あたしは本が大好きだ
漫画からはじまり、小説、実用書、写真集、画集…
きれいな本の独特のにおいと手触りは心をまろやかにさせるし、
色とりどりのカバーは鮮やかで心が浮き立つ
週に一回はかならず本屋に行き、大量に本を買うあたしのお給料は八割は本屋に収められている
主婦でよかった
一人暮らしなら破産である
ちまちま本を集めてるから、本棚はみっちり
IKEAで買った本棚は、ほんの重さで板がしなり、背板がはずれ、平行四辺形に歪んできている
『新しい本棚がほしいなぁ。扉がついてて、床から天井までがっつり本が入るやつ!』
かわいくおねだりしてみたところ
『そのうち、家を買ったらね』
そう言って軽く流された
本は買えても本棚は買えない
それが主婦の稼ぎというものである
泣く泣く本棚を我慢したあたしは、いつか新居に図書室を作る!と息まきながら、今日も買ってきた本を平行四辺形にしまうのである
