映画は様々な登場人物がそれぞれの背景のもと、微妙な心理表現をしています。そこから学べることはたくさんあると思います。
一人の人間が人生において経験できることは限られていると思います。
ですから、たくさん映画を見ることは非常に勉強になります。
いろんな価値観の登場人物が織り成す世界を知ることは、占い師を目指す生徒さんに勧めていることでもあります。
どうしても人間は自分の価値観だけで判断しようとしてしまいます。共感できなくても、受容してあげなければ鑑定はできません。
ネタバレも含まれますので、ご了承ください。
「舟を編む」
主人公は辞書つくりの部署に異動になる馬締(松田龍平)
ある日、好意を抱いた香具矢(宮崎あおい)にラブレターを渡します。それも巻物みたいな紙に筆で(達筆)(笑)
このラブレターを職場の西岡(オダギリジョー)に見てもらいます。
「読めねーよ!」と言われたものの、読みたかったらどんな手でも使うだろうからこのまま渡せばと言われます。
主人公は素直に手紙を渡しますが、「私がこれを読めるとでも思ったの!」と怒りをぶつけられます。そして「口から聞きたい」と言われるのです。そして、主人公は「好きです。」と彼女伝えました。その時の彼女の嬉しそうな笑顔は言うまでもありません。その後、二人は結婚しました。
心理学においては、相手にプラスのストロークを与えることが円滑な人間関係を築けるとしています。プラスとは、あいさつをする、相手を褒めるなどありますが、相手にプラスのストロークを欲しいと言うことも重要です。
たまに何も言わなくてもわかって欲しいとう人がいますが、ちゃんと相手にわかるように伝えなければいけません。
こうして欲しかったのに、してくれなかったと恨み言を言ったりしたことありませんか?期待して待つのではなく、相手が理解できるようにコミュニケーションしないといけませんよね。
言葉の選び方も大切です。傷つけない言い方、逃げない言い方、相手に響く言葉を選べると良いですね。
ただ、人間がその人から得る情報は言葉以外の方が圧倒的に多いのも事実なんです。
「好きです」と言っても怒ったような顔や、へらへらした態度だと逆効果ですよね。
表情、しぐさ、声のトーンから伝わるものの方が言葉より多いのです。
恥ずかしそうな表情、緊張しているような態度、ボディサインからわかる心理はたくさんあります.。
目を見れば相手の真意がわかったりすることが多いです。
後は、相手に触れた時の反応もあるでしょう。
様々な方法があるコミュニケーションですが、伝えるということは簡単なことではなさそうです。
また、受け取る・・・ということも簡単なことではないですが大切です。
次回は受け取ることについてお話したいと思います。