☝️この本、知った時には本当に驚いた。
「ノンストップ!」のコーナーだったか、大久保佳代子さんが出演の時にこの本が紹介されていたのは覚えている。


周囲に好きな人はいても性的な関係を持たなくても良い、持ちたくない、という人がいたので、なんとな興味があって購入してみた。
読んでみるとタイトルになっている事実よりも、子どもをもてないことや周りの期待に応えられない心情に号泣した。
この本を読んだ頃は、もう子どもをもてない人生を受け入れていた…と思っていたので、この本を読みながら嗚咽してしまう自分に驚いた。



今でこそ結婚しても子どもをもたない人も増えたし、それが社会的にも受け入れられつつある。
私がまだ産める年齢の頃はそうでなかったし、地域的にも珍しがられるというか、「結婚している=子どもがいる前提」で話しかけられることがほとんどだった。
そんな中で誰にもその苦しみを打ち明けられず、共感しあえる人もなく過ごしてきたから、この本を読んで初めて苦しみを共有し、慰められた気持ちになったのだと思う。それらの苦しみを吐き出すように、ひたすら泣いた。


こうして書いていても、涙が出てくる。なぜだろう。
私にとって、子どもという存在はなんなのだろう?
母親になるなんて、いちばん自分に向いていないことは自分でもよく分かっているのに。


子宮と卵巣にさよならをし、選べなかった人生に時々思いを馳せる。





ベッド化しているソファ。