第7章 韓国ドラマ映画 
182.  私の解放日誌❷나의 해방일지 
 
 
 
 
上記ドラマやっと完走しました。
どんなエネルギーが私を完走へと誘(いざな)ったのか説明出来ません。
見えぬ力が作用して私の背中を押したとしか言い難いです。
あ、忘れて居ました。この「ブログ記事を書く」と言う自分勝手な『使命感』が背中を大きく押した事、そこの部分が大きなパーセンテージを占めて居る事実を決して否めません(笑)。
 

 

 

このドラマの様に、ドラマ嫌いな私が珍しく「家内が興味無いのに私1人で完走したケース」はNetflix経験上3作品有り、
❶賢い医師生活
❷サイコだけど大丈夫
❸私たちのブルース(予定:笑)
に続き4作品目で(今は3作品目)、どれも名作との誉れ高い作品のみです。
 
私は基本、家内と一緒に観るおかげでドラマをリタイアせずに済んで居るので有り、家内が先に走って行ってしまった「社内恋愛」「未成年裁判」「今私たちの学校は」など、視聴休止中のドラマを私が完走する事はブログ記事執筆(及び記事執筆の為のDVDでの時代劇視聴)をジ・エンドにしてヒマが溢れない限り、金輪際訪れないでしょう(笑)。

 

 

さぁ、何がこのドラマを最後まで視聴する様に私を突き動かしたのでしょう?
ポイントは「マイディア・ミスター」の評価と、同じ作家が書いた作品と言う評判と、特には1話観た時点でここまでオドロオドロしく暗い設定をどう処理するのかと言う恐ろしく「下世話な」理由だったとしか言い様が有りません。
 

では、苦痛だったドラマ視聴16✖️1時間10分超(最終話に至っては1時間20分超)、見終わって何か結末と(今後の解決策も含めた)解決を教えてもらう事が出来たかと言うと、最後までドラマは肩透かしで、モヤモヤしたまま置いてけぼりを喰っただけで、最後まで答えを教えてくれませんでした。

 

 

ボヤボヤっと本質を教えてくれぬまま暴走気味に突っ走られて、ステッチの様に点々と刺繍を入れられ、その『行間』(文章じゃあるまいしドラマにも行間が存在するとは全くの驚き‼️)を探る間に終了してしまったイメージ。
話しが前後ばかりして居て、最後まで分かり辛いまま終わりました。
 

最後のシーンまでどう捉えるか自分で考えろと放り投げられたままドラマは終了してしまったので、最後まで途方に暮れました()

 
こんなに不親切だったのですから、ドラマ視聴終了後、色んなサイトを覗きドラマ理解のヒントをもらおうとググる作業に必死になるのは、これまた至極当然の行動。

 

 

パク作家は、高みの陰から我々がその様な飢餓感を埋める作業をするだろうと最初から想定の上、ミスリードしたのでは?と疑いたくなる程、我々をミステリーの藪の中に放り込んで姿を眩ましました。
何と言う悪辣(あくらつ)で卑劣な作家でしょう(笑)。
 
ここに、あるサイトでヒントを発見しました。
このドラマで謎のクー氏ことクージャギョンを演じて一躍、韓国芸能界の大スターに踊り出て、「時の人」になってしまったソンソックのインタビュー記事です。
ここに一部引用します。

 

 

この日ソン・ソクグは自分がクーさん役で熱演したJTBC「私の解放日誌」の結末について「兄のお金を返しに行った様だ」と「サンポ市に行ったかどうかは分からないが、クーさんはクーさん通り、ミジョンはミジョンのまま生きるのが、自己のスタイルだと思う」と自分の考えを明らかにした。
 
(引用 아이뉴스24 손석구 "'나의 해방일지' 찍을 때부터 인생드라마, 행운")

 

 

へへ…思わずネタバレもどきを引用してしまいましたが、全部最後まで観ないとこの文章、理解出来ない筈なので、リタイアしてしまっているそこの貴方、最後まで視聴しないとこの文章の意味が分かりませんよ(笑)。

 

 

ネタバレしない私の主義をすんでの所でセーフをキープした雰囲気です(笑)。
観た人にしか分からない、彼の発言。
まぁ、ドラマで重要な部分を占めて居たワケでも無い行動なので、大勢にさほど影響しませんけど(笑)。
 
続けて引用します。
 
また彼はヨム・ミジョン(キム・ジウォン扮)のセリフの中で「私は立ちむかって行くわ」を名台詞(セリフ)として挙げ、「困難な状況にあった時にしなければならない態度だと思う。
寄っかからず、自分が自分でくぐり抜けるというのはいい姿勢だと思う」と説明した。
そう言いながら、「『私の解放日誌』は私にとっても人生ドラマだ。撮って居た時もそう感じた」と告白した。
 
(引用 同上)

 

 

更にググると、ドラマの評価が書かれたハンギョレのコラムを発見しました。

私が120%賛同出来るコラム内容でしたが、全部引用してしまうと剽窃(ひょうせつ)になり、私が存在する価値も意味も無くなるので(笑)、一部慎重にかいつまんで引用する事にします。
 
(同じく執筆した)パク・ヘヨン作家のドラマ『マイディア・ミスター〜私のおじさん』は忠実なファンほど見ないまま嫌がる人が多いドラマだ。
しかし、文学者パウロ・コエリウが自分のソーシャルメディアに載せた賛辞を私はあえてもう一度怠惰に引用するつもりだ。
 
