7月は浅草ロック座【百物語 第二期】を観に行きました。
浅草ロック座【百物語 第二期】#浅草景予想
— 市川春希 (@ichikawaharuki) July 20, 2026
1 桜庭うれあ さん
2 原美織 さん
3 安藤もあ さん
4 YUME さん
5 mico さん
6 沙羅 さん
7 橋下まこ さん
浅草寺の参道工事が終了しており、綺麗な広場となっていました。
開幕早々、「バン!」という鈍い音が場内に響き渡りました。
照明が灯ると、盆の上には一本の腕が落ちています。
静寂の中、幕間から現れたのは、黒いショートヘアに二本の角を生やした鬼の姿のうれあさん。
笛と太鼓が鳴り響くと、橋下まこさんと4人のダンサーズが登場。
まこさんは青い和服をまとい、渡辺綱に扮しています。
ヘヴィメタルに乗せた群舞が始まりました。
殺陣を取り入れた激しいアクションは圧巻の一言。
しかし、多勢に無勢により、追い詰められたまこさんは鬼たちに捕らえられました。
まこさんがダンサーズに抱えられて退場すると、うれあさんは舞台奥で衣装替え。
再び姿を現したうれあさんは、金と黒で左右に分かれたノースリーブの和装に変身。
堂々とした足取りで盆へ向かう姿は、まさに勝者そのもの。
三白眼のカラコンも相まって、人ならざる存在感を強く放っていました。
和楽器を取り入れたツーバスのスラッシュメタルが鳴り響くと、真っ赤な照明が場内を染め上げます。
激しいストロボの中、スピンからアクロバティックなポーズへとつなぎ、圧倒的な身体能力を披露。

ベッドショーを終えると、移動盆でゆっくりと後退。
大きく背中を反らせながら浮かべた狂気の笑みからは、長年の復讐を果たした達成感がひしひしと伝わってきます。
頭上で棍棒を豪快に振り回し、本舞台へ戻ると力強い立ちポーズを決めて終幕しました。
1景の茨木童子を見て3年前の酒呑童子を思い出した方も多いはず。
— 市川春希 (@ichikawaharuki) July 30, 2026
酒呑童子は多勢に討たれ、無念を残したまま幕を閉じました。
茨木童子は討伐した侍への復讐を果たし、達成感に満ちた表情で幕を閉じます。
どちらも鬼が題材でありながら、正反対の結末が印象的でした。
鬼勝利ENDは百物語ならでは。
↑こちらの件ですが、
酒呑童子を討った武将の一人が渡辺綱。そして茨木童子は酒呑童子の配下と伝えられています。
そう考えると、ラストで浮かべた狂気を帯びた笑顔には、復讐を成し遂げた達成感だけでなく、主君への思いを果たした満足感も込められていたように感じました。
静まり返った場内に、「カチッ」というベッドライトのスイッチ音が響きました。
照明が灯ると、いちご柄の白いパジャマ姿のみおりんがカウチに腰掛けています。
ベッドライトは明滅を5回繰り返し、まるでポルターガイストのような怪奇現象が始まります。
突然の出来事に戸惑い、不安げな表情を浮かべるみおりん。
そこへ、エレクトロミュージックとともに、micoさん、沙羅さん、YUMEさんが一列になって登場しました。
カラフルな衣装に身を包んだ3人は、まるでベッドライトが意思を持って動き出したような存在です。
テクノミュージックに合わせて群舞が始まると、最初は怯えていたみおりんも、少しずつ彼女たちと呼吸を合わせるように踊り始めます。
レーザーが飛び交う中、4人は盆へ進み、軽快なダンスを披露しました。
どこか現実感が薄く、夢とも悪夢ともつかない不思議な光景。
観ているこちらまで、現実と幻想の境界が曖昧になっていくようでした。
ラストは本舞台へ集まり、「カチッ」というスイッチ音とともに暗転。
3人が退場すると、みおりんはカウチに座ったまま静かに衣装を脱いでいきます。
再び姿を現したみおりんは、光るハットにピンクのコルセット、ランジェリー、網タイツという華やかな衣装へと変身していました。
何かに怯えるように視線を巡らせながら花道を歩き、ゆっくりと盆へ向かいます。
ボサノヴァが流れる中、衣装を脱ぎ、ランジェリーをあやとりのように指先で操る姿が印象的でした。
本公演ではウィッグを着けておらず、ナチュラルな雰囲気がとても魅力的でした。
再び「カチッ」という音が鳴ると、舞台は一面ピンク色の照明に包まれます。
右足のミュールを落とし、それを拾い上げながらふらりと本舞台へ。
コルセットを外すと高らかに笑い、観客へ笑顔で手を振りながら花道をアンコールウォーク。
