ジェームズ・キャメロン監督の世界興行収入歴代第一位のSFアクションシリーズの3作目『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』

地球のエネルギー問題を解決するために、希少鉱物の眠る惑星パンドラへ侵略を始めた人類が原住民ナヴィ族と交渉するために地球人とナヴィ族を掛け合わせた人工生命体に対象者の意識を憑依させてパンドラへ送り込む「アバター計画」に参加することになった海兵隊員ジェイクがナヴィ族と生活を共にする中で次第に侵略する人類から惑星パンドラの環境と部族を守る為に人類と敵対し、ナヴィ族の伝説の“トゥルーク・マクト”として部族の長となった後、前作では舞台が森林地帯から海へと移り、家族を持ったジェイクが海辺の部族「メトカイナ族」と最初は部族差別を受けながらも打ち解けて人類からの新たな侵略を退けたあとの本作。

今回は、自らもナヴィとなりジェイクを執拗に追うクオリッチ大佐、侵略を続ける人類に加えて、ナヴィの崇拝する生命の女神・エイワをも信じない凶悪な女帝ヴァラン率いる新たな戦闘部族アッシュ族が登場し、再び窮地に立たされるジェイク達が、武力を行使し迫りくる地球人から、惑星パンドラの未来と家族、部族を守るために再び立ち上がります。

★★★★80点

IMAX3Dで鑑賞しましたが、毎度毎度映像が本当にクリアでリアルに描かれていて、この点は本当に凄いしかありません

 

前作でクオリッチの息子であることが明かされた、人間の身体のままナヴィ族に溶け込んでいる少年”スパイダー“が今回の敵襲からの逃走中に、惑星パンドラで酸素マスクなしでも生きられるようになったことから、人類にとっても今後のキーマンになってきそうですね。。。

オフィシャルサイト

多くのアーティストにカバーされたスピッツの名バラードを原案にした映画『楓』

恋人を事故で亡くして傷心している女性と、彼女を想いながらも死んだ恋人の代わりに恋人のフリをして彼女を支える双子の弟の切ないラブストーリー

恋人を亡くしたことを受け入れられない彼女が顔の似た弟を恋人と思い込むことでその淋しさを紛らわし、そんなこんな彼女のために兄のメガネをかけ、兄の職場に行くふりをしてトイレで着替えて自分の職場へ向かうとか、結構無理のある半二重生活のような歪な関係を続ける弟クン。。。双子とはいえさすがに気付かないまま一緒に住むとかないよなぁと思っていたら案の定、実はわかっていながらその優しさに甘えていたって落ちですが、恋人とのなれそめも含めて、正直ほぼ予想通りのベタな王道展開だったのと、もう少し弟クンに憧れる後輩社員のコとの絡みとかもう少し進展とかあってもよかったのにと思うところがちょっと残念なところ。。。

★★★☆70点

泣きポイントもありますが想定通り過ぎるのと、展開が遅いというかテンポが悪くて捻りもないので個人的には期待の割にという感じでした

ただ、スピッツの楓は本当にいい曲だなぁと改めて思います

オフィシャルサイト

芥川賞作家・吉行淳之介の芸術選奨受賞作を綾野剛主演で映画化した『星と月は天の穴』

過去に嫁に逃げられ独り身で誰にも言えない秘密を抱える中年小説家・矢添(綾野剛)が執筆の合間に、書いている小説の主人公と自分を重ねて、馴染みの娼婦(田中麗奈)や知り合った娘ほど歳の離れた女子大生・紀子(咲耶)と繰り返す情事を描いたエロティックラブロマンス。R18+作品なので、とにかく小説を書いているか、女を抱いているかしかないというくらい絡みのシーンだらけで、大人の恋愛というより、思っていた以上にエロさ満点のポルノ映画でした。

★★★☆75点

独り身で女性と必要以上に近い関係になることを避け、部屋にいれることにも抵抗のある割に都合の良い女を気の向くままにやることはやっちゃう結構最低な小説家ですが、それを綾野剛に知的な台詞言い回しでやられるとなんかかっこよくみえてしまいますね。。。

