こんにちは
恋愛小説Ⅱのアルバム
この瞬恋に描いた
一夜で愛した天才ミュージシャン
キスから始まった夜の熱い吐息と唇
そして
誤解されたまま
死
それが恋だとわかるまで時間がかかった主人公
彼のお墓にやっと出かけて
別れを告げるつもりで
もしくはエネルギーをもらいに行くのか
初めて死後に出かけたら
そこにあった遺影にキスをしてしまい
見たら抱きしめたくなる
抱きしめたらキスしたくなる
それが本当の恋
とつぶやく主人公
Miuが主人公の気持ちの線を描いているから
Miu自身が主人公なんだと感じる
瞬恋のラストは
振り返ったら
青空に
青白い雲が浮かんでいた
青白い繊細なミュージシャンの霧崎を
手にしてしまった
そのもろい心を
守ることさえできなかった
だけど
その先に結婚や育児や生活なんて
主人公は何もかんがえちゃいない
今の恋を
恋として生きるだけだった
失ってからも
彼の面影が残るけど
同じ恋をすることはなかった
この青白い雲は
ここにいけば
見れるんだろうか
この小説は3年前に書き下ろしたのに
今年の10月26日に販売となり
イベントも12月1日に渋谷のセルリアンタワーで行う
今までで一番高そうな場所で
尾崎の聖地の渋谷であることにも
少しドキドキしてる
そんなとき、彼に出会った。
SNSで見つけた彼だったけど
尾崎豊にそっくりだった
いわば、恋愛小説Ⅱの瞬恋の彼
霧崎
それからの主人公Miuの
生活を綴る
Miuはさいたま新都心にやってくる
彼に会いにいく
イベントの前日から大阪から来てもらうために
Miuは常に
尾崎の面影を見つめていた
尾崎に関しては
変態だと言われるようになってた
究極まで詰めるのが好きなMiuには
そう呼ばれることが誇りみたいなもんだ
なぜか、単なるそっくりな顔の人というだけじゃなく
その中身までが
知らない中身までが似ているんじゃないかと
思うことがあった
気がついたら
この人の生活や歴史や環境が
何か通じるものがあるんじゃないかと
探るようになってた
この人自体を愛しているのではなく
面影の類似性に興奮してるだけだ
そう言い聞かせては
ハンドルを切る
仕事を早めに切り上げることができて、
早い電車に乗ることができた
なにもかもが
会うまでにスムーズに動いた
相手は大阪からやってきて、東京はほとんど知らない
そんな人を
呼べている自分にも
今のMiuのすごみを感じてた
自分でも異様に体力がみなぎって
どんなハードな時間も睡眠時間も
耐えられてた
なにもかもが
20日の生誕祭へのボルテージアップになってた
たとえ
彼が思ってたんとちゃう
でも
いいんだよ
いいんだよ~
と一抹の不安も感じながら
そして
待ち合わせしてたノブさんと彼が
広い改札周りを眺め渡して
すぐわかった
なんだか、そこだけが空間を浮かせているように
会った時、
初めてMiuは人見知りした。
きっと動画を見たらわかるけど、miuはコミュ力の塊みたいなもんで
どんな人に動じないし、すぐ笑顔で目を見て話せるんだけど
もう、この彼だけは
顔を見ることができなかった
こんなことは多分一生ない。
マスクをしてた彼だから
顔自体をしっかり見てもいいのに
一瞬で震えがきた
なぜかというと
顔の大きさ、立ち姿とスタイルから
あ、これは尾崎そのものだ
と感じたから
バランスみたいなものがあるけど
この彼は
思った以上に顔が小さくて
骨格が細い
ジーンズしか持ってないというのがわかる
ジーンズが合う体形だから
なぜかMiuも示し合わせたようにジーンズ
尾崎の霊園は3人ともジーンズだった
右が彼 Qちゃんと呼んでるよ
左がノブさん
尾崎の1000人ファンサイトの管理人
このサイトでQちゃんが写真を公開していて
びっくりして声をかけた
日暮れ前に間に合った
彼はここで、ずっと頭に残ってた
尾崎のロザーナを唄うと言ってた
このときの雲はこんな感じ
彼が立つと
雲が変わった
まるで
魂が寄ってきたかのような風景
彼に向かってるのが見えた
明日
彼にステージに立ってもらおう
と普通に思った
お客様なのに申し訳ないけど
この人は
ステージに背を向けて座る仕事じゃなく
ステージでお客様に向くべき
ルックスなんだと
プロデューサーとして瞬時にわかった
この人は
単なる普通の大阪のオッサンやで
としか思ってないけど
これだけ尾崎に似た人を見たことがない
いや、本人の遺伝子的な何かが入ってる
そんな感覚に陥る
スピなことは考えてなく
ただ、この人の特徴を
ファンのみんなと共有して
喜びあいたい
もしかして
Miuだけがバカなのか目が悪いのか
それも知りたい
そして夢の
尾崎豊と腕組み💛
あれからどうしてた?