最後はハットをかぶり直し、「カチッ」という音とともに暗転しました。
これはまさに「高熱を出した時に見る夢」。
そんな一言がぴったり当てはまる、エキセントリックな作品でした。
夢と現実の境界が少しずつ崩れ、気付けばホラーの世界へ迷い込んでいる。
その構成からは、7年前の百物語3景『金縛り』を思い出します。
さらに、家具や家電が意思を持って行進するような発想には、今敏監督の映画『パプリカ』からインスピレーションを受けているようにも感じました。
相反する要素を違和感なく共存させた、みおりんらしさの詰まった2景でした。
水のせせらぎとオルゴールの音色に包まれながら、もあさんとうれあさんが登場しました。
もあさんは黒髪のボブ、うれあさんは白いショートボブ。
ちなみに、香盤表には記載されていませんが、冒頭に流れるオルゴール曲は、現在公開中の映画『おもちゃ物語(和訳)』の楽曲です。
移動盆には二体の人形と二つの鞠が置かれ、静かに回り続けています。
左右対称のフォーメーションも美しく、穏やかで幸せな時間が流れます。
しかし、その空気は突然破られました。
不穏なバイオリンが鳴り響き、舞台は真っ赤な照明に包まれます。
激しく咳き込んだうれあさんは、その場に崩れ落ちました。
もあさんは動かなくなったうれあさんの髪飾りをそっと外し、静かに下手へ去っていきます。
暗転後、照らされているのは移動盆だけ。
そこには二体の人形と鞠だけが残され、静かに回り続けていました。
その光景が、喪失感をいっそう際立たせます。
ホラーテイストのロックとともに、もあさんが再び姿を現しました。
赤い着物に長い黒髪。その姿は、まるで「髪が伸びる日本人形」を思わせます。
無表情のまま盆へ歩み寄り、悲しげなバラードに合わせて髪飾りを身につける姿からは、言葉では表せない喪失感が伝わってきました。
盆に横たわると、エレクトリックロックが響き渡り、舞台は一転して鮮やかな光に包まれます。
まるで糸で操られる人形のように、ゆっくりと、そして正確にポーズを重ねていく姿は幻想的でした。

ベッドショーを終えると、移動盆でゆっくりと後退。
先ほどまでの無表情とは対照的に、今度は人形へ心が宿ったかのような優しい笑顔を浮かべます。
本舞台へ戻ると衣装を下ろし、移動盆に置かれた人形をそっと抱き上げ、高く掲げました。
日本人形をモチーフにした作品でありながら、その姿は彫刻のように美しく、静かな存在感に思わず見入ってしまいます。
ラストは再び人形へ戻ったかのように静止し、そのまま静かに幕を閉じました。
ホラーの要素を取り入れながらも、この作品の本質は「大切な存在を失う悲しみ」を描いた物語だったように感じます。
思い出を抱きしめながら、それでも前を向いて歩き出そうとする。
そんな小さな希望が、作品全体を優しく包み込んでいました。
YUMEさんを見るのは14回目で、6月の川崎ロック座以来、1か月ぶりです。
当時は、
第一期……小宮山せりなさん&永澤ゆきのさん
第二期……橋下まこさん&白鳥すわんさん
第三期……橋下まこさん&花井しずくさん
というペアで演じられていました。
舞台がぼんやりと明るくなると、ユメさんが後ろ姿で現れました。
黒いロングドレス姿で、手鏡を見つめています。
天井からは巨大な車輪を思わせるセットが2枚吊り下げられています。
沙羅さんは白いロングドレスで光源氏の正妻である葵上を演じています。
黒をまとったユメさんとは対照的な衣装で、二人の立場や感情の違いを視覚的に表現していました。
ダンサーズはタイトな網スーツに薄いベールをまとい、六条御息所の生霊を思わせる存在として登場します。
メタルミュージックが鳴り響く中、ユメさんと沙羅さんによる激しい群舞が始まりました。
二人の動きは美しくシンクロしながらも、そこにあるのは優雅な舞ではありません。
六条御息所の抑えきれない嫉妬や執念が生霊となり、葵上へ襲いかかる。
そんな感情が、震えながら踊る姿から表現されていました。
やがてダンサーズに捕らえられる沙羅さん。
引きずられるように連れて行かれ、ユメさんが馬乗りになります。
大きく揺れる車輪。
激しく点滅する照明。
舞台の緊張感は一気に高まっていきました。
二人が対峙した後、ラストはユメさんが背後から沙羅さんの首を斬り、その場に倒れます。
レクイエムのような静かなピアノが流れる中、ユメさんは倒れた沙羅さんの髪を優しく撫でます。
