いち早く元夫の変化に気がついたのは母でした。

とある週末に初孫を見に遊びに来てくれていたのに、元夫は会社の研修があるといって前日から不在。私は逆に元夫がいない方が両親と息子とゆっくり過ごせると思っていたくらいで、全く元夫の様子に気がつきませんでした。


「〇〇さん、ちょっとおかしいから気をつけなさい。産後にはよくあることだから」


帰宅した元夫を見て、母はこういいました。

当時はスマホはもちろんガラケーもない時代。会社からの呼び出しもポケベルを使っていました。

車にはナビも無ければ、ドラレコもありません。

そのうち、元夫が週末に一泊でどこかに泊まりに行くようになりました。

もっともらしい理由をつけて。

会社の後輩を使ってポケベルを鳴らしてもらい、トラブル対応で仕事に行くなど...です。


確かにおかしい。

私は車の走行距離を毎日調べて、週末に何キロ走ったのか記録していました。

ある日、息子の姿をビデオに撮ろうとして、残りのテープの残量をチェックしていたら、内装が派手なホテルの一室が映っていました。

ベッドに横たわり、またカメラの方にきて何度も位置を直している元夫の姿がそこにはありました。

テープのタイトルは私がマジックで書いた「△△の成長記録」とあります。

とても最後まではみれませんでしたが、相手は日本人ではないようでした。撮影もおそらく盗撮。

息子の貴重な姿を撮影したテープに上書きするなんて絶対に許せない!!


その頃には臆測ですが、毎週向かっている行き先も判明していましたが、確信がありませんでした。

間違いない証拠を手に入れて、私は元夫が帰宅する前に義姉に電話をして相談。その後、義姉が義母に連絡してくれたらしく、翌日の朝に電話がありました。この段階では実家の両親には言えませんでした。


「お父さんも行って来いといってくれているから、明日そっちに行くわ」

義母もショックを受けているようでした。

まだ生後2ヶ月の孫と私の体調も気になるからと云ってくれ、当時70歳を超えた義母は飛行機で来てくれました。義母はそれから約一ヶ月滞在することになります。