妊娠してから疲れやすくなったのか、夫が仕事から帰って来るまでうたた寝をしてしまうことが多くなった私。

前は頑張って起きてたのに…





ガチャっ。(←鍵を開ける音)




むくっ。(←起きた)




「タダイマッキスマーク




「お帰り!」





「Ca a été?(どーだった?)」





「キョーイソガシカッタっ」





私たちはこんな風に、フランス語で問いかけ、日本語で返す…こともしばしばある。(また逆もある)





私は起き上がると、先ほどまで髪を結わいていたゴムがなくなっていることに気づいた。





「あれっ?Où est mon chouhcou?(ゴムどこ行っちゃったんだ?)」





辺りを見回すと





「Eh ben...je suis là!!(僕はここだよ。)」





そう夫が答えた。







ここでちょっと解説。


chochou(シュシュ)とは、フランスでヘアゴムのことを指し、普段私たちがシュシュと言っている布で覆われたヘアゴムはそこから来ている。(フランス語ではヘアゴム全般を指すので、布で覆われていなくてもシュシュである。)

しかし、mon chouchou(私のシュシュ)と言った場合、つまり、私の…がつくと、フランス語で「私のお気に入りさん」という愛称のことも指すので、夫は「僕は君のお気に入り」ということを言いたくて、こう答えたのだ。


ちなみに、夫も私がヘアゴムを探していることは知っている。



なので、彼のイメージでは…




「Où est mon chouchou?(あたしのダーリンどこ?)」


「Eh ben...je suis là!!(僕はここにいるよっ)」





という会話なのである。

私はこの、フランスの愛称のレパートリー(?)が非常に少ない。




せいぜい、mon amour(私の愛しいひと)とか、言っても、mon eucalyptus(アタシのユーカリ)←これはオリジナル

くらいであるが、夫のレパートリーは非常に多く、いつも色んな言い方で私を呼ぶ。




そういえば今思い出したが、夫の親友カップル(フランス人)の会話…あれも凄かった。





「男は花(女)に水(愛情)をあげつづけなければ花は枯れてしまう」





という内容のものだった。

しかも彼女は彼に、よく自分を「ta nana(あなたのオンナ)」

という表現を使い、こんなこと朝から書くのは躊躇するような、情熱的なことを言っていたのを思い出した。

そういえば、ブロガーさんの記事でフランス育ちのぼーやは、ママに「Je t'aime(愛してる)」などと言うとか。




きっと、そうやって小さいころからその感覚が染みついているのね…フランス人たちよ…




と、ちょっと遠い目をしつつ、「どうせなら私も子供が男の子だったら言われてみたいわっ口紅

と妄想する私なのでした。