1stよりパワーアップした浅草ロック座「STEPS ON BROADWAY 2nd」を見た | 市川春希の日常ブログ

市川春希の日常ブログ

普通のサラリーマンの日常を記録したブログです。

 

毎月恒例のストリップ観劇レポートです。

※公演に関するネタバレを含みます。

 

色々とゴタゴタのあった浅草ロック座の6月公演「STEPS ON BROADWAY 1st」ですが、6月30日をもって無事に千穐楽を迎え、

7月1日から2ndが始まりました。

1stを見て非常に感動した私は、2ndもすぐに見に行きました。

 

※1stの観劇レポートはこちら。

色々あったけど浅草ロック座「STEPS ON BROADWAY 1st」が期待以上だった

 

2ndを見る前、いつものようにツイッターで踊り子やロック座関係者のツイートをチェックしました。

浅草ロック座で振り付けを担当しているLise‏先生のツイート。

「後半、さらにパワーアップしております。」

 

そして、トリを担当している真白希実(通称マッシー)のツイート

「先程無事に2nd全てのゲネプロも終わりました♥️
パワーアップしたよw
是非初日から来てね‼️」

 

ねえ聞いた?

パワーアップだって!!(期待)

 

1stと2ndは、単なるキャスト変更による再演ではないことが伺えました。

7月2日、いつものように会社の終業後、ウキウキしながら浅草ロック座に行き、その日の最終公演を観劇しました。

 

 

エントランスではみおり舞(通称;みおりん)がステージ衣装で迎えてくれました。

 

※今回はシャア専用ザクで再現してみました。

 

「STEPS ON BROADWAY 2nd season」

 

 

 

1. 大見はるか
2. みおり舞
3. 中条彩乃
4. 赤西涼
5. 真白希実
6. ゆきな
7. 夏木りりか
8. 真白希実

 


1. 大見はるか【Kinky Boots】


キンキーブーツは、ドラッグクイーンが経営難の靴屋をブーツ製造で再生させるお話です。

 

開演すると、ステージの暗幕(白いスクリーン)には巨大な2本の脚のシルエットが映りました。
名古屋駅にいる「ナナちゃん」と同じくらい巨大です。

※名古屋駅のナナちゃん


その股下に大見はるか(通称:おおみぃ)のシルエットが映りました。

イントロが鳴ると、ナナちゃんとおおみぃが同じ動きで踊ります。

サビに入ると幕がバサッと下り、おおみぃとダンサーが登場しました。

残念ながら、幕の後ろにナナちゃんはいませんでした。

 

おおみぃは赤いジャケットに赤いロングブーツを履いており、頭にも赤い羽根のウィッグを付けています。

今回のおおみぃはドラッグクイーンの役です。

バックダンサー6人を従え、いつも以上にキレと迫力のあるダンスでした。


ちなみにドラッグクイーンというのは「女装した男性」のことなのですが、
「こんなにキュートなドラッグクイーンがいるんだ」

と感動するくらい可愛いです。

 

ロック座で好きな踊り子はたくさんいるのですが、

やはり私にとっては、おおみぃがナンバーワンです!

 

ちなみにこちらが、日本における一般的なドラッグクイーンのイメージです↓

※ワハハ本舗の梅垣義明…観客へ向けて鼻の穴からピーナツを飛ばす芸で有名。

 

この景の1曲目「The Sex is in the Heel」は何度も頭の中で再生されるくらい印象的で楽しい曲です。

 

 

 

おおみぃはヒールが15センチ近くあるブーツを履いていましたが、

ベッドにおいて「ヒールを掴んで開脚する」ポーズが印象的でした。

 

 

ベッドでの曲「Raise You Up」でもキレのあるダンスを披露しました。
「裸ジャケットにロングブーツ」

という衣装が最高にクールでした。

 

余談ですが、バックダンサーの衣装が「歌ネタ中の黒沢かずこ」と「トラブルダークネスのモモ」に似ていました。

 


 

 

 

2. みおり舞【CATS】


キャッツは、世界でもっとも有名なミュージカルで、都会のゴミ捨て場に生きる猫たちのお話です。

今年は劇団四季が公演することも決まっています。

 

白いメス猫に扮したみおりんと、黒いオス猫に扮したマッシーのペアによるバレエダンスです。
みおりんは元々バレエダンサーですが、そのみおりんの動きと完全にシンクロしているマッシーのダンス力もスゴイです。


前半は2人のユニゾンダンスです。

 

 

途中、マッシーが手品でステッキを取り出し、バトントワリングを行います。
バトンの回転に合わせて、みおりんが回り続けます。この回転はバレエの技でフェッテというそうです。
マッシーのバトントワリングも、みおりんのフェッテもどちらもスゴイ技術なので、どちらを見ればいいのかとても迷います。

(迷ったら2回見るのが正解です)


ブレることなく回り続けるみおりんに会場から一斉の拍手が起こりました。

浅草ロック座がまるでバレエの会場になったようでした。

 

後半はみおりんのソロになります。

 

 

この景は1曲のみで、10分以上ある長い曲でバレエを踊り続けるという景でした。脱ぎやベッドにおけるポーズもない、異例の景です。
みおりんは「ストリップ界におけるバレエダンサー」という唯一無二の存在で、完全にみおりんのバレエ能力ありきの景でした。

 

余談ですが、以前、スカパーの田村淳の番組に出演したみおりんは、淳からアダルトの世界に入った理由を聞かれ、
「バレエの海外遠征にお金が必要だったのでアダルトの世界に入った」
と話していました。

 

バレエにかける情熱がスゴイです。

どんな理由であれ、

この世界に入ってきてくれてありがとうございます!

