9月4日(土)


――この日の為に、買っておいたDiorのアイシャドウ。




日本にいるときに、デパートの化粧品売り場で綺麗なお姉さんが一緒に考えてくれた。


式の後のFête(パーティ)は、Campagne(田舎)らしい、自然を意識したグリーン(葉)や白・薄い黄色をメインに飾ってもらうように、今回室内の装飾をお願いしたパパの同僚・美人姉妹と打ち合わせをしていた。


それで、そのイメージに合ったメイクがいいのか、色々とお話も聞いてもらって、最終的に選んだのがこちら↓



MimiとMicの "La vie au Japon"



…な・の・に!!!




メイクリハをスイス国境付近に住む夫の友人宅でした際、



「これも似合うけど、こっちの方がいい!」



と、友人カップルと夫の意見で、結局使ったのは、昔愛用していた資生堂の"Maquillage"のコントラストアイズ(パープル)…って…これじゃぁわざわざ化粧品買いに行った意味ないし!!



MimiとMicの "La vie au Japon"


目の際に少し濃い目の色を入れ、秘密兵器・シュウウエムラのつけまつげをオン!!!




――ここで、夫の友人・彼女と夫の妹が様子を見に来た。




「Cava?(大丈夫?)」



「何か手伝って欲しい?」




口々に言う美女達。



フランス人の女性って大人っぽい人が多いけど…

綺麗な人ってホント綺麗!!!



彼女達に手伝ってもらうってだけで、なんか心強いわ~♪



「じゃぁ、つけまつげ、つけてくれる?」



夫の友人・彼女はエステティシャン。言ってみれば、美のスペシャリスト宝石赤



メイクリハでも付けてくれたし、安心して任せた。



妹には、ヘアアイロンで毛先にカールをつけてもらうことにした。



彼女は天然で綺麗なカール(フランス語で“frisé”)がついているが、気分に合わせてストレートにしたり、カールにしたりいつもアイロンを使って楽しんでいるから、慣れてるって♪



私も練習はしたけれど、どうも後ろの髪のカールが難しくって。



「アタシはね、いつもストレートに一回してからカールつけてんの」



(え?)



ぐいぐい。



ぐいぐい。




妹が私の髪をストレートに伸ばして言った。




ッシャッキーーーーーーン!!!!




ストレートになったところで、カールをしようとした妹だったが、





「ナニコレ!!!カールがつかない!!!」




自分の髪の様にはいかない私の髪の毛を呆然と見た。





(どどどど、どうしよーーーあせるカールが良かったんだけどなー・汗)




そこで、「どれどれ、アタシに貸して!」



と夫の友人・彼女がアイロンを手に取った。




「Zut!!!(げっ!!!)なにこれ、どうやって使うの?!」



日本から持参したアイロンを手に、ちょっと動揺中の彼女。

「実はアタシ、あんまりアイロン使ったことないのよね」



叫び




そうこうしているうちに刻々と時間が過ぎ…

すっかりストレートヘアになった髪をどうすることもできないと悟った私は、



えぇぇーーーい!!



と、両サイドから編みこんだ。

編みこみはよくするから、割と手が慣れていたし。



「おぉぉーーーーーっ!!早い!!!」



「手先が器用ね!!」



感心する美女達。



毛先はピンでクルっとまとめた。




「あたし、ピン留めてあげようか!!」



2人がいっせいに言った。



妹と彼女が交互にピンをぐさっぐさっと刺していき…




「これでいいじゃない!!」




鏡を反射させてみたら、ピンが




ばちこーーーーーん!!!




堂々と見えちゃってるぅ!(隠すように刺して欲しかった~っ)




お礼を言った後、さり気なく気になる一本だけ刺し直した。




「どう?」



夫がやって来た。



「Mimiーーーっ!!!もうカメラマンさん、来たわよ~!!!」




外でママが叫んでる。



やばい!!!!叫び




大急ぎで汗だくになってドレスを装着。

夫に手伝ってもらった。




ジュポン(ワイヤーつきのドレスのペチコート)をかぶって、ウロウロする私は、なんだか白いモジモジクン状態…




こんな姿を夫に見せてよいんだろうか…なーんて、もう遅いけど!!




大急ぎで鏡をぱっと見て最終チェックをした後、駆け足で外に出た。




カメラマンさんに挨拶をして、歩き始める事数十メートル。




「ぁぁああっ!!!口紅付けんの、忘れたーー!!!」




叫んで、夫の妹に取りに行ってもらい…(すいませーーん)慌てて付けた口紅。




そして、写真撮影が始まった。




「じゃぁ、こんな感じで、見つめあってください…そうそう、もっと片寄せて…」



大自然の草原の中、写真撮影が始まった。

少しふかふかの芝生の上をヒールでぎこちなく歩き、あちらこちらと場所を移動した。



「あぁぁっ!!!手袋付けるの忘れた!!!!」




…気付いた時は既に写真撮影中…



どうなることやら、この結婚式…