第7章 韓国ドラマ映画
248.蝶よ花よ
 
 
 我ながらドラマレビューのタイトルを上手く付けたモノだと感心しちゃいます()

いっその事邦題をレビュータイトルに倣って『イライラよムカムカよ』に変更してくれれば分かり易いのになんて

 
表題のドラマ121話、ようやく本日終映、視聴完了・完走しました。
30分ドラマとは言え毎週月曜日から金曜日まで5日間を24週、つまりは半年間継続して放送&視聴したワケですから、NHKの朝ドラ(TV小説)に負けずとも劣らぬ視聴習慣・忍耐力が必要です。

 

 

ましてや韓国KBS日々ドラマ(=ホームドラマ)は日本の朝ドラの様に爽やかな気持ちで視聴させてはくれません。
所謂(いわゆる)「マクチャン(どん詰まり)ドラマ」の典型で毎回イライラさせられるストレスタップリの酷いドラマなので尚更懲りずに視聴完走した自分を褒めて上げたい気分です。
 
最近ブログの書籍化の準備で気持ちが忙しく悠長にドラマなど観て居る場合では有りませんから、朝晩のKBSニュースは欠かせないルーティンとしても、他には毎日ニュースの前に放送するこのドラマだけ視聴する日々が続きました。

 

 

馬鹿馬鹿しいと散々文句を言いながら、家内には「もう観るのよせば?」と散々ケチを付けられながらも最終回までトコトン観てしまったのは何故でしょう?
それは余りにも有り得ない展開がズルズルと続き、有り得ない程厚かましいヴィラン(悪役)が暴れまくり主人公サイドがコテンパンにやられまくる分かりやすい展開、そして一生懸命見ずとも大体想像付くベタなストーリーの為、横目でチラチラ「ながら見」出来る気楽さに有ると見ました。

 

 

主人公サイド・ヴィランサイド双方にイラつかせられるのですが、最後にはスカッと「サイダー展開」になるであろうお約束の元、その「サイダー」を味わう為「コグマ(どん詰まり)展開」を苦行の如く楽しめる楽しさ(苦しさ)もオマケで付いて来ます。
 
ココでドラマの概要を。
 
シングルダディのクム・ガンサンと養子の娘オク・ミレを中心に「蝶よ花よ」と子どもを育てながら成長していく家族の愉快で心温まる話し。
 
と有ります。
 
ココでタイトルと登場人物の言葉の遊びを少々。
邦題「蝶よ花よ」の韓国での本題は「금이야옥이야クミヤオギヤ金よ玉(ぎょく)よ」で同じ意味ですが朝鮮の諺(ことわざ)です。
「何を扱うのに於いても愛情を込めて、金や玉のようにとても大事に扱う事」を指します。

 

 

ココで重要なキーワードは「金クム」と「玉オク」ですが、ドラマでは主人公の男性の名前が「クム・ガンサン」でヒロインの名前が「オク・ミレ」になって居ます。
まさに「クム金」と「オク玉」となっており洒落(しゃれ)になって居ます。
 
主人公に至っては「クム・ガンサン=金剛山」ですからかなりブッ飛んで居ます。
オマケに登場するトンソ(同じ婿=妻の姉妹の結婚相手)の苗字がウン(銀)、主人公のライバル役の苗字がトン(銅)と来て居ますから遊び心満載です。ふざけ過ぎではと思う程。

 

 

ストーリーは簡単です。
どのサイトを覗いてもストーリーが無いので仕方有りません、一肌脱ぎましょう(笑)。枝葉はなるだけ取り払って語ります。
 
クム・ガンサンは10年前に失踪した妻の実家で中2病の娘クム・チャンディを育てながら義母のオカズ屋さんを手伝い同居して居ました。
オク・ミレは財閥「ファンドンフード」ファン家の養子ですが、アートスクールで主人公の娘を教える関係で彼と知り合い心を通わせます。
長年憧れたトン・ジュヒョクから突然プロポーズを受けますが、会社乗っ取りと復讐の為に利用されて居た事を知り、のちに破談にします。