アポロ前の昭和に都合のいいセフレパパ活女子大生とか囲っていたり、風俗店からも新入りの営業が入るほどの常連だったり、お金には困ってなさそうな絶倫小説家って感じだけだと羨ましさや妬みが先行しますが、彼の隠したい冴えない秘密がそんなかっこよさを中和して、絶妙に男の願望をくすぐられるのかもしれません。。。それでも容姿はある程度整っていて羽振り良くないとこんな上手くはいかないですけどね(笑)

綾野剛目当てか女性の観客も結構いたように思いますが、女性目線でこの映画観ると果たしてどう捉えられるのかちょっと気になります。。。観る人の年齢や性別、性欲(!)によっても色々感じ方は変わりそうですね

あと、あのエンドロール後席を立てなくなる人もいるんじゃ無いかとちょっと思いました(笑)

オフィシャルサイト

マ・ドンソクがパンチで悪魔を祓うホラーアクション『悪魔祓い株式会社』

マ・ドンソクと言えばその強烈なパンチで悪党を蹴散らしていく刑事モノが多いですが、今回は悪魔を呼び出して取り憑かせる悪魔崇拝のカルト教団が蔓延る世界で警察でも対処できない悪魔憑きの事案を解決する悪魔祓い株式会社の社長バウ役で、美人エクソシスト・シャロンと情報収集や雑用を担当する室長のキムと共に悪魔の力で身体強化されて襲い来るカルト教団の戦闘員をその拳で蹴散らし、エクソシストが悪魔を祓うというものですが、マブリーが強すぎて、相手が悪魔でも、強化された戦闘員でも、怯まず叩きのめす圧倒的なパワーで完全にホラー要素を吹き飛ばしてくれるので安心感がありますし、怖いというよりどちらかというとコメディ色が強いですね。。。

格闘系のホラーってこうもコミカルになっちゃうんですね。。。こう言う霊とか超常現象的なものと格闘とか物理的なものってそもそも相性の悪いので混ぜちゃダメなのかもしれません(笑)

★★40点

社長のバウとエクソシストのシャロンがいれば成り立つ内容でキム室長は撮影しているだけでほとんど役に立ってなかったような。。。

バウやシャロンやキムの過去の事件もその詳細までは明らかにされていなかったように思いますし、シャロンのその能力の秘密も謎のままですし、今回の事件を引き起こした教団の目的もあの地下の儀式も、バウに取り憑いているものについてもなんだったのかわからないまま、マ・ドンソクの強烈なパンチで強引に締めくくった感は半端ないです。。。

続編とかあるのかなぁ・・・

オフィシャルサイト

来場者特典の冷蔵庫マグネットは面白い

 

マカオを舞台に、鮮やかな手口で億単位の仮想通貨を盗み出すサイバー犯罪集団と、ジャッキー・チェン演じる引退したベテランの追跡エキスパートが率いる警察組織の潜入チームの攻防を描くサイバーバトルアクション映画『シャドウズ・エッジ』

今年71歳となるアクションスター・ジャッキー・チェン主演の注目作品です。

サイバー犯罪の実行犯のイケメンの若者たちの素早い変装に、周到な計画と俊敏でチームワークも絶妙なその鮮やかな手口に加え、追っ手の警察官を圧倒するその戦闘能力の高さは警察もなす術なし。その若者たちを統べる父親的な存在の組織の首領が今回のラスボスで、かつて警察からも“影”と呼ばれて恐れられていた神出鬼没の初老の元凄腕の暗殺者。

その彼は指示役の冴えないおっさんかと思いきや、先の凄腕の若者たちを従えるだけに、30人相手でも全員を始末して生き残るとか鬼神のような強さは本当に凄くて、演じるレオン・カーフェイさんとジャッキー・チェンの年齢は4つ違いみたいですが、この2人のアクションシーンは70歳前後の格闘アクションとは思えない立ち回りでした。2時間23分と少し長めですが、全くそれを感じさせない、ハイテクを駆使した充実のサイバーバトルアクションです

★★★★☆95点

本当に面白かった。あのラストシーンも続きを期待せずにはいられません。。。

オフィシャルサイト