えぇーっと…


自分の思い描いていたイメージとは異なるサンプルに少し言葉が詰まる私だったけれど、何かに背中を押されるように言葉が出た。

「私がイメージしているのは、こういうオレンジじゃなくて…」

ファイルしていた雑誌の切り抜きを見せた。
「…じゃあ、ちょっと違いましたね~…、OK、解りました。」

「Livre d'or(ゴールド・ブック―参列者がお祝いの言葉を寄せるためのしっかりしたノート)は、どうしましょうか?一応持ってきたんですけど…」

まだ何も書かれていない綺麗な白い表紙のダイアリー型ノート…

当日、これに参列者がひと言ずつ書いていくという。


「可愛い!」


「ところで、デコレーションですが何か“日本らしいもの”を取り入れたいと思ってまして…何かアイディアありますか?」


「僕が日本にいた時、7月7日、バンブーに色んな色の紙に願いを書いて飾ったのが、すごく印象的だったけど」(夫)

「あぁ、聞いたことあります、それ!」(姉妹)


「でも、式が7月ならわかるけど、9月なのにおかしいよ?」(私)


「そんなのみんなわかんないよ☆」(←アバウトなフランス人達)

「じゃあ、バンブーじゃなくて違う木にして、願い事の代わりにお祝いの言葉を書いて飾るのはどう?」


「それ、いい!」(皆)


「ただの四角い紙じゃつまらないから、ハート型の紙にして、色もパステルカラーにするのはどう?」(私)

「Voila!(そうそう!)」

「クリーム色の紙とか?」(私)


「ただのクリーム色より、ピンクとか色々な色使った方が 良いと思う」(姉妹)


「そうだね」(皆)

「それを後で、Livre d'or に貼るとか」(夫)

「いいね~」(皆)

…こうして、決まっていった、デコレーションの打ち合わせ…


伝統と、アイディアが合わさって…どんな結婚式になるのかな?

楽しみになってきました。