クドカンドラマが好き。というかクドカン本人が好きすぎる。


「不適切にも程がある」の派手な感じも大好きだったけど、2クール続けてクドカンを味わえる喜び✨



「季節のない街」は初回のロクちゃんの回から、叫びたくなるように、心をわしづかみにされました。

そして、これでもかこれでもかというくらいパンチをくらいました。もうアザだらけです。

私が特にやられたのは、仲野太賀さん演じるタツヤの回。
ここから先ちょっとネタバレします。


めっちゃ悪そうなお兄さんがたまに爆弾のようにやってきて、大学に行くためのお金や、タツヤが義父に買ってもらった大事な背広まで巻き上げていってしまいます。

タツヤはお母さんや兄弟を良い家に住まわせたくて、死にものぐるいで働くのだけれど、お母さんはタツヤの隠したお金を兄に渡してしまいます。
お母さんは兄がかわいい。
出来の悪い子ほどかわいい。

そこで‥
見事に私の過去のパンドラの箱を開けてしまいました。

ここからが私の家の話。

私の実家は、東京の下町の印刷屋でした。
父はやり手で、昭和一桁生まれなのに英語も堪能で、大きな貿易会社や、医学書の印刷もしていました。

そんな父は59歳の時、癌で亡くなり、兄が会社を継ぐことになりました。

兄は昔から入学試験が大の苦手。普段の成績はトップクラスなのに、中学、高校、大学、ことごとく惨敗し、もう家業を継ぐしか選択肢がなかったんですね。

「男は黙ってろ!」とよく父に怒鳴られてましたが、とにかくおしゃべりで社交的、皆を笑わすのが大好きなお調子者でした。

そんな兄は商才がまったくありませんでした。
8年後に倒産しました。

実家がなくなるって私にはかなりの衝撃で、それよりもダンナが印刷機械の保証人になっていたのも衝撃で‥倒産Xデーまでにとりあえず思い出の写真だけを持ち出して、母と兄を引き取りました。
実はその頃の記憶が曖昧です。人間ってそうなっちゃうんでしょうかね。

私は、その時には結婚していて、幼稚園の娘二人とダンナの4人で激狭マンションに住んでました。

母と兄は近くのボロアパートに住んでもらい、専業主婦だった私が突然働くことになりました。借金をダンナに背負わせるわけにはいかないので。

最初はリフォーム会社に入社。
なんでもできるとウソをついて、営業職になりました。
2000年頃って、女性の営業って少なかったんです。
その会社は営業→発注→施工管理→お金の回収まですべて一人がやります。

まったく知識ありませんから、とにかくお客様とおしゃべりして仕事を取りました。
車の運転もペーパーでした。まさに命がけです。

女性の営業が珍しいのか、ビギナーズラックで仕事は取れちゃうんです。
でもそこから先は大変でした。職人さんにはバカにされていじめられるし(後に頼もしい助っ人になってくれますが)、誰かがミスすれば土下座です。
人の3倍は働いて、お正月しか休みませんでした。
怒涛の1年半で借金返済しました。

そして家です。
家をなくした母、ずっとボロアパート住まいなんてさせたくありませんでした。
長くなりましたのでここから先はまた明日ニコニコ

読んで下さってありがとうございますおねがい

おまけ。今日のぽののくねり





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