今日は3ヶ月ごとの乳腺外科の受診日。


この病院に初めて来たのが2020年2月6日。

もう何度通っただろう。


今では

院内の何処に何科があるのか…

検査室はどこにあるのか…

受診の流れは…等々

全てに慣れ、知り尽くしてきた。


ただ…

病院に向かうまでの車中、

「検査の結果が悪かったらどうしよう」

「そんなことはない」

「再発、転移の疑いがあると言われたらどうしよう」

「大丈夫。そんなこと考えられないよ」

「薬も忘れず飲んでるし」

「ストレスは溜めないようにしてるし」

「運動も毎日してるし」

「だからねっ、大丈夫なの!」

「なんでこんなことになったん?」

「今さらそんなこと言わないの!」

「前を向くって決めたやん」


そんな問答を心の中で何度も繰り返し、不安と緊張が膨らんでいく。

遠くに病院が見えると、胸が張り裂けそうになり、涙がこみ上げてくる。


「何事もなく帰れますように」

「帰りは笑っていられますように」


どんなに強がっても、私はやっぱり弱い。

この緊張感に慣れることはない。


今日は血液検査。

血管が細い私は、なかなか1度でうまくいかない。

今日も2回刺された。


でも、この痛みは苦じゃないよ。

苦しいのは、

この血液が、どんな数値となって結果が出るのか…?

それをどんな言葉で医師から伝えられるのか…


採血から40分ほどで結果が出る。

呼び出し音が鳴る。

診察室に入る。

3ヶ月ぶりに会う医師。

瞬時に医師の表情を見る癖がついている。

それで何となく結果がわかる。


「特に心配するものはありません」

「腫瘍マーカーも問題ありませんが、100%大丈夫というわけではありません」

「気になることがあれば直ぐに受診してください」とのこと。


やれやれ…


無事通過…で・き・た!



次回の受診日にはエコー検査。


まだまだ、私の闘いは続く。



病院を出てすぐに空を見上げる。


「ありがとう」…と、呟く。