と言いたいです。

 

 

3. 中条彩乃【Little Shop of Horrors】


リトルショップオブホラーズは、人喰い植物「オードリージュニア」を題材としたホラー・コメディーミュージカルが原作です。

 

中条彩乃は私にとって初めましての方です。

この3景は、浅草ロック座では定番の観客参加型の楽しいダンスタイムです。
後から知ったのですが、この時の振り付け(通称:ちょーだいちょーだいダンス)は、

血液を欲している人食い植物の動きを表現しているようです(たぶん)。

 

※私の好きなシャチのポーズです。

 

 

4. 赤西涼【Cabaret】


キャバレーは、ベルリンのキャバレーで歌うアメリカ女性サリーの、同性愛を含めた三角関係を描いたお話です。

日本においては長澤まさみが演じていることでも有名なミュージカルです。

 

様々なミュージカルを模した衣装を着たダンサー6人と共に、椅子を使って踊るユニークな景です。

 

 

余談ですが、この4景は1stにおいて坂口杏里が降板したことにより、公演期間が大幅に縮小された景です。

 

※坂口杏里のインスタより。

 

 シャアザク「ドタキャンされたのはこっちなんだけどね。」

 

赤西涼を見るのは今年1月公演「華」以来です。
華では和装でしたが今回は、黒いボンテージに黒いボーラーハットです(チャップリンがかぶってるやつ)。

ヘアスタイルはショートボブでした(桃井かおりのよう)。
1月に見たときとは別人のような印象でした。

 

私はベッドに近い席にいたので、何度か目が合い、ドキドキしました。

赤西涼は表情が常にスマイルでした。フレッシュな笑顔ではなく、大人の微笑みです。
キャッチフレーズを付けるとしたら「微笑みの貴婦人」といった印象でした。

 

 

ハーフタイム

 

ここで、10分間の休憩です。
毎度おなじみのゆる~いVTRの時間です。
モチーフとなった原作ミュージカルの紹介VTRでした。相変わらずナレーターがカタコト&漢字の読み間違いがひどかったです。
私はこのナレーションが好きではないのですが、私の隣に座っていたカップルの女性にはハマっていたらしく、

漢字を読み間違えるたびに爆笑していました。
以前、よく流れていた「幸せなら手を叩こう」のVTRが最近まったく流れないのが寂しいです。

 

ちなみにこのVTRの中で、おおみぃが激しい変顔をしています。

必見です!

 


5. 真白希実【A Chorus Line】

 

コーラスラインは、ブロードウェイの劇場でコーラスライン(脇役)のオーディションに参加するダンサーたちを描いた作品です。


今回、最も驚かされた景です。
1stには存在しなかった真白希実ソロの景です。


ステージのセンターに鏡が置かれ、照明は白い蛍光灯のみというシンプルなステージでした。

おそらくダンスレッスンのスタジオを再現しています。

 

そこにマッシーがスポーツウェアで登場です。
髪型はポニーテールで、ウォークマンを持ち、イヤホンを付けています。
この衣装はマッシーの自前とのこと(ツイッター情報)

 

鏡に向かって、ひたすらダンスのトレーニングの様子を再現するという景でした。

ここでのマッシーの動きは(おそらく)すべてマッシーのアドリブによるものです。


マッシーは常に客席に背中を向けていますが、観客は鏡に映ったマッシーを見るのが正解だと思います。

 

 

「コーラスライン」というミュージカルをモチーフとした景ですが、私はこの景を見て、浅草ロック座からのメッセージを受け取りました。

「踊り子たちがステージで輝いている時間は一瞬だけど、

その陰には数百時間・数千時間もの地道でストイックなトレーニングが行われてる。」
というメッセージです。

 

先月、BSフジで放送されたドキュメンタリー番組「ストリッパー物語」において、

武藤つぐみがリハーサル後も自腹でスタジオを借りて、寝る間も惜しんで自主練していたシーンを思い出しました。

 

浅草ロック座と言えば、きらびやかな衣装や豪華な照明・音響による演出が有名ですが、

この5景では「蛍光灯の照明にスポーツウェアの衣装」という、あえてロック座のイメージを外しに行った演出に胸を打たれました。

 

「1stは見に行ったから2ndは見なくてもいいや」という人にこそ見て頂きたい景です。

マッシーや浅草ロック座のステージにかける想いの深さを垣間見える景です。

 

余談ですが、本公演のオープニング(影アナ)で流れるBGM「One」は元々このコーラスラインの曲です。

(ビールのCMソングでおなじみの曲)

 

 