そこには、取り返しのつかないことをしてしまった苦しみと、届かなかった想いが滲んでいるように感じました。
衣装がキラキラと輝く黒いロングドレスへ変わると、悲しげなバイオリンに乗せて盆へ向かいます。
盆に到着すると、鏡と向き合うユメさん。
そして、ゆっくりとドレスを脱いでいきます。
泣き崩れるような表情を見せる姿が印象的でした。
毎公演、実際に涙を流しているところにも、作品への向き合い方の深さを感じます。
本舞台の幕が開くと、場内は真っ赤な照明に包まれ、ミラーボールが銀色に輝きました。
ゴシックメタルに乗せ、力強くポーズを決めます。

研ぎ澄まされた肉体美と、鬼気迫る表情。
美しさと狂気が同居した、圧倒的なベッドショーでした。
ベッドショー後は移動盆でゆっくりと後退しながら立ちポーズ。
本舞台へ戻ると、最後は再び手鏡に向かい合い、静かに幕を閉じました。
六条御息所というと、「嫉妬に狂った女性」という印象が強い人物です。
しかし、この作品から感じたのは、単純な嫉妬や怨念だけではありませんでした。
恐ろしい存在でありながら、その根底には一人の女性の悲しい愛情がある。
切なくも印象に残る4景でした。
映像によると、
ユメさん……多治見要蔵
うれあさん……小梅
もあさん……小竹
まこさん……犬神佐清
ミコさん……金田一耕助
という配役です。
ちなみに、多治見要蔵・小梅・小竹は『八つ墓村』、犬神佐清は『犬神家の一族』の登場人物。
横溝正史作品を代表する怪奇ミステリーのキャラクターたちが一堂に会する、遊び心あふれる設定です。
悲鳴とともにスクリーンが上昇すると、まこさん、ユメさん、うれあさん、もあさんが登場。
舞台中央には、裸のマネキンが逆立ちしています。
『犬神家の一族』の有名な場面を思わせる、思わず笑ってしまう演出でした。
【犬神家の一族】湖で逆さになっている人の画像は有名だけど、そもそもあれは誰なんだろう??
— 市川春希 (@ichikawaharuki) August 3, 2026
と思ってネットで調べたら、犯人がわかる重大なネタバレを踏んだ🤣
そこへ、アイドルソングに乗せて金田一耕助に扮したミコさんが登場します。
カラフルな照明の中、推理劇を織り交ぜたテンポの良いチームダンスが始まりました。
金田一耕助をモチーフにしながらも、軽快なアイドルダンスからは『金田一少年の事件簿』へのオマージュも感じられます。
歴代の実写版で多くのジャニーズタレントが主演を務めてきたことを考えると、この方向性も納得でした。
事件に巻き込まれる登場人物を見事に演じ、舞台にコミカルな魅力を加えていました。
全員が上手側から下手側へ移動しながらフォーメーションを変え、最後は本舞台へ集結。
躍動感あふれる群舞で、アイドルのコンサートのような盛り上がりを見せました。
ミコさんが一度下手へ退場すると、その間、4人はジャズに乗せてお茶を点てています。
そこへ、チューリップ帽、赤紫色のマント、紺色の袴、サンダル姿で、ルーペを持ったミコさんが再登場。
4人が手を繋いで退場すると、ミコさんはバラードに乗せて花道を進みます。
途中、3人の観客へ、
「あなた、昨日の夜、何をしていましたか?」
とアリバイ確認をしました。
この場面は会話を成立させるため、BGMの音量を下げてほしかったところです。
ちなみに、今年2月に観た早乙女らぶさんの周年作『金田一少年の事件簿』にも、同じように観客へアリバイを尋ねる場面がありました。
偶然にも、作品を超えたつながりを感じる瞬間でした。
盆に到着すると、「指名手配」と書かれた観客の似顔絵を本人へプレゼント。
ミコさんらしい、観客を巻き込んで楽しませる演出です。
男女デュエットによる軽快な推理ソングが流れる中、衣装を脱いでいきます。
脱いだマントをリンゴのように丸め、かじる仕草を見せる場面も印象的でした。
歌詞をリップシンクしながらポーズを決める姿は、先ほどまでの飄々とした探偵姿とは一転。
すらりと伸びた脚線美が際立つ、美しいベッドショーでした。

ベッドショーを終えると、迎えに来た移動盆には、冒頭に登場した人形とリンゴが置かれています。
ミコさんが後退しながら人形へリンゴを食べさせると、眠っていた人形が蘇りました。
その後、楽しそうにペアダンスを披露。
最後は人形に手を振らせながら、明るく幕を閉じました。
