ずっと書けなかった記事です。




この度…わたくし




妊娠しましたっ!!!!クラッカー





不安で、不安で、体調も悪く…毎日生きるのが精一杯だったこの約1か月…





それを今日は振り返りたいと思います。








2月上旬…





生理が遅れてから1週間。





夫の勧めで、共に妊娠検査薬を買いにドラッグストアへ行き、手にした小さい箱。





私の場合、この職業上、毎年年末は大忙しでストレスもあるからか、必ず生理が遅れるのが12月と1月。

今月遅れていたのも、きっとまたその類だろうと半信半疑だった。

本当は昨年の震災後、夫婦でフランスへ里帰りした時から…それまではお金をしっかり貯めて、○年後には…と言っていた夫が、




「人生、どうなるかわからないんだって改めて思った。だから、あと何年後なんてもう言ってられない、子供作ろう!」





と言い出して、既に半年以上経っていた。

「また今月もダメかな」

と思うだけで、ストレスだったし、日本やフランスの親戚には子供はまだがと言われていた。

その度に、「今頑張ってんだけどっ」などとは言わず、「もう少しお金が貯まってから」と夫が答えていた、それもストレスに感じていた。




子供は作ろうと思って、すぐに出来るものではないんだと、改めて思った。

もっと若いときに産んでおけば良かった、などとも思った。

身分こそ違うが、妃のような気分である。




あまり期待しすぎるといけないというから、気楽に構えた方がいいなど言われ、それで迎えた2月某日…




夫が言うから買った小さな箱を、帰宅早々あまり期待もせず開封し

トイレに行ってみた。





リンっ!!!





「!!!!?」





小さな枠の中に、元気いっぱいにすぐに表れた青い棒が一つ。陽性反応だった。

私は説明書を何度も見返して、これが陽性なのか、どうなのかと、穴が開くほど見返しては確認した。





トイレから出て、外で待っている夫に見せた。






夫は無言で涙を流し、笑顔でそっと私を抱きしめた。

私はまだ信じられずにいた。






…その後、どのタイミングで親に言うか2人で話し、結局そのあとすぐに帰宅した母、それから同じ日の夜スカイプで会う約束していた夫の両親に、すぐに打ち明けることにした。

母は「おめでとう~っ!!!」と喜び、その後スカイプで夫の両親と会う時、普段はフランス語がしゃべれないからと絶対に画面に出ようとしない母が、この日はニコニコ顔で画面から離れようとせず




「ボンジューーール!! ビッグニュースっ!! ビッグ、ニュウスックラッカー




と画面に向かって一生懸命話しかけていた。

とはいうものの、私たちは「テストしかしてないから」と、兄弟や親せきにはまだ言わないでほしいと念を押した。





その後、ママ先輩である姉にも電話をし、このことを告げると

意外と冷静で





「まだわからないから、病院に行ってきな。ちゃんと決まるまでは職場の人にも言わない方がいいよ。」





とだけ言った。

そう聞くと、さっきまで少し浮かれていた私も冷静さを取り戻し、逆に少し不安に感じてきた。





次の休みは1週間後…





その時までに産むところを決めないといけない。

フランスはどうか知らないが、日本は今、助産院が少なく、妊娠の検査をした病院ですぐに分娩の予約を取らないと、後々取れなくなってしまうらしい。少子化云々の前に、体制整えとけよ!!とも思うが、もうそんなこと言ってる暇はない。





ずっとそう聞いていたので、私は「もし子供を産むならここにしよっと。」

と、元気なうちから目星をつけておいた産婦人科があった。





家も近く、清潔感があり、“もしもの時の為に”と何かあるとその産婦人科で診てもらっていた私は、先生も優しかかったので、ほぼそこに決めていた。何だか分娩のビデオを撮ってくれたり、色んなサービスがあるし、楽しそう♪

その産婦人科も人気があり、分娩の予約はすぐにしないと取れなくなると噂で聞いていたので




「来週はそこに行こう!!」




と決めていた。

しかし、姉にそれを相談すると、意外な答えが返ってきた。

「大学病院、どこと連携しているの?」





は?





そんなのは知らんっ!

急いでインターネットで調べてみた。






「あんた、若くて元気なお母さんならいいけど、年もそこそこなんだし、何があるかわからないから、ちゃんとした病院で診てもらった方がいいよ。」






…元看護士の姉にそう言われると、何だか不安になり…いろいろな話を聞かされた私は、姉が勧めた病院に行くことにした。バスと電車、それからまたバス…と、少々遠いが、安心には変えられない。





さっそく電話をしてみた。





全然つながらない。なんで、そんなに混み合ってるの?!





やっと繋がったと思ったら、「出産予定日がわからないと予約は取れない」とのこと。

先ずは別の診療所で診てもらい、出産予定日がわかってから予約を取ってくださいと。




「あ、それからですねぇ、今大変混み合っていますので、出産予定日が決まったら、できるだけ早めに予約を取ってください。分娩が混み合うと分娩の予約も取れない場合もありますから。今ですと…初診は早くても4月になりますね。」





…は????





今、2月中旬なんですけど、初診が4月って???

それまであたしゃ、どうしたらいいの????

っていうか、どこで産めばいいの?????





――こうして、私の分娩予約に悩まされる日々が始まった。