 

 

一方のクム・ガンサンは偶然「ファンドンフード」の会長のトイレでの粗相を助けた縁で会長の介護士としてオク・ミレの暮らすファン家に勤める事になりました。
元々惹かれ合いウマが合った主人公2人ですがオク・ミレのフィアンセの裏切りをキッカケに、その間彼の妻が入水自殺した事実を知り葬式を上げた事も踏まえ、紆余曲折を経て恋愛関係に発展します。
 
しかし最後の段になってクム・ガンサンの妻がアメリカより白血病の幼い連れ子の娘ジェニーを伴い登場、ラスボスとして暴れまくり2人のみか全員をかき乱します。
その言動が最後まで視聴者をイライラムカムカさせますが、最終的にオク・ミレが娘のドナーとなり手術は成功、妻は身を引きアメリカに去りました。

 

 

問題が解決した最終回、最後の一歩手前までヒロインを拒み身を引こうとする彼の言動に批判が集まりましたが、ラストは2人(+チャンディの3人)のハネムーンで終了します。
おしまいおしまい。
 
その間オク・ミレの実父問題や実父の再婚問題など周辺のゴタゴタも多く描かれますが、全てハッピーエンド。
終いにはミレを不幸のどん底に陥れたトン・ジュヒョクもクム・ガンサンの義理の妹と知り合いフィアンセになります。

 

 

このドラマ韓国で多くの批判を浴びましたがその筆頭は主人公サイドのお人好し過ぎる言動、特にクム・ガンサンの通り越した「カモ(韓国では호구ホグ)」的言動です。
失踪した妻の実家で血の繋がらない娘を育て肩身の狭い思いをしながら何を言われてもされても言い返さずペコペコと卑屈になる造詣が批判を浴びました。
ヒロインも同じです。

 

 

それに引き換えヴィラン(悪役)の騒ぎようと言ったら、特にラスボス元妻のソンジュはやりたい放題です。
 
10年間失踪してアメリカで連れ合いと暮らした挙句、娘ジェニーが白血病に罹ったタイミングで韓国に戻りチャンディをドナーにする為に接触を図ります。
婚約中のクム・ガンサンと元のサヤに戻りたいと言い張り、オク・ミレとの関係をブチ壊すべく周囲にデマを言い触らします。
終いにはチャンディがクム・ガンサンの実の子では無い事をぶちまけ周囲を戦慄させました。
非常識な人物をコレまでホームドラマで散々見て来ましたがコレ程自分勝手な人物も初めてです。
ホントに韓国人にはこんな人物が多いのか?と錯覚する程。

 

 

最後の最後まで主人公サイドが振り回されあたふたする展開にもイラつかされました。
 
このドラマ、視聴率も上記の展開のせいか全般的に低調でした。
このドラマ枠は日本のNHK朝ドラ同様岩盤の視聴層を堅持しており20%近く視聴率を保って当然の雰囲気が有りますが、14.4%から始まった視聴率が80回手前まで11~13%台をようやく維持する状態、最高視聴率は120話の15.2%でした。

 

 

他のミニシリーズドラマと1~2%しか視聴率差がない上ドラマ評価も高く無く、「日々ドラマ」不要論まで吹き出ました。
 
この様にイライラばかりが募る「マクチャンドラマ」の典型とも言えるこのドラマ枠ですが、養子縁組の問題や韓国庶民の生活風景など考えさせられる要素も多く、いつもの如く「ザリガニの決闘」を見られるので軽〜く横見するのに丁度良いドラマです。
回数がとてつも無く多いので日本で一般視聴者が視聴するには尚の事難関は多いですが、配信サービス盛況の現在何処かの配信サービスで配信開始しないとも限らないので機会があれば是非ご覧下さい。

 

 

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