・会話の中にさりげなく相手の名前を入れる

名前を呼ぶことで、より心理的距離を縮めることができ、親近感を抱かせることができる

ただ、短い時間で何度も名前を呼ぶのは逆効果で、名前を呼ぶのはだいたい5分間で1回くらいがいい


・相手が話を始めたら、要所要所でうなづいたりあいづちを打つといい

自分の話を真剣に聞いてくれるというのは、誰もが嬉しい

うなづきは、同調や許可、承認などを意味する動作で、「話が興味深い」「おっしゃる通りです」というメッセージ


・お互いの共通点を見つけるとさらに親近感が高まる

さりげなく、自分の個人情報を会話に散りばめるのも一つの手

共感できる部分が多いほど関係は安定する

(ハイダーのバランス理論)


・D言葉(でも、だって、どうせ、だけど)は使わない方がいい

そういう人を相手にしている時は、相手のネガティブな意識に共感・同調しつつも、それを打ち消すような働きかけが大切


・ゴマすり=迎合行動(特定の他者の行為を得るための言動)は、立派なコミュニケーションツール


ゴマすりのパターン

①お世辞

ほめられて気を悪くする人はいないが、ただ口がうまいだけど思われるようなお世辞では逆効果のため、相手の言動を良く理解して、ここぞという時に使う

②同調

③お節介にならない程度に親切にする

「自分だけが特別にされた」と思わせるのが手

④自分を卑下して相手を持ち上げる

やりすぎると嫌味に聞こえてしまうので、程度をわきまえる


・いきなりゴマをするには敷居が高いという人には、ティーアップ(少し持ち上げて気持ちよくさせる)というテクニックがおすすめ

ティーアップをするには、相手の良いところ探し出すこと

常日頃から相手をよく観察しておくこと


・人は自分と同じ意見を持っている人に好意を持つ

意見が一致すればするほど好感度が増す


・外見や肩書きによって、相手の印象はねじ曲げられる

人は意外と本質を見ていない

他の人と出会った時、個人の尺度でその人を評価するが、その価値観は何らかの影響を受けると、コロリと変わってしまうことがある

ある人に関連した新しい情報を得ることで、相手への認識が変わってしまうことをハロー効果という

ハローとは「後光」のことをいい、実際以上に魅力的に見せる効果のことで、肩書きや職業、学歴や家柄、有名人の友人、ブランド品などでもその効果を増長する

政治家や芸能人などのケースでも、親や親戚が歴史上の人物や著名人であることが分かっただけで人気が出てしまう

人は本人の資質とは関係ない部分で他人を評価しがち


・まずは相手に好印象を与えるために清潔感のある身だしなみを心がける。アピールできるポイント(肩書き)などがあれば、それをハロー効果として最大限に使う