さて、いよいよ手術。

術着を着て、点滴をされて、髪を帽子に入れて、看護師さんと旦那と歩いて手術室まで行きました。



手術室前で旦那と「じゃあね、後でね」なんつって軽く別れた。



別に、多少緊張していたけど、物凄い緊張でもなかったから。



手術室前で看護師さんとも別れた。「お世話になりました」と頭を下げて手術室のお兄さん(わからない。多分偉い先生。麻酔の先生とか)にバトンタッチされた。



手術室に入る。



手術台が1台と、上に大きなライト。



「緊張されてます?」



「はあ、流石に少し^^;」



「ですよね。緊張しないわけないです。でも大丈夫ですからね!」



そんなことを言われて手術台に横になった。



「もう先生来ますからね。今から眠くなるお薬(麻酔だよね)入れて行きます。」



麻酔を入れたら10秒以内にわからなくなるとどっかに書いてあったので、数えてやった(何様)



いーち、にーい、さーん、しー、ごー・・・



6は数えた記憶が無い。



次にわかったのは頭の痛み。頭を固定するためにピンを打つのだけど、その痛みだった。



「あ、あれ・・・せんせい、せんせい・・・いたいです・・・」



身体がピクリとも動かない。声も出ない。目も開かない。当たり前だ。



でもそのあとスーッと意識が無くなった。



次に異変を感じたのは苦しさ。



あ、あれ、息が出来ない。鼻は・・・ああ、詰まってる。終わったんだ。

でも息が出来ない。苦しい。死んじゃう、どうしよう苦しい苦しい、死んじゃう。





はあっ



息が出来て一気に楽になった。



「イチ、ニィ、サン!」

という声と共に何かに移された。術後のCTかもしれない。

しばらくしてもう一度。今度は多分ベッド。

もうそこはICUだった。



「目開けられますか?わかります?」

と言われてうっすらと目を開けた。



頭の痛みも鼻の痛みも無かったが、気持ち悪くて「ぎもぢわるいでず・・・」と言った。



いつ入ってきたのかわからなかったが、兄が私を見下ろしていた。

そーのお迎えの為、旦那は今日はもう帰ったと言う。

思わず「今何時?」と聞いた。



「今5時」

と言われて、10:15からだったから、随分時間がかかったんだなぁと思った。



その後、兄が帰ってからも気持ち悪さは取れず看護師さんに訴えてケポッと一口吐いたらスッキリした。

看護師さんが慌てて襟元やベッド脇を拭いていたので、的を外したらしい。

でも本人はスッキリしたのでご満悦だった(笑)普段ならあり得ない。次の日見たら、ベッド脇に血の後がついていて、あぁ、あの時のヤツだと思った。



その後は鼻が塞がれている事で口の中が乾いて辛かったな。ICUの看護師さんなんて忙しいから、うがいだって何回もたのめないし、濡れガーゼをもらって口の中に水分を含ませたりした。



痛みは無かったけど、口の乾きがとにかく一晩辛かった。