6. ゆきな【SISTER ACT】


シスターアクトは、修道院においてシスターが様々な騒動を巻き起こすコメディー映画が原作です(ウーピー・ゴールドバーグ主演)。

 

ゆきなは私にとっては初めましての方でした。

中条彩乃とおおみぃと共に、シスターの衣装を身にまとっています。

途中からジュディーオングでおなじみの袖の長い衣装(棒付き)に早替えをします。


ベッドにおいては、ゆきなはウエディングドレスのようなヒラヒラのフリル付きのドレスでした。
ゆきなの肌の白さと、ヒラヒラの純白のドレスが相まって
まるでクリオネのようでした。

 

ポーズを決めたときに身体かプルプルと震えているように見えました。
ゆきなはまだデビュー2年目なので緊張のせいかもしれません。

キャッチフレーズを付けるとしたら、「震えるクリオネ」です。

緊張で震えている踊り子を見ると、逆にすごく応援したい気持ちになります!

 

※シスターのポーズ

 

 

7. 夏木りりか【EVITA】


エビータは、貧しい家庭に生まれ、女優を夢見る少女エビータが、美貌を武器に大統領夫人になるお話です。

ちなみに実話だそうです。

つまり、デヴィ夫人の話ですね(違う)

 

夏木りりかも私にとって初めましての方です。
黒のロングスカートとブラウスという、清楚な衣装で、帽子、帽子掛け、ジャケット、傘、バラといった小道具を使用しての踊りです。
(私の解釈ですが)女優を志してレッスンに励む若き日のエビータを演じています。

 


33歳という若さでこの世を去ったエビータの波乱に満ちた人生を、
10分間ですが、このステージで少しだけ垣間見ることが出来ます。

 

ポップで楽しい曲が多めの本公演ですが、この7景は全曲、しっとりとした曲なのでノスタルジックな気持ちになる景です。

 

 

 

8. 真白希実【Chicago】

 

シカゴは、夫とその愛人を射殺した女囚がマスコミを巧みに利用して無罪を勝ち取り、スターになる話です。
日本においては米倉涼子が演じていることでも有名なミュージカルです。

 

2景と同様、みおりんとのペアでのダンスです。2景はみおりんメインでしたが、この8景はマッシーがメインです。
赤西涼を含む、ダンサー5人と共に見事なフォーメーションダンスでした。
途中からダンサーがはけ、マッシーのソロによるベッドが始まります。

 

 

ベッドにおけるマッシーのダンスはキレッキレで本当にかっこいいです。
特に最後の曲「moves like jagger」におけるダンス力の高さは見ていて鳥肌が立ちました。

 

 

この曲と共にベッドからメーンステージへ下がります。
moves like jaggerはポップな曲調ということもあり、

まるでファッションショーのランウェイを歩くモデルを見ているかのような時間でした。

 


フィナーレ【Bob fosse dancin’】

フォッシーは、振付師ボブ・フォッシーが担当したレビュー形式のミュージカルです。

特に一貫したストーリーはないそうです。

 

ラストは出演者全員によるフォーメーションダンスです。
この時、おおみぃとみおりんが何度も顔を見合わせて苦笑いをしていました。
何かトラブルがあったようなのですが、それが何かはわかりませんでした。。。

 

ゆきなのMCでメンバー紹介が行われ、本公演は締めくくられました。

 


前回公演「WONDERLAND」は武藤つぐみのための公演、というイメージでしたが、
本公演「STEPS ON BROADWAY 」はマッシーとみおりんがメインの公演というイメージでした。
完全にこの2人のダンス力ありきの公演です。

 

これだけのダンスを1日5回、35日連続公演というのは体力的に相当ハードです。
身体を壊さないかだけが心配です。

 

余談ですが、先月、BSフジで放送された「ストリッパー物語」は、南まゆと武藤つぐみに密着取材をしたドキュメンタリー番組でしたが、
もし第2回の放送があるなら、次回はマッシーとみおりんの密着を見たいと思いました。

 

 

私はこの日、会社での忙しさもあり、ストレスを抱えた状態での観劇でしたが、
きらびやかでハイクオリティな公演を見て心がリフレッシュされました。

 

私のようにストレス社会を生きるサラリーマンには本公演はお勧めです。
浅草ロック座では綺麗な景色がたくさん見られます。

 

そんな浅草ロック座7月公演「STEPS ON BROADWAY 2nd season」は7月20日まで上演中です!

 

 


そして次回!(わくわく)


「EARTH BEAT 2018 JUMP 1st」

 

アースビートといえば、昨年7月、浅草ロック座70周年記念に行われた、世界各国のダンスをモチーフとした公演です。

伝説のストリッパーと呼ばれる雅麗華先生が登場したことでも話題でした。

 

次回の出演者は、今年5~6月公演「WONDERLAND」に出演した南まゆ、沙羅が早くも再登場です。

私が初めて観劇したストリップ劇場である「大阪東洋ショー劇場」で見た、荒木まいも浅草初乗りです。

 

乞うご期待!!

 

※余談

この記事を書くにあたり、原作となったミュージカルをめっちゃ調べました(笑)