先日試合に出場した。
今回は組手試合ではなく型試合のエントリーする。出場を決めてから一カ月を切っていたのでとにかくひたすら課題となる型を繰り返す。型はどうしても審査の前は集中して稽古するが普段の稽古、自主稽古ではどうしてもおろそかになりがちであった。通常の道場稽古で何気なく行っていた型を再度見直すいい機会であった。
稽古していくと疑問点が次から次とわいてくる。この動作の時の手の位置や形、足の位置や技の緩急、力の強弱など一つの型を掘り下げるだけでも大変な作業である。しかし試合の日は決まっている。とにかく稽古するしかない。仕事で疲れて帰ってきても鞭打って夕食前に狭い部屋の中で足の位置を入れ替えながら稽古する。夏場の狭い部屋は温度が32度以上になる。稽古する時の音が近所迷惑にならないよう締め切って稽古すると稽古前と後では温度が1度違い、湿度は10パーセント前後上がっている。型の稽古の合間に補強運動も取り入れる。。時間にして40分から50分くらい、試合と同様の感覚を大切にするため必ず道着を着込む。道着の下にはTシャツを着てさらに汗を吸い取らせる。しかしこれがさらに暑さを増して汗が滝のようになる。
自宅で稽古していて困ることは疑問点があった場合に詳しく聞く人がいないということと、やはりスペースの問題はいかんともしがたく、これを克服するには休日に体育館の武道場に行き柔道場で稽古することにした。一人で柔道場を占領できることは贅沢だな、と感じながら行う。型の原則である開始線に戻ることの難しさを感じながら稽古する。
それと型を集中して稽古して気付いたことは、非常に足腰の鍛錬になるということだ。前屈立ち、後屈立ち、騎馬立ちなど中腰の姿勢でゆっくりと動くのは非常にキツい。だから汗も凄くかくし、呼吸も荒くなってしまう。
型が直接実戦で役に立つとは思わないが、十分に稽古した後はなんか強くなったような気持がした。翌日も疲労感を感じる日も少なくなかった。
このような稽古を続けながら試合の日も近づいてきた。組手の試合と違って疲労を残さないようにしつつ試合直前まで最終確認を行う。
前日はゲン担ぎではないが、スタミナをつけた気分に浸りたいので焼肉屋に行くが行こうと思った店が満員で30分以上の待ちになるそうなので、焼肉は諦め近くにある人気ラーメンに行く。餃子と生ビールを一杯飲みとんこつベースのラーメンを堪能。替え玉もしっかりと行い満腹感を味わいながら帰宅。早く寝たが無意識に緊張しているのか中々寝付けない。ウトウトしかけたのはもう2時過ぎだったろうか。
寝不足感と緊張感を感じながら試合当時の朝を迎えた。(続)