長い記事なので原ページは眞子さまの「ゴリ押し婚」が違憲かもしれないこれだけの理由(JBpress) - Yahoo!ニュース

 

1.ヤフコメは世論を形成したり、政治への嘆願を行う場ではない

ヤフコメはIDをもつ個人が好き勝手にコメントできるという、ただそれだけのもの。

少数の参加者が多くのコメントを出せる。

社会においてヤフコメを重視しろというなら、根拠やエビデンスを示すべきだし、人権侵害にあたる攻撃的コメントは削除されるべき。

そうなっていないということは、ヤフコメはその程度だということ。

 

2.皇室に圧倒的な権力も発言力もない

あるのはただ一方的に否定され、罵倒され、言い返すことは許されず、ただ我慢して、それでも笑顔を見せなければならない、国民になぶり殺しにされるあわれな皇室の姿

憲法第4条 天皇は...国政に関する権能を有しない

だから当然、政治的には無力である。それにともない、政治的発言も許されない。

でもお言葉をのべることはある。本人にその気がなくても政治性を帯びたり、聞き手が受け取ることもあるから難しい。

皇室は憲法や法令によってしばられている。しばられていないのは国民で(憲法の性質上それは当然なのだが)皇室に対してはどんな人権侵害も許される状態になっている。

 

3.憲法に皇室の婚姻についての制限などない

『天皇と皇族は民定の憲法内で、主権者の国民により、婚姻を含む人権や権利に制約をかけられた』

まったくの大うそ。

第1条は国民主権と天皇の地位を定めたもの。

権利を制限するのは第4条ほかであるし、まして婚姻についての規定などない。

 

4."国民の意思に従属する"の内容は法令で定める

天皇(皇族)の地位は「国民の総意に基く」(憲法第1条)

総意が何を意味するかは解釈に争いがあるらしいが、少なくとも「ネットで反対コメントが1万件ヒットした」ではない。

天皇(皇族)をしばるきまりは憲法その他の法令で明確に定め、それに従うことが重要。

憲法や法令で定めがないということは、制限する根拠がないということ。

皇族女子は婚姻したときは皇族の身分を離れる。これは皇室典範で定められている。

しかし、婚姻の相手はどんな人を選ぶか、それについての定めはない。

 

実は、現在の皇室に関する法令は戦前よりずっと少ない。

もし、皇族の生き方について、皇族の婚姻について、国民があるべき基準を求めるなら、皇室典範を改正すればよい。

国民の総意によって、皇室のあり方をしばることは国民の権利

 

5.主語がむちゃくちゃのこじつけ

憲法第88条 すべて皇室財産は、国に属する。すべて皇室の費用は、予算に計上して国会の議決を経なければならない。

この規定の主語は「皇室財産」と「皇室の費用」

記事で違憲とされているのは「内親王の結婚」と「小室氏」

言いようのないほど、書いていることがむちゃくちゃだ。

小室氏が一存で、国会の議決を経ずに皇室の費用を自分のために払わせることできるの?

証拠は?

 

最後まで読んでいただいた方、お付き合いありがとうございました。

最後に、私は、編集部はこの記事の内容が憲法には違反していないことを分かっていると思います。

だからタイトルは『違憲かもしれない』と逃げています