一年生のときと二年生のときはずっとKくんが好きだった。
面白かったからかなぁ。
Kくんはあたし以外からもモテモテだった気がする。
ある日国語の授業の延長で【スイミー】というお話を劇でやった。
あたしはナレーター役で、「スイミー・レオレオニ作」って言ったのだけ覚えてる。
Kくんはスイミー役(主役)だったんだけど、劇の準備の日にどじょう役の子が休んじゃって、やること無いあたしとKくんが二人でどじょうのお面作ることになって。
もうドキドキうきうきあはあはだった。
またあるとき、お楽しみ会みたいなのでも劇をやることになって、そのときは家族のお話だったんだけど、Kくんがお父さん役であたしがお母さん役だった。夫婦ですよ。
当時あたしとKくんは両想いだったはず。
たぶん。いや絶対。
でも照れ屋だった幼き日のあたしはバレンタインのチョコを渡すとき、こう言った。
「欲しい?」
かわいくねぇーーーー。
なんでそんな過ちを犯してしまったんだあたし。
その後の展開は覚えてないけどその台詞だけは覚えてる。
照れ隠しだったのは分かるけどさ。
そんな大好きなK君もクラス替えの後はきれいさっぱり忘れて新たな恋に突っ走った。
そして卒業間近に見たKくんは全く魅力的でない男の子になってしまっていた。
なぜ・・・。
二年間大好きだったのに。
二年も同じ人想ってたのはあれ以来無いのに。
初恋の人に後日会っちゃいけないっていうのは本当なんだと小学生で悟ってしまったあたし。
まぁKくんは初恋じゃないけど。
四人目だけど。うふ。
恋多き乙女なのさ。