もともと、この“シルク・ド・ソレイユ”のサーカスに行くことになった時、こんな会話を夫としていた。




「今度ね、サーカスに行くんだ。」(注:これは日本語で)



えぇぇっ!!!?本当っ!!!?いいなー、いいなー、僕も一緒?」



「ううん。ゴメン。今回は同僚と行くことになってるから。」



「えー…そうなんだ…(ちょっと残念そう)。でも、なんで急にFootに行くことになったの?どこととこの試合?」

※foot→フランス語でサッカーのこと



「は??!!」



「えっ?サッカーに行くんでしょう?」



「ちーがーうよ!!!サッカーじゃなくって、サーーーーカス!!!




「ナニソレ???目



CIRQUE!!!(フランス語でサーカス/シルクと読む)」



「Ah-!!! CIRQUE!!!(あぁーー、サーカスね) なーーんだーーーー(←騒いでソンをしたと思っている)」




――それから数日後の昨日。




夜遅くに帰宅すると、夫がお気に入りのビートルズをヘッドホンをあてながら聴いていた。




パソコンの画面では、若かりしころのポールマッカートニーが、頭を振り子のように右へ左へ急がしそうに振っていた。



「Ah--la la!!!(やれやれ) やっと帰って来た。Ca s'est bien passe?(楽しかった?)」



夫がヘッドホンをはずし、私に尋ねた。



私は興奮しながら

チョ―――かっこよかったよ!!!」



「ナニガ?」



「サーカスが!!!」(詳しく言うと、メインダンサーがラブラブ)←心の声



「ふぅん。」



「今度さ、一緒に行きたいな!!!」



「C'est cher!!!(高いよ)」

ちなみにSS席、12,000円である。ま、確かに高い…。(まぁ相手は命がけで出し物してるんだけど)



「でも、あなたに見せてあげたい」



「ノーン、サーカスっていうのはね、動物がいなきゃ!像とか、タイガーとか。こんなのサーカスじゃない!!!(←完全にすねている)」



「でも、すっごく良かったよ?」



「Ben...la prochaine fois!!(じゃぁ…今度ね!)」



「でも、今回の公演、7月までだよ?」



「On a le temps!(まだ時間があるじゃん) じゃ、お休みっ」



バフッ(布団をかぶった夫)




…この興奮が伝わらないのか!!!?こんなにお勧めしてるのにぃー!!!

これはなんとしてでもまた行きたい(←結局自分が一番行きたい)

でも、おきゃねがな~…¥



迷いつつも、サーカスのスケジュールを確認する私であった…。