『人間の心理を完璧に描写した作品です。』
 
すごい脚本、ファンタスティックな演出、最高の俳優たちに賛辞を送る。
日本監督の是枝裕和は「ドラマ後半にはイ・ジウンさえ出ると涙が流れた」と言って韓国映画『ベイビーブローカー』にイ・ジウン(アイユー)をキャスティングした。

 

 

…パク・ヘヨン作家の長技は明らかだ。
彼女は、トラウマを持った人物が人生の一番下積みをかき集めた瞬間に新しい人物に出会い、その関係を通じて自分を新たに発見する過程を描くのに才能がある。
知ってみると、そのドラマはコメディーとミステリーとメロドラマなど、あらゆるジャンルが絡んだ一種の心理成長物だった。だから、「私の解放日誌」にかける期待はすごかった。
その期待は満たされたのか?
そうではない。でも、その期待を超えたのか?
私は敢えてそうだと主張するつもりだ。

 

 

『私の解放日誌』は後ろに行くほど貴方の予測とずれ始める。
パク・ヘヨン作家は急がない。
ほとんどの韓国ドラマが早く視聴率を確保するために毎回打つ『薬味』もない。
「私のおじさん」よりもっとゆっくり憂鬱に進行していた話は最後に向かい、急転換される。
殊に最後の第4話は話の渦だ。
韓国ドラマでこんなに急進的なジャンルの亀裂を見たことがないように感じられるほどだ。
そしてまさにその地点から「私の解放日誌」の不均質な魅力が爆発する。
「私のおじさん」も一種の企業スリラーみたいなところがあった。
「私の解放日誌」はそこからもっと進む。

 

 

全く違うドラマから這い出たような人物たちが一つのドラマの中でぶつかり、一つの新しい世界を創造する。
主人公たちは救われるのではない。
彼らは完全に別の世界から来た人物を通してほんの少し変わるだけだ。
例えば「私の解放日誌」には主人公たちを苦しめる細かい日常の敵がいっぱいだ。
普通の韓国ドラマとは異なり、彼らは倫理的に処断されない。悔い改めもしない。

 

 

彼らはおそらくドラマが終わった後も同じ欠点の多い人間として生きていくだろう。ヨムさんの家族とクーさんも私たちが期待していた結末を迎えない。
だれかは突然死ぬ。
誰かは急に新しい人に会う。
誰かはまったく考えもしなかった職業を夢見始める。
そこでドラマは私たちの人生に完璧なハッピーエンドは存在しないように忽然と終わる。
だから、貴方は既に終わったこのドラマを敢えて見なければならない。
言い換えればこれは傑作ではない。傑作という言葉はつまらない。
 
(引用 한겨레 이미 끝난 ‘해방일지’, 당신이 챙겨보아야 할 이유)

 

 

このコラム、ウリマルの分かる方、Google翻訳で翻訳出来る方、是非原文を読んで頂きたい(❗️)。
私がワザワザ端折った部分が味わい深くて、こんな下手な引用を載せた私を、未来永劫(えいごう)恨む事間違い無しだからです。
 
このコラムの的確な指摘について、後2〜3回能書きを加えて記事が書けます(笑)。
アレコレ能書きを見つけて自己チュー(中心)な文章を書き殴るのが三度のメシより大好きな私に掛かったら、永遠に終わらないライフワークの様に述べまくるかもです。
 
 
でもこれ以上呆れられてブログ記事読者を失いたく無い「常識的な?」私はプチ引用のみに済ませ、後は本文の翻訳文を読む事のみ推薦して、この問題から退散するつもりです。
似合わず、時にはサッパリ、アッサリ潔いでしょう?(笑)

 

 

他に述べたいのは、このドラマで「誰がメインの主人公か?」と言う側面です。
私は末妹のミジョンを中心に観ましたが、序列も後味(あじ)もイ・ミンギ演じるチャンフィです。
私がオトコのせいでも有るでしょうが…。
家内がキチンと観て居たら、誰がメインか聞きたかったです。
お姉ちゃんって言うかも?

 

 

女の子は自分を替えるキッカケとしてパートナーの獲得が大きな位置を占めますが、オトコは大きな外車だったり、ワクワクする体験だったり、見知らぬ世界を覗ける「社会学習体験」だったり、新たな仕事だったり千差万別です。
確かに私にとっても「結婚」「出産(新たな家族の登場)」「新職場」「ワクワクする仕事」など多岐にわたりましたから。

 

 

最後まで視聴して良かったと思ったのは至って個人的な事柄ですが、現代劇を観て居ると韓国で使用されるナマの口語が、リアルに取得出来ると言う事実です。
私も韓国のリアル言葉をドラマで取得して居ます。
おかげ様で、「在日コリアン語」や少々堅い「共和国語」から脱皮して柔らかい「韓国現地語」が大分板について来ました(笑)。

 

 

小さな発見もあります。
「子分」を「꼬붕コブン」料理のフルコースを「오마까세おまかせ」と日本語で呼ぶ事。
特に『オマカセ』って日本らしくてピッタリハマって居る気がするのは私だけでしょうか?
この様などうでも良い情報をどうでも良く取得出来るのも、私の様なドラマ嫌いがドラマを観る妙味です。
懲りずに「私たちのブルース」後10話(とてつも無く長い❗️)、視聴完了して、また途中咄嗟(とっさ)の大粒のナミダを流しながら、アクビと共に伴走します。
上記ドラマ最終話を観終えた私のドラマレビューに是非ともご期待あれ❣️

 

 

<参考文献>
아이뉴스24  손석구 "'나의 해방일지' 찍을 때부터 인생드라마, 행운"
한겨레  ー이미 끝난 ‘해방일지’, 당신이 챙겨보아야 할 이유
 

 

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