役所でやっている、子宮がん検診に行ってきた。



行った先は、この先もしも赤ちゃんができたら、お世話になりたいと常々思っていた病院だ。

病院はあまり遠いと通うのも大変だし、かと言って信頼もできないと、大事な命を任せるわけだから、病院選びも大変だと思う。


綺麗なロビーで、問診票を書き…あ~これだけで緊張してくるあせる



「なんか、ドキドキしちゃうね。」



「Je suis la!(僕がいるから大丈夫!)」



今日は夫も着いてきたのだ。




――「Mimiさ~ん!」



優しそうなお姉さんに呼ばれ向かうと、ここでも問診。

あっそうだ。

あれも聞いてみよう。




「あのー…」



「はい?」



――実は、夫が以前から希望していた検査があったのだが、何しろ彼がフランス語で言うのでイマイチ解らず…何度かフランス語で説明してもらったり、辞書を引っぱってみたけれど、やはり解らなかったので、その看護士さんに聞いてみたのだ。



夫が言っていたフランス語とは、一文字。"Compatibilité"。辞書では適合性、となっていた。



「あぁ…その検査…あると思います!ちょっと先生に確認してみますね♪」



おぉぉーーー!あるんだ!?ネットで調べてもイマイチ解らなかったんだけど…







しばらくして、先生に呼ばれた。

やはり、血液を検査して調べることが出来るらしいが、先生の見解の元、「別にやる必要ないんじゃないか?」

ということになり、私達もそこまで心配する事ではないのかと安心した。



つまり、互いの遺伝子相性を調べるらしく、その相性が良くないと、健康で五体満足の子供が生まれない可能性があるというのだ。夫はそれを調べたかったらしいのだが、(フランスではポピュラーなのかな?)先生が


ブライダルチェック※としてやってもいいけど、もう結婚して契り交わしてるしね~。それに、何か問題があるときに調べるのはいいと思うけど、今は何もないわけだから、様子見ていいんじゃないかなー」

※結婚前に、自分の体を色々と調べるシステム(病院によるが結構高い…私はやらなかった)


ということだった。

先生がパキパキしていて、その上しっかり相談できると、なんだか心強いクラッカー



なんだかホッとしたついでに、今日はがん検診だったけれど、ついでに子宮筋腫も調べてもらうことにした。

プラス料金でも、思ったより全然高くなかったし。



「はい、診ますよ~、あ、ありますね~筋腫!2個ありますね~解りますかー?これですよ。」




がーーーーーん!!!!叫び




自分で映像を見ながら、頭が真っ白になった。



その後、診察室で再び先生とお話をすることに。


「まぁ、一つはこのぐらいで、一つはこのぐらいの大きさ」



「それ、大きくないですか?!」



今のところは赤ちゃんも産めるし、大丈夫ですよ。」



え、今のところ?…って、えーっと、今のところってことは…今のところでしょ?

くるくる。頭が回ってきた。



「これがね、場所が問題で、ここにこうやってあるからー…」



図解で丁寧に先生が説明してくれた。

どうも筋腫も大きさというよりは場所が問題らしく、私は比較的大丈夫なところにあるらしい。

これもこの先どんどん大きくなったら、対処していかないといけないんだけど…



「…対処と言いますと?」


「手術ですね」



どひゃーーーー!やっぱりね!!!ドクロ




…うちは筋腫ファミリー(家族も持っていた)なので、要注意とは思っていたけれど…

やはり来たか。




「ま、大きくなる場合もあるし、大きくならない場合もあるけど、小さくなる事はないですね。経過を見ましょう。」



ずーーーーーん。



今後、経過を見るのに、半年にいっぺんは検査した方がいいって。

あーーーー…がっかり




一緒に説明を聞いた夫も、きっと日本語でわけわかってないはずなのに、雰囲気を察知したようだった。



その後私がフランス語で説明をすると、

「あーーーー…」



と、言ったまま、少し沈黙が続いた。

私の目がウルウルしていたのをみた夫が、「Ne t'inquiete!!(心配しないで)」と肩に手を置いた。

その後しばらくしょんぼりしていた私達だが、気を取り直して昼ごはんを食べ、




「じゃ、早めに作っちゃう?!」



と、心上向きにアップなった2人。

これから頑張っていこうね、と話したのだった。



筋腫は多くの女性が抱える心配事の一つだけれど、うまく付き合っていかなきゃいけないし、もしもの時は心を据えないといけないのかもしれない。

けど、やっぱり一番の心配事は、それでも赤ちゃんが無事に生まれてくれること。



治療のことは先生にお任せして、あまり心配していると自分にも良くないから、これから頑張らなくちゃね。

母は強いのだ!(まだ母じゃないけど)