―― 「じゃあ、なんにする?」


浅草へ移動中、もんじゃとは何か、夫から説明を受けた彼ら。(前項参照)



メニューを開くものの、全て日本語…
説明することになった。


「海老と~イカと~、もちとか…」


「モチ?」


「Pate du riz(米の生地)だよ」


「Mais attention! C' est dangereux!( でも気をつけて!よく噛まないと危険だから!)のどにつまるよ!」←つい先日、もちデビューした夫。私に教えてもらったことを真剣に教えている


「…あの…、ところで僕、魚介類だめなんだよね」


申し訳なさそうに、初参加のフランス人友人が言った。


「OK!じゃあ、それ以外のにしよう!」



選んだのはベース生地に、トッピングするもの数種類。


もんじゃの他に、お好み焼きも頼んだ。





「お待たせいたしました~」


店員さんが具材を持って来たので、一度目の前で作ってもらい、写真をパチリ。


ドーナツ型に生地を、整え、液体を流し込むと、皆

「おぉ~っ!」

と興味津々音符
一通り見たあとは、好奇心たっぷりに


「Qui veut le faire? !(作ってみたい人~!) 」


「C' est moi!( アタシ!)(俺!)」


その後は、皆が好き勝手に混ぜたり、ひっくり返したり。


楽しく作りました音符


「この前、屋台でラーメン食べようとしたら、“外人ダメ!”って手をばってんにして、断られたんだよ」



「えぇっ!?」


「…まぁでも、それ以外は皆すごく優しい人ばかりだったよキラキラ


旅の様子や、驚きのエピソードを聞き、皆で笑い、ビールもおかわり。


初めは、ちょっと人見知りをしていた夫も、すっかり打ち解け、楽しい一時でした。





「ハイ、これ」


「ノ~ン!Mimi~!」

ぶちゅう~っ


熱いビズ(ちゅ)を頬っぺたに受けたのは、集まる前に、手ぬぐいとお菓子のお土産を買って行ったから。


「お菓子まで~?じゃ、皆でデセール(デザート)にしましょ!」

ぴり。


このオープンさ・笑


クッキーも、手ぬぐいも、愛称にちなんでlapin(うさぎ)をチョイス


「ラパン(うさぎ)だから・笑」


そう言うと、彼らは嬉しそうに声をあげて笑った。



つづく