5月某日。
神田の三島染色補正店へ、
結城紬の「北村織物」から北村初雄さんとご子息の陵さん(ともに伝統工芸士)がおみえになりました。
開催が決まったのが前日だったにもかかわらず、お店いっぱいに人が集まりました。ほら!
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180623/21/ichijiku-ninjin/24/bc/j/o1080081014216515886.jpg?caw=800)
結城紬といえば、
最高級の紬としてみなさんもご存知だと思います。
わたしなどは着てみたいとさえ思わないほど高いというイメージがあります。
(それにわたしはお茶のときしか着物を着ません。絣は普段着だからお茶には向かないということであまり目がいかないってのもありますね〜
)
結城紬の最大の特徴は手紡ぎした絹糸です。この糸には撚り(より=ねじり)がほとんどかかっていません。
この手紡ぎの絹糸がいま極希少です。
なぜかというと、
紡げるひとが高齢になり後進もいないため少なくなったからです。
では、なぜ若い人は糸紡をしないかというと、工賃が低いからです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180623/21/ichijiku-ninjin/7a/7b/j/o1080060714216515893.jpg?caw=800)
広げられているのは、北村織物でつくられた本物の結城紬です。
手前の桜色の無地も結城紬です。
奥のほうに繭玉もみえますね。
上にリンクした「北村織物」さんのホームページに作品(商品)がありますし、オーダーして作っていただくこともできます。一度HPをご覧になってみてください。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180623/21/ichijiku-ninjin/f5/34/j/o1080060714216515901.jpg?caw=800)
陵さんがお召しになっているのも昔の結城紬です。
一見してわかるように、絣模様が白(っぽ)いですね。
これも結城紬の特徴のひとつです。
絣模様は糸を防染して作ります。
それに対して絣部分に色がついていて地が白いのは、絣を捺染(なっせん)して作っています。捺染の絣なら結城紬とはいえません。
つづく