第10話

 

イベントが終わり、電車の中で

急いで返信してたら

昔の教え子たちが大宮にいるというので

ちょっと会ってきた

 

ディズニーが40周年で

 

お菓子と

このカチューシャをもらった。

 

教え子とは、海碧がやってた

文学サークルの子ども達

まだ小学生だった彼女たちに文学や

作文を教えて、作家仕込みの書き方を教えた

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そう、海碧は高校時代が

文芸部だったので

 

書き続けて今に至る。

 

一番最初に文章を書いたのは日記。

4歳になったら、博文館書店の日記帳を渡され

祖母のスパルタ教育の中で

毎日書かされた。

 

4歳から始めた日記は

今もこうしてブログで続いてる

 

ある人が、作品は自分を語ることに尽きる

といったが

 

一度は本当の自分の考え方を

書いておくのは常套手段だと思う

 

誰もがその人の本音や本質をしらずに

イメージをつける

それが違うと言うには、親しいわけでもないから

思うイメージとは違ってくるだろう

 

海碧はスパルタンばあさんのために

きっちりと文学少女の道を進んだ

本を読むのが日課であり、それを読んでいるときが

一番集中できた

新しい小説を読むのが好きで

幼稚園時代は絵本もキンダーブックもいらない

 

世界文学全集を読んでいた。

最初はシャーロックホームズなんかが好きで

ミステリーや推理ものが好き

 

だからテレビも音楽も

本より好きだったものはなかった

本は、たくさん発想をくれる

文章はそれだけ

人の心を揺さぶるものなのだ

 

だからLINEが流行るんだろう

 

いつか

本とつく苗字の人と

縁ができて結婚したらいいなあ

と小さい頃は思ってたが

 

ホンダという人は嫌な人が多くて

そんな夢も忘れてた

いざ自分が本を書くようになって

その「本」という苗字になるのは、大した意味がないと思った

彼の名前を思い出しても

道明寺さんだから、まったくその要素はない

一条のまま生きていくのも

慣れたし、自分の苗字が珍しくて好きなので

結婚しても変える気がない

 

いつしか、Qさんのことが、彼氏のような感覚になってたが

こんなに毎日LINEをする男性もいない

 

彼は、今のサラリーマンの仕事の辛さや

自分がサラリーマンに向いてないこと

自分が社会不適合者に近いくらい

不器用であること

これまでのお付き合いした女性のこと

 

日々、新しい情報にワクワクした

 

会いたいなあ

と自然に思う上に

なんとか会うための時間をつくらなきゃと思う

先生

いい人見つかったの?

 

と突然聞かれて

ちょっとどぎまぎした

 

なんで?

と聞くと

カチューシャいつもお土産にあげてたけど

今日は一段と

綺麗に見えたから

 

これつけてデートしたいとか思ってんのかなーと

ディズニーに

確かに尾崎豊がディズニーランド好きで

そんな写真も公開されてたけど

 

2年前にコロナでガラガラのディズニー行ったっけ

制限されてるときに、この教え子たちが取ってくれ

そこらへんの公園より少ない

幻のように素晴らしい空いてるディズニー

 

あの天国が忘れられないから

また混んでる国に行きたくない

 

と思ってたけど

 

もし、

東京に来てくれたら

ディズニー行かないかな

 

行かないかな、結構な大人になると

そうそう手つなぎデートなんかしてたら

 

オイオイと思うしね

 

手つなぎかあ

 

いいなあ

 

好きな人とは年がら年中くっついてたい

 

軽ーく

彼に

 

ディズニーとか興味ある?と聞くと

 

全然。でも行くなら楽しいかと思うけど

 

と返事

大阪から出ることがなかった暮らしのようで

旅行なんかまったくしなかった人に

 

そりゃ、魅力を伝えるのは無理だよね

しかも並ぶし

 

大阪人は30分待ったら発狂すんで

と聞いたことある

大宮で久々にたこやきを食べた

お店で食べてたら、隣も詰まって満席。

みんな一人男性。

女性が一人で食べるのが珍しくみえちゃうじゃん

 

気分的に

気持ちが大阪に傾いてた

 

来てもらうのを待つより

行くほうがいいだろう

 

これをQさんに送ったら

 

揚げたこみたいやな

 

ときた

大阪のたこ焼きは

楊枝でつかめないくらいだしでトロトロフワフワ

 

わかるう

 

どっちも好きなんだよねえ

 

駅構内にあるお店を見てた

こういう服も嫌いじゃない

 

けど

 

 

先生プレゼントは何もらうの何もらうの

もうすぐバースデーでしょ

 

と聞かれた

 

頼んでるものはないけど

 

と答えた

本音は

いやいや、まだそんな段階じゃないし

 

けど

よく使うのは髪飾りと

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貴金属かなあ

 

海碧が持ってるのは

どれも高価なもので

 

こういうファンシーなカジュアルな

指輪もいいなと思うけど

 

最終的にはティファニーとか

相応の本物の金の使われたものになってしまう

 

こんな

簡素 な洋服で、良き妻

みたいなファッションもする日がくるのかな

 

わざわざ買う気はないけど
ニットにロングスカートとか
 
全然似合わないし
動きにくい服苦手
 
本読む少女だからって
おとなしい恰好が好きなわけじゃない

 

 

彼は

 

大阪に行きます!

 

と返信したあと

けっこう間が空いて

 

ありがとう!!待ってるで!

 

ときた。

 

いつでも土日絡めばいいみたいだから

来週に決めた

 

やっと会えるんだ^^

尾崎豊と浦島太郎

 

なにか共通点を感じた

なんだろう

 

 

最高の夢の宴のあと

 

突然死

したね