4月3日公開だった韓国のクライムサスペンス映画『暗数殺人』

恋人を殺害した罪で逮捕されたカン・テオが恋人以外に6人の殺害を自供し始めるが、直情的で信用するに足りない被告人の告白に、ただでさえ他の事件で多忙な中で事件として顕在化していない"暗数殺人事件"など誰も取り合わない中で、その裏付けをとるべく捜査を始めるキム刑事が、犯人に振り回されながらも犯行の立証に奔走するお話で、実際にあった事件が題材みたいですね。
すでに恋人殺しも発覚していて、早く釈放されたいのになぜ余罪を自白するのかと思ったら、自身の持つ情報と引き換えにキム刑事から大金や差し入れなどの施しを受け、彼を利用して無罪を勝ち取ろうとするとか、法の隙をついた自己中心的で卑劣極まりないな犯人に対して、自身の進退も、プライドも関係なく、ただ被害者の無念を晴らすことと、釈放してさらに罪を重ねることを避けるために事件を追い続けるキム刑事の信念にはホント感服します
巧妙なトリックとかは無く、自白を手がかりに過去を掘り起こしていく地道な捜査ですが、犯人と同じ土俵に上がらず真摯に事件に立ち向かう姿は好感が持てます★★★☆75点
サスペンスドラマ観てるような感じで、劇場向けとしては地味ですが・・・