野草リゾットが美味し過ぎた話
みなさんこんにちは
節分を過ぎ、旧暦でも新しい一年がスタートしましたが、いかがお過ごしでしょうか
もう一ヶ月ほど前の話になりますが、、、
皆さんのご家庭では「七草粥」を食べられましたか
今でも「野草を食べる」とか「野草でお味噌を作る」とか言ったら、けっこう驚かれてしまうのですが、この「七草粥」だけは普通に受け入れられていることを不思議に思う時があります笑
七草粥を食べる風習の由来は中国にあるそうです!
国が唐と呼ばれていた時代、1月7日の「人日の節句」に七種菜羹という7種類の野菜が入った汁物を食べて無病息災を願う風習があったそうです。 この「人日の節句」と日本の風習としてあった「若菜摘み」が合わさって七草粥になったと考えられています。
(引用:無病息災を願う七草粥の歴史とは。春の七草の覚え方も紹介)
今年も例年通り我が家でも七草粥を食べようと、料理に取り掛かってところで、
娘が突然・・・
「七草粥はいいや」
えー
娘はお粥が好きでよく食べているので、七草粥も食べると思っていたら、まさかお断りされるなんて。。。
私なりに、お粥には結構こだわりがあって、絶対に美味しい七草粥を振る舞ってやる!と意気込んでいただけに、フツフツと悔しい思いが込み上げてきました
その悔しさを原動力に思考を巡らせて、急遽アレンジメニューを思いつきました
それがこちらです
「七草リゾット」です!
ちょうど我が家に貰い物の牡蠣があったので、
「七草リゾット 牡蠣入り」ですね!
今日は簡単に七草リゾットの作り方や、使った七草の効果効能をご紹介したいと思います
七草リゾット(牡蠣入り) レシピ
【材料 2人前】
- 加熱用牡蠣・・・6つ
- エノキ・・・・・半袋
- ニンニク酵母・・小さじ2
- 残りご飯・・・・お茶碗一杯
- 野草塩麹・・・・小さじ1
- ブイヨン・・・・1/2〜1
- 牛乳・・・・・・300ml〜400ml
- 野草塩(適量)
- 野草塩麹(適量)
- チーズ(プロセスチーズ/粉チーズ)
- ★目の合う野草(みじん切り)大さじ2
※目の合う野草:自分の直感と本能で摘んだ、今の自分に最も必要な野草
今回使った野草
![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
ナデシコ科 ミミナグサ属
一言メモ
ナデシコ科の主要成分は【サポニン・フィトエクジステロイド・ベンゼノイド・フェニルプロパノイド・窒素含有化合物】です。
また、ナデシコ科の植物が抗癌、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、抗酸化、および抗炎症特性を有することが民族薬学分野の研究で明らかになってきているそうです
出典/引用:ナデシコ科の薬用植物:民族医学的用途と薬理学的特性のレビュー(Medicinal plants of the family Caryophyllaceae: a review of ethno-medicinal uses and pharmacological properties)
<ヨモギ>
キク科 ヨモギ属
一言メモ
日本でもっとも馴染みのある「食べられる野草」の一つですね
リウマチ、アレルギー、アトピー性皮膚炎の予防、冷え性、貧血、血液浄化、新陳代謝の促進、糖尿病予防、ストレス、ガン、動脈硬化、心筋梗塞、認知症、美肌などなど、たくさんの効能があるとされています。
<ギシギシ>
タデ科 スイバ属
一言メモ
ギシギシの根には、アントラキノン類が含まれていて緩下(かんげ)剤として用いられています。
※緩下剤:軟便になり排便回数が増加する薬剤。また、腸の動きを高める作用をする。
民間療法では生の根を砕いてしぼった汁/根の粉末を酢か焼酎で練ったものを、「水虫・いんきんたむし・ぜにたむし・だだれ」などの皮膚病全般に使用します。
また、生の根のしぼり汁は、脱毛症にも効果があるとされています。
<カタバミ>
カタバミ科 カタバミ属
一言メモ
アーユルヴェーダでは、植物全体が食用で利用され、ビタミンCの豊富な供給源となっている野草です。
【フラボノイド・タンニン・フィトステロール・フェノール・グリコシド・脂肪酸・ガラクトグリセロ脂質・揮発油】が主要な成分です。
カタバミのフレッシュジュースは内用外用、両方に使えます。
研究により、【抗炎症・抗不安・抗けいれん・抗真菌・抗菌・抗潰瘍・抗がん・抗糖尿病・肝保護・脂質低下・創傷治癒】などの特性があることが明らかになっているそうです。
出典/引用:カタバミに関する重要な医学的事実 (Important medicinal facts about Changeri (Oxalis corniculata L.))
