今日は、“なんちゃって天ぷら”をつくりました。
というのも、アスパラを“日本風”で食べたいとパパが言った時、夫が“天ぷらが美味しい”と言ったのが、ことの発端だった。
しかし、フランスの我が家には、使った油を入れるポット的存在はなく…
フリット(フライドポテト)はマシーンが揚げてくれるし、先日まで使っていた“VEGETARINE”という、冷めると固まる油は、瓶に入れて捨てたばかり。
なみなみと油を鍋に注いだら、その後、どーすりゃいいの?ってことになるので、それを恐れて
名付けて“少な目油でなんちゃっ天ぷら”。
家族には「アスパラのフリット(揚げ物)」と言って説明をした。
天つゆはないので、塩。←もともと私は塩出たべるのが好きだが、それだと“ニッポン感”に少し欠ける気がする…
まぁ…結果としては食べられない事はないが、自信を持って、「これが日本の天麩羅です!」とも言い難く…。
けど、みんな、ナイフとフォークでその『なんちゃって~』を美味しいと食べてくれ…一件落着。
デザート(タルトタタン)を食べた後、今日は待ちに待ったチャンピオンズリーグ。
しかも!パリ対リヨン!!
この日の為に、スーパーで買っておいたビールはしっかり冷蔵庫で冷やされ、待機。
パパは大きなスクリーンを下ろし、大画面で試合を観る準備を始めた。
ピンポーーーン!
そのうち、パパの同僚がやってきた。
一緒にサッカーを観戦することになっていたらしい。
パパ・同僚のムッシュ・夫・私はソファーにもたれ、冷蔵庫からビールを用意し、来たるパリ戦に備えた。
先日も夫(リヨネ)と、私の友人(パリジャン)の小さな戦いが繰り広げられたところなのに、ここでもか。と、私は思わずにいられなかった。
…とはいえ、そもそもサッカーの大ファンではない私。
テレビを前に、ソファーにもたれかかって試合を観るといつの間にか寝てしまうのが私のパターンである。
『でも、今日は大事な(?)試合!寝てらんないな!』
と思ったのもつかの間…
オトコ達が大声で叫ぼうが、テレビの解説者が何を言おうが、全て子守唄と化し…
気付くと寝ていて前半終了。
そして、デザートその2(いちごに生クリームを添えて)を皆で食べて、気を取り直したものの…
後半戦、パリジャンがゴールを決めた後、またうたた寝。
気付いたら試合終了。
1-0で負け。(リヨンが)
パリジャンが得意げに「Il y a eu des buts...(えー、まぁね、ゴール(複数形)があったしね…うんたらかんたら。)」
とコメントしていたのを観て、パパが
「Non!! UN BUT!!(ノン!! 複数形でゴール言ってんなよ、決めたの一本だけだろーっ!!)」
と、ムキになって訂正していた。
そして、試合終了後、皆静かに、それぞれの部屋に戻って行ったのだった…。