので、調停に掛かる費用は3000円程度でした。

内訳は収入印紙代が1200円、郵便切手代が140円1枚、100円2枚、84円10枚、10円10枚、5円2枚、1円10枚。

あらかじめ用意していかなくても裁判所内で購入できました。


離婚調停とは、離婚の意思をお互いに確認して、合意すれば慰謝料や財産分与、親権などを決めていきます。

年金分割(年金保険料を夫婦で分割してそれぞれが自分の年金として受給する制度)はまたあらたに申請をして別件として争うことになりますが、そのあたりの手続きは裁判所で詳しく教えてくれます。


調停では、どちらかが離婚の意思がないと調停不成立になり、裁判に進むか元の木阿弥になるかの二択です。

調停の間はほとんどが調停員を交えての話し合いで、裁判官が関わることはありません。

調停員が判断に困った時や次回期日の日程が決まった時、裁判官に電話で確認をしていました。

裁判官と会ったのは、最後の調停の最後の最後です。


調停員は会話の仲介をしてくれるので、家で夫婦で話し合うよりは感情が抑えられ、調停員が聞きたいことを聞いてくれました。何を聞いても「お前の好きにすればいい」だの「どうせもう決めてるんだろう」だとか言うくせに、親権やお金の話をすると悪態をつくばかりで話になりませんでした。調停を頼って良かったと思っています。


ただ、元夫は離婚はしないと主張し続けて、半年間期日を設けましたが、話し合いは平行線を辿り、結果不成立で終わってしまいました。


しかし、こちらも条件を出します。

別居は継続すること、婚姻費用分担で決まった生活費を毎月私の口座に振り込むこと、家計は私が握ること、今後暴力を振るった場合は離婚に合意することを調停調書に書いてもらうことにしました。

この調停調書は法的効力があるので、もし生活費の振り込みが滞った場合、元夫の会社に裁判所が連絡して給料を差し押さえることができるわけです。

調停の最後に、裁判官がこの調停調書を読み上げて、双方に異存がないか確認します。

この瞬間は重々しい空気になりましたが、これが法的効力のある存在感なんだなと思いました。

調書はきちんとした書面になって後日郵送で送られてきます。


離婚には至りませんでしたが、今までの生活に比べれば雲泥の差です。

私は結婚前にプログラマーとして働いていたので、小さなソフト開発会社に転職し、社員として働くようになりました。

長男は放課後学童へ、次男は幼稚園の延長保育をお願いし、18時にはお迎えに行けるように会社側も便宜をはかってくれました。お給料の他に元夫からの生活費があるので、経済的な問題もクリアになり、やっと自由を手に入れました。

そして20年後にまた離婚調停を起こすことになります。