また最近、個人的にですが「寄生虫」について、過去の様々な文献を通して研究しているのですが、このカタバミは「虫下し(寄生虫を殺すか体外に排出するために用いられる薬の一種)」の効果があるそうです!
<セイタカアワダチソウ>
キク科アキノキリンソウ属
一言メモ
セイタカアワダチソウやブタクサの薬効はこちらの過去のブログからチェックしてみてください
<タンポポ>
キク科タンポポ属
一言メモ
春の訪れを知らせてくれる「タンポポ」ですが、こちらの野草にもたくさんの薬効があると言われています。
いくつかピックアップすると、【冷え性の改善、育毛効果、疲労回復、健胃整腸、便秘解消、食欲不振、利尿作用、糖尿病、乳腺炎、肝機能の向上、新陳代謝の促進、血行促進、むくみ解消、不妊の原因を改善、腎臓、美肌効果、美髪効果】などになります。
<オニタビラコ>
キク科 オニタビラコ属
一言メモ
オニタビラコは外来種/帰化植物ではなく、なんと日本で生まれ育った野草です!
七草粥に使われる「ホトケノザ」こと「コオニタビラコ」は、こちらのオニタビラコとは別の野草になりますが、一緒に七草粥に使われることもあります
生薬名は「黄鵪菜(オウアンサイ)」と呼ばれ、【健胃・整腸作用・高血圧予防・解熱・解毒・アレルギー湿疹・喘息・咽の痛み・リウマチ性関節炎・結膜炎・乳腺炎・尿路感染・薬疹】など、さまざまな薬効があるとされています。
作り方の手順
思いつきで作ったので、手順をお見せする写真がなくてすみません
①フライパン(鍋)にオリーブオイルと「ニンニク酵母」を入れて、じっくり香りを付けていきます。
②そこに「牡蠣」「野草のみじん切り」を入れて、中〜弱火でじっくり火を通します。
※牡蠣が苦手な方は入れなくても大丈夫です
③そこに、細かく切った「エノキ」を入れて旨味を出していく。
④ご飯を入れて、牛乳※を入れてフツフツしてきたら、「お塩」と「野草塩麹」と少しブイヨンを入れて味を調整する。
※牛乳ではなく豆乳でもOKです。今回はコッテリ感を出すために牛乳を使用しました。
⑤ご飯がお好みの硬さになるまで火を通す。
⑤仕上げにとチーズを入れて溶けたら、粉チーズとオリーブオイルをかけて完成です!
さらに仕上げに、オレガノの代わりに乾燥させた野草を振りかけました
楽しく野草生活を続けるコツ
ベースが「牡蠣のリゾット」なので、味は間違いない!と思っていたのですが、そこに、7種の目の合う野草と、「ニンニク酵母」や「野草塩麹」などの野草を使った発酵調味料が入ることで、味の深み・奥行きが3ランクぐらい上がった感じがしました!
野草生活の大きな醍醐味の一つと言えば、
「野草料理」だと思うのですが、
20年ほど前に私が野草生活を始めた頃は、
お茶・おひたし・天ぷらなどなど、
野草の活用法がかなり限られていました。
私一人で生活していたら、
おひたしや天ぷらといったメニューだけでも
満足して楽しめていたと思うのですが、
その頃まだ小さかった娘は
絶対に食べようとしてくれませんでした。
家族皆んなで野草を食べるには、
「美味しい料理を作る」
という道しか残っていませんでした。
どうやったら家族に美味しく野草を食べてもらえるか?
それが今の私の野草&発酵生活のベースになって、
一般的ではない野草料理や、
野草を使った数々の発酵調味料が
生まれていきました。
「野草を食べる」
ということにフォーカスするのではなく、
「どうやって楽しむ(愉しむ)か?」
に、フォーカスすることが、
楽しく野草生活を続けるコツなんじゃないかなと思っています。
ぜひ、七草粥を食べる1月7日は過ぎてしまいましたが、
普段の料理として「七草リゾット」をお楽しみいただければと思います
そして、、、
こういう風に野草を使ってみよう!
という発想を大切に、
ご自身の感覚で色んな野草の活用に
チャレンジしていってくれる人が
増えるといいなって思っています
最後までお読みいただきありがとうございました
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