5景micoさん🕵️
— 市川春希 (@ichikawaharuki) July 29, 2026
ポラ館での印象は、とにかく観客に絡む🤣
観客を楽しませることに全力投球な姿勢が、浅草でも変わらなかったことが嬉しかったです👏👏
偶然にも今年のGBFでは、らぶちゃんの周年作が【金田一少年の事件】でした。
その演目を彷彿とさせる場面があり、てゃ会の友情を感じました( ◜◡◝ )
怪奇ミステリーを題材にしながらも、この作品の魅力は「怖さ」よりも「楽しさ」でした。
そして何より、観客を巻き込みながら楽しませるミコさんのサービス精神が素晴らしい。
様々な要素を詰め込みながら、最後は笑顔で終わる。
「百物語」の中の異色の5景でした。
花道に現れたのは、きらめくベージュのロングドレスをまとった沙羅さん。
しかし、その華やかな衣装とは対照的に、表情には深い疲労と悲しみが浮かんでいます。
能楽の謡が静かに響き始めると、沙羅さんは憔悴した様子で、ふらつきながら盆へ向かいました。
行き交う人々に、失踪した息子の行方を尋ね続けます。
そして4人目に尋ねた相手から、美しい少年が亡くなり、柳の木の下に埋葬されたことを知らされました。
その瞬間、母親として最後の希望を失ったように、その場へ崩れ落ちました。
深い絶望が、静かな舞台の中に広がります。
やがて川を泳ぐような所作で本舞台へ向かいました。
幕が開くと、柳の木の前には、白い水干を思わせる衣装をまとったみおりんが立っています。
亡くしたと思っていた息子との再会。
沙羅さんは喜びに満ちた表情を浮かべ、二人は静かに抱き合いました。
暗転。
場内には風鈴の音だけが響き渡ります。
再び照明が点くと、そこに息子の姿はありません。
残されたのは、白いユリが描かれた和服姿の沙羅さん。
柳の前で膝をつき、静かに手を合わせています。
先ほどの再会が幻だったことを悟った瞬間の悲しみが、言葉ではなく表情から伝わってきました。
子どもの頭を撫でるような仕草を見せながら、ゆっくりと盆へ向かいます。
盆に到着すると、ロックバラードが流れ始めました。
青い照明とスモークに包まれた舞台。
そこにいるのは、息子を失った母ではなく、今も我が子を想い続ける一人の母親です。
子どもを抱き寄せるような仕草。
寝かしつけるような優しい動き。
そして、母乳を与えるような仕草。
そこには、子どもが生きていた頃の記憶をもう一度抱きしめようとする、母の深い愛情が感じられました。
ベッドショー後は移動盆でゆっくりと後退。
静かな余韻を残しながら、幕を閉じました。
能『隅田川』をモチーフにした作品ですが、描かれているのは古典芸能の悲劇だけではありません。
我が子を失った母の悲しみ。
もう一度会いたいという願い。
たとえ幻であっても、愛する存在を抱きしめたいという想い。
時代や文化が変わっても変わらない、親子の愛情がそこにはありました。
33周年という長い年月を歩んできた沙羅さんだからこそ表現できる、深みのある6景。
静かな感情の積み重ねで胸に残る、美しく切ない作品でした。
本舞台には2枚の障子が設置され、その向こうには、まこさんのシルエットが浮かび上がっています。
さらに天井からは4枚の着物が吊り下げられ、山奥の屋敷を思わせるような、妖しく不穏な空気を作り出していました。
不気味なバイオリンの旋律が響く中、男装した4人のダンサーズが千鳥足で現れます。
障子が開くと、豪華な赤い和服に金色の帯を締めたまこさんが登場。
和楽器とバイオリンが織りなす妖艶な旋律に乗せ、群舞が始まります。
これは単なる美しい舞ではありません。
男女が入り乱れる官能的な宴。
人間の欲望や煩悩がむき出しになる、まさに「高野聖」の世界観を表現した演出でした。
やがて下手側から、袈裟姿のみおりんが登場。
僧侶としての理性と、人を惑わせる魔性の存在。
対照的な二人が向き合うことで、舞台には緊張感が生まれます。
まこさんは妖しく誘惑し、一度障子の奥へ姿を消しました。
再び障子が開くと、まこさんはトップレスに赤い和服姿。
みおりんに馬乗りになり、タットダンスの動きを取り入れた妖艶な舞を披露します。
その間、4人のダンサーズはカエルや鳥を思わせるような動きで踊り続けます。
人間から獣へ。
理性から本能へ。
少しずつ人ならざる存在へ近づいていくような、不気味な変化を感じさせる演出でした。
群舞が終わると、まこさんとみおりんは再び障子の奥へ。