どうもしないよね
世の中はどんなふうに変わった?
僕を覚えていてくれてありがとう
そんな声が聞こえた
その時の空
魂たちがあっちこっちに飛んでいった感じ
その時
スマホに連絡が入った
当日MCのオブザーバーで入る予定だった
竹本先生から
Miuさんごめんね、転倒して胸部圧迫してて
声も出せないんだよ
と急遽キャンセルの連絡が
狭山でこんな連絡を受けたMiuが考えたのは
たったこれだけ
この彼がステージに立つチャンスができた
この人を出そう
Miuが打算的で戦略的なのは
スタッフの誰もが知ってる
だけど
これはどうかなとマネージャーに言おうとしたら
即答で
Qちゃん立たせればいいよね
の言葉がきた
不思議とこういうときのタイミングは合致する
彼にできないか頼むと
もうなんでもいーですわ(笑)
良かった!
彼がステージに立つのを夢見てるMiuがいたよ
なぜその時
彼の顔を見れないかわかった
この人は
大化けする
スター気質を持ってる
生まれ持ったその顔立ちと姿にね
年齢は関係なく
尾崎豊として生きる人生がまってる気がした
人生を変えるような何かが
この東京で起こるんじゃないかと言ってた
その前哨戦に過ぎない
そう感じてた
初めてのもんじゃをごちそうしてみた
初めてのものに
全く動じない
気持ちよくガツガツ食べる
17歳かよ
と思うくらいに
彼に恋をした?
と聞かれたら
そうだと
力強く答える
総合的に恋した
瞬間ではなく
出会ってからの時間が流れたけど
生身のお互いに会って
思ってたのと色んな意味で違ってた
それは良くも悪くも
何より
この人の素直で純粋な雰囲気の影に見える
どうしようもない暗さ
救うことができない暗闇が見えるのが
セクシーだと思った
それをダイレクトに助けたいとは思わない
それがあなたの本当の魅力だから
救ったら、
あなたの良さもまた消える
悩みを常に抱えていながら
そうしてたら人間関係が悪くなるとわかって
笑う、だけど
迷う、苦しむ
その表情が見えたとき
変態なMiuは
ええわあ
と思ってしまう
こういうのが
尾崎豊好きの共通点なのかもしれないけど
態度や声は大阪の
おっちゃん
なのもすごいギャップで
これもすごいエンタメ要素を持ってるし
一緒にいて
ぐるぐる夢カウンターがまわる
また胸が高鳴ってきた
この火の玉に向かうボルテージが
Miuの真骨頂であり
最高のエクスタシー
単なる男女の恋愛を超えてる
すごいものを
すごくさせる愛に近い
Miu自身が恋にメロメロしたら
どんな仕事もストップしてしまうのが見えてるから
それに
女性として見るかどうかもわからないしね
ん、なんだか
女子ぽい悩みを持ってるじゃん
愛されたいとか思ってんじゃないの?
愛するわけないじゃない
こういう彼は
Miuみたいな女を扱う気はないでしょ
Miuはいつも一人で
道を開いていく
誰かが隣で道案内してくれたりもいいけど
危ない時に
指示出してくれたらいいな
くらい
だった
けど
恋愛小説は
そう簡単じゃなかった
Miuがやってる福祉の仕事では
とても人を恋しがる人が多い
孤独になってしまったご老人たち
そんな人の手を握るだけで
Miuも自分の
おばあちゃんと手を繋いだ日々を思い出す
その人も
Miuの冷たい手を握り、ついつい
「冷たかったね」とさする
それだけで涙が出てきたりする
ああ、同じようにおばあちゃんもさすってくれた
とても暖かく大きな手で
それが
面影を追うことでもあり
ノスタルジーなのかもしれない
彼に会ったときに思う
故郷の感覚はなんだろう
尾崎がここにいるような
ドキドキした感覚と
ノスタルジーを感じること
現実に会うことの
強さ、大きさを実感したよ
なんとなく
腕を組んだ時に
小さな未来が見えた
では続きます














