学校から持ち帰るイライラに困ったことはありませんか?

 

進級・進学・クラス替えなど春は環境や人間関係が大きく変わる時期です。

この時期は別れと新たな出会い、子どももママもドキドキなクラス替えがありますね。

 

クラス替えのタイミングに限らず、

最初は問題ないと思っていた先生との関係が年度の途中でこじれ気味…の場合

「学校行きたくない!」

「ほんっと、やだ!」

毎日、学校から帰ってくるなり愚痴のオンパレード

一晩たっても、朝からぐちぐちがハジマリ…

イライラしていることが多い子どもへの対応でこちらまでイライラ

ひたすら聞いて、聞き流す日々に鬱々とした気持ちになったことはありませんか?

 

 

 イライラに遭遇したときに私が戻った場所

 

わが家の小4長男も年度の初めは

問題なかった先生との関係に少しずつ距離ができてきた様子。

毎日、愚痴と登校しぶりの発言…

イライラする様子にこちらの気分もイライラしていました。

 

私は少し先に社会に出た先輩として

そして親として子どもにどう対応するべきか悩みました。

 

悩みながら立ち戻った軸は「発達科学コミュニケーション」でした。

 

 

 今、必要なことは「しなやかな心」を育てること

 

小学校は義務教育の中の基礎学習のほか、社会性を身につけ、

様々な人との関わりの中から色々なことを学ぶ機会です。

 

ウマが合わないとか、性格が合わないことも…あって当然。

色々な価値観に触れることができる場でもあります。

 

わが子がこれからどんな形で社会と関わるようになるかはわかりませんが

人との関わりの中で成長していくことは間違いありません。

 

私は今回のこの状況から社会の色々な人との関わり方や価値観

その多様性を知って違いを受け容れる心

嫌なことがあっても折れないしなやかな心(レジリエンス)

育てるチャンス!ととらえました。

 

 

 しなやかな心を育む具体例は

 

実際に私が試したのは

様子を見ながら4ステップの対応で子どもの気持ちを切り替えることです。

 

①保留

「ほんと、今日もムカついた!明日から学校行きたくない!大っ嫌い!」

怒りは脳が燃えている状態なので、ここではあえて何も言いません。この状態で何かを言っても、私の言葉は子どもには届かないからです。

 

②受容

子どもの話を聞きながら少しほとぼりが冷めてきたところで

「どうしてそんなに怒っているの?」と気持ちを引き出します

 

「先生はテストの名前の字がきたないって

『こんなんじゃ高校受験、落ちるよ!』とか言うんだ。

きれいに書こうって言えばいいよね!

そんな言い方したら、誰だって嫌な気持ちになるよね!」

という子どもの言葉を聞き「そっか~。嫌な気持ちになったんだね。」と

子どもの気持ちを受け止めます

 

担任の先生がクラスメイトに向けた発言だったようですが

このような言葉が気に入らないと怒り狂っていました。

「確かに、発コミュ流の子どもを育てる肯定の言葉ではないな」と思いながら

あえて否定も肯定もせず話を聞きます。

 

「他には?それで?」と話を引き出すと

長男は学校でのできごとを思い返し

火種がくすぶる状況で関係のないこともグチグチ言い続けていましたが

子どもの言葉を否定せず家の中だけでは安心して胸のうちを吐き出せるよう

冷静に話を聞き続けました。

 

③理解

時間の経過を見計らい、少し脳の興奮が収まって(暴言や愚痴が収まって)きたところで

「そうだよね。Aの言い方じゃやなくて、Bのように言ってもらった方が嫌な気持ちにならなかったよね。確かに、○○の言うとおりだね。悲しくなる言い方だったね。」

 

先生が嫌い!なのではなく

先生の言い方に対して嫌な気持ちになったことを理解して代弁

します。

 

④共感

「それは言われた子も嫌な気持ちになっているかもしれないね。

○○はお友達の気持ちも考えられたんだね。」

 

・この状況が永遠に続くわけではないこと(3月で今のクラス替えになる)

・これから、色々な人と関わらなくてはいけないのでこんな気持ちになることも練習

 

話を聞いて脳の火事が収まってきたところで

前向きになるようなアドバイスを一言伝えて、その話題は終了します。

 

①から④までを毎日繰り返しました

正直、聞いている方がしんどくなることもありました。

 

数か月間、この対応を続けたある夜、

長男は突然、仕事している私に向かって

「ママも頑張ってるよね?4月になったらもう少し(家族の)時間ができるんだよね?それなら俺も4月まで頑張る!」

自分で先の見通しをもって気持ちを切り替える発言がありました。

 

それ以降、愚痴は一切言わなくなったのです!

そして、私の背中から大切なことを伝えられたような気がして嬉しくなりました。

 

これが俗にいう反抗期か…と最初は暗い気持ちになることもありましたが

会話の順番を①保留②受容③理解④共感をイメージして続けることで

子どもが自分で気持ちを切り替えていけること

頑張るママの背中を見せ続けることの大切さを体感しました。

 

成長と共に湧き上がるわが子の色々な思いをしっかり受け止め

しなやかな心で前を向いて歩けるように

ママのコミュニケーション力をもっともっと磨いていきたいと思いました。