もう一度開いた時、そこに描かれていたのは、欲望に支配された世界でした。
まさに煩悩が渦巻く場面です。
7景。一期と比べて二期の僧が若すぎる。
— 市川春希 (@ichikawaharuki) July 30, 2026
私のイメージでは15〜16歳ほどの修行僧。まさに若年僧。
きっとまだ女性経験なんてないはず。
えっ、高野聖はそんな少年にまで手を出すの!? まさか…そんな…。
──ここで障子が開く。
そこに広がっていたのは、想像をはるかに超える衝撃の光景。
絶句。

まこさんは、きらびやかな黒い和服へ衣装を変えると移動盆へ。
手から放った黒い羽が舞台に舞い散ります。
それは、獣へと変貌した男たちの痕跡のようにも見えました。
その間、本舞台ではミコさん、もあさん、ダンサーズによる妖しい宴が続き、舞台はさらに狂気を増していきます。
盆へ到着すると、川のせせらぎが流れ、水をすくって飲む仕草。
山奥に潜む妖しい存在としての姿が、より強く浮かび上がりました。
妖艶なパンクロックが鳴り響くと、舞台は一転。
ピンク色の照明とミラーボールの輝きに包まれます。
まこさんは自らの腕に噛みつくような仕草を見せ、次々とアクロバティックなポーズを決めました。
長い脚線美。
鍛え抜かれた身体能力。
美しい女性の姿から、妖怪の本性を現したかのような変貌に圧倒されます。
ベッドショー後は、移動盆で後退しながら黒い羽を咥え、それを散らします。
それは、獣化した男たちを喰らった証のようにも感じられました。
後退中には、まこさんならではの大胆な表現も披露。
息をのむほど強烈な演出でした。
しかし、それは単なる刺激を狙ったものではありません。
観客すらも、この妖しい世界へ引き込もうとする、魔性の存在そのものを表現していたように感じました。
ラストは右腕を高く掲げる立ちポーズを決め閉幕。
暗転した場内には、カエルや鳥の鳴き声だけが響き渡ります。
泉鏡花の『高野聖』は、人間の欲望や煩悩、そしてそれに抗えない弱さを描いた作品です。
今回の7景では、それをストリップという表現方法で大胆に再構築していました。
魅了される感覚と、どこか恐ろしさを感じる感覚が同時に押し寄せる、不思議な作品でした。
百物語の最後を飾るにふさわしい、衝撃的で忘れられない一景でした。
薄暗い照明の中、まこさんを除く出演者とダンサーズが登場しました。
全員が黒いドレスにベールをまとい、一本ずつロウソクを手にしています。
「かごめかごめ」を口ずさみながら、一人ずつ順番にロウソクの火を吹き消していきました。
円を描くようなフォーメーションも、まるで「かごめかごめ」の輪を思わせます。
続いてダンサーズは「はないちもんめ」を歌いながら登場。
向かい合う動きも、子どもの遊びを思わせる不気味な美しさがありました。
最後にみおりんが火を吹き消すと、場内は暗闇に包まれます。
再び照明が点くと、まこさんが登場しました。
黒いドレス姿。
後頭部には悪魔を思わせる面。
まるで、百物語で語られた怪異が最後に姿を現したかのようです。
ヘヴィメタルに乗せた激しい群舞が始まりました。
7景までに登場した怪異たちの世界をすべて飲み込むような、迫力あるラストダンス。
出演者全員の力が結集した、フィナーレにふさわしい盛り上がりでした。
浅草ロック座【百物語 第二期】鑑賞しました🕯️🕯️
— 市川春希 (@ichikawaharuki) July 29, 2026
刺激が強すぎる7景の高野聖‼️
一期で免疫ができたから大丈夫だと思っていたのにダメでした🫣
二期ではさらに大変なことに🐦⬛
群舞もベッドショーも想像を超える迫力で…
カーカー!! キーキー!! ゲコゲコ!! ヒヒーン!!
(市川春希は獣化しました) pic.twitter.com/yqJ1imtJ8H
それに対して今回の7景『高野聖』は、人間の欲望や煩悩を前面に描いた、妖しく刺激的な作品。
同じ『百物語』というタイトルでありながら、7年前とはまったく異なるテイストで締めくくられていたのが印象的でした。
7年前は「愛」。
今回は「欲望」。
7年の時を経て、同じ『百物語』のラストがこれほど対照的な作品になったことも、今回の公演を振り返るうえで印象に残るポイントでした。





















































