皆さん『コウノドリ』って漫画ご存知ですか?

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私は、知ってはいたのですが読んだことはなくって。

今妊娠中になるんですが、切迫早産と診断され仕事も辞めて自宅安静中で時間を持て余していたこともあり、読んでみました。


・・・もう涙が止まらなくって。。。


出産は嬉しいことだけでなく、辛い、苦しい、悲しい場合もあります。
リアルな話の為、妊娠中に読むのはきつい方もいらっしゃるかもしれません。


でも、妊娠中だからこそ、これから母親になるからこそ、ぜひ読んで頂きたい。

そしてこれからパパになる人にも、というか全ての男性にもぜひ読んで頂きたいし、
読む価値のある漫画だと思います。



この物語の主人公は
ペルソナ総合医療センターに務める
産科医・鴻鳥サクラ(こうのとり さくら)


去年秋にドラマ化されて、綾野剛さんが主演されていました。
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だいたい漫画がドラマ化されると、オリジナルストーリーやオリジナルキャラが入ったり色々アレンジされてしまい、原作好きな方からの批判が多いパターンが多いような気がします。

でも、このドラマはキャラクターイメージも内容も原作に忠実に作られているドラマだと感じました。



もし読むのが面倒な方は、ぜひドラマの視聴をしてみてください。







さて、ここからは、本の内容をからめながら、
私が好きな名言集をお伝えしたいと思います。




コウノドリ

                 〜鴻鳥サクラの名言集 〜



〜名言その①〜

『出産は奇跡なんだ』

                                 コウノドリ2巻より



「人工妊娠中絶」「無脳症」
「被膜児」「喫煙妊婦」
の4つのストーリーが書かれています。

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母体の健康上や経済的な理由で止むを得ず中絶せざるを得ない場合もあります。

しかし人工妊娠中絶は女性に身体的な負担だけでなく、精神的な負担も大きくなってきます。

この物語の妊婦さんは、胎動を感じるようになり嬉しい気持ちでいっぱいの時に「無脳症」という病気と診断され、中絶という選択肢をすすめられます。

無脳症の治療法はなく、無脳症はその名の通り脳の形成がされない病気の為、母親の胎内で生存する事はできても体外で生存する事は難しく、そのほとんどは出生直後に亡くなってしまうのが現状です。

無脳症の子を出産した母親が、不安を抱きながらも無事に第二子を妊娠・出産した様子が描かれています。

鴻鳥先生の

「出産は病気ではない。

だから皆幸せなものだと思い込んでいる。

多くの妊娠出産を見れば見るほど思う。

出産は奇跡なんだ。」

という言葉が、胸に突き刺さりました。


元気に産まれてくる事を願うばかりで、まさか自分の赤ちゃんが数パーセントの確率の病気になるなんて、思いもしない人がほとんどですものね。

健康に産まれてきてくれること。
それは奇跡なんだなと、改めて感じました。





〜名言その②〜

初期の人工妊娠中絶は手術です。
   中期の人工妊娠中絶は手術ではありません。
   お産です。』

                            コウノドリ2巻より


この物語は未成年妊娠のお話。

高校生で妊娠13週。

12週までの初期中絶は一日で終わりますが、
それ以降の中期中絶は人工的に陣痛を誘発させる為数日の入院も必要です。
さらに、役所に死産届を出さないといけません。

親に知られたくないと希望しましたが、中絶はリスクも伴う為、未成年が中絶をするのには、親の同意書が必要です。


『確かに中絶はひとつの命が絶たれます。
それはあなたが絶たれた命を忘れず、同じ過ちを繰り返さないコトと、明日から幸せに生きていくための選択でなければならないんです。』





〜名言その③〜

「喜んで中絶を受ける女性はいません。

   喜んで中絶を行う産科医はいないんです。」

                               コウノドリ2巻より

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〜名言その④〜

『帝王切開は、立派なお産です』

                               コウノドリ3巻より


この物語の妊婦さんは、子供の時に母親のお産に立ち会った経験から、自分も出産の時は助産所で自然なお産をしたいと希望し、自然分娩に挑む為の体力作りなどできるだけ努力しました。


昔は、硬膜外麻酔なんて無痛分娩の考え方がなかったので、『お産は痛みがあってナンボ』という
言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。

痛みを伴う出産だからこそ、子どもが可愛く思える。
帝王切開で麻酔をして出産の時の痛みを感じないと可愛いと思えず、出産後の子育てに影響すると考える方もいるでしょう。


この妊婦さんは、
「私は絶対自分の力で産みます。」
と病院での出産を強く拒否していました。

しかし、お産がなかなか進行せず、このままでは赤ちゃんの命が危険と判断され緊急帝王切開となってしまいました。

この妊婦さんは帝王切開を強く拒否しながらも、助産婦さんの声かけもあり帝王切開に挑みます。


帝王切開術を終えた妊婦さんに鴻鳥先生は、

「帝王切開を受ける妊婦さんは
   自分の病気や怪我を治す為でもなく、
   赤ちゃんの命を守るためだけに命をかけて
   自分から手術台の上に上るんです。 

   僕らはそれをお産でないと言えません。

   帝王切開は、立派なお産です。」

   と、伝えます。


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自然分娩でも帝王切開でも、どちらも命をかけて出産することに何の変わりもないですもんね。






ある妊婦さんの旦那は仕事で忙しく、妊娠中の妻のフォローもせず、妻の不安な気持ちを聞こうとしませんでした。
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鴻鳥先生が、旦那さんは無関心だったり協力的でなかったりするか問うシーンがありますが、

男は妊娠中の妻に気を使ってるつもりでも、
実際家事の負担は妻ばかりとか、よくあるパターンですよね。

妻が過換気症候群で倒れ病院に運ばれても、
「男ができることは何もない、仕事をするだけ」と言う旦那さんに対しての鴻鳥先生の言葉。


〜名言その⑤〜

確かに出産には男の出る幕はありません。
  心配することぐらいです。
  しかしその心配を奥さんに
  しっかり伝えることで、
  奥さんは旦那さんとの赤ちゃんを
  産んで育てる決心ができるんだと思います

                               コウノドリ3巻より

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これからパパになる人にぜひ読んでもらいたいお話です。




                              その②につづく。