夜、父から電話がかかってきました。

何か体調に異変でもあったかと身構えて出てみると、
先日父から聞いていた、脳の状態を不安視する話でした。

ベッドで前かがみに爪を切っていたら、バタンとひっくり返ったとか、
車のハッチバックを開けたとき、意図せず小刻みに足が後ろに下がっていったとか。

病院で脳波を測ってもらうのがよいと思うが、

その前にA先生に診てもらいたいとのことでした。


A先生とは、御年80歳の自然療法の先生。
一昨年からご縁があり、最近は皮膚病を患う父を連れて行っていました。

そう言えば、ここ最近、

耳がさらに遠くなったなあ、記憶も怪しくなっている。

脳梗塞の前兆かなと思いながら、
翌朝、先生に連絡を入れると、午後に来ても大丈夫とのこと。

父が自分から行きたいというのは珍しいなあと思いつつ、連れて行きました。


調べてもらうと、脳梗塞ではなく、
フィラリアが原因の可能性があるとのこと。

首から足の先までいるが、
なんと頭頂部は膜(軟膜、くも膜、硬膜あたり)の隙間にいるらしい。



駆除薬は胃が苦しくなるもので、
先日飲んだ方は、吐いたり下したりしたそうで。
しかし、カテーテル手術を受ける必要もなくなり、すっかりよくなったということでした。


家に帰り、二人で嘔吐用の洗面器やおむつを用意。
ライオンあくびをやらせて、私はIAMクリアリングも行って泊まることにしました。

夕食後に駆除薬を2錠飲み、体調に変化がないのでさらにもう1錠飲みました。

そして、その夜。

隣の部屋から父の荒い息遣いが聞こえます。
かなり苦しそう。

寝室の照明が灯ると、何事かと私も起き上がって見に行きます。
ごそごそ動く音が聞こえたかと思うと、父は廊下を手押し車を押して歩いています。
眠れないので、疲れて眠れるようにするのだそうです。
これが何度もありました。


朝遅めに起き上がったので、体調を聞いてみると、

「胃がせつい、だるい、頭が痛い、自分は体力がないのできつい」

胃がせつい(苦しいの出雲弁)とは、駆除薬の影響が出たのでしょう。
92歳の体力では難しいか。

普段、父は頭痛を訴えることはありません。
脳の膜にいるというフィラリアが暴れているのか?

A先生に連絡すると、夜の駆除薬の投与は禁止とのこと。

いずれにしても、虫は下さなければなりません。
便秘がちな父のために、長芋のスムージーやいちじく、擦りりんごなどを
せっせと寝室に運びます。


夕方になって、煎茶が飲みたいと起き上がってきました。
まだだるいかと聞くと、

「だるくはなく、とにかく疲れた。頭は痛くない。」

おや、ちょっとよくなったか?

すかさずA先生に事前に指示された通り、父の体の前後の写真を撮って送りました。

すぐに、笑顔のスタンプが送られてきました。


「フィラリア消えました!
 もう薬は要りません。食べたいものをどうぞ!
 ガンバリましたね」


やったー😍
父にもラインを見せました。どことなくほっとしたもようです。


夕食は、父の好きなものを食べさせました。
何度も「うまい、うまい」と言っていました。

食べ終わると、家のまわりを運動すると言い出します。
真っ暗なので、シルバーカーを押す父の前を懐中電灯で照らして一緒に散歩しました。


お父さん、頑張るなあ。
まだまだ学ぶことがあるなあ。

ちょっと感動しながら家に戻ったら、父から
「もう、今夜から病院の薬を飲んでもいいかな」

あらっ、やっぱり西洋医学にも頼るんだ。

「まあ、いいんじゃない」

父には父なりの考えがある。
思う通りにどうぞ😉