第7章 韓国ドラマ映画 
151. SKYキャッスル
 
 
 
韓国でも日本でもかなり評判になったこのドラマですが、今回遅ればせながら初めて真剣に見始めました。
 
ご存知の通りこのドラマ韓国で、初放送は視聴率1.7%台と低く始まりましたが、その後上昇を始め、以後記録更新の頂点を打った話題作です。

 

 

『チョンピョン綜編』と呼ばれるケーブル局のドラマの歴代最高視聴率で12話にして(12.305%)、それまで1位だった『上品な彼女』の最終回記録(12.065%)を軽々と更新、その後もチョンピョン歴代最高視聴率を更新(15話 16.4%)、チョンピョンドラマ首都圏視聴率初の20%突破(16話 21.01%)、チョンピョン初全国視聴率20%突破(18話 22.316%)、非地上波ドラマ歴代最高全国視聴率更新など記録づくしのドラマ作品です。

 

 

以前、BSフジで初放送した際に家内が観て居たのを横目で「ながら見」をしながら(いつものドロドロドラマか…)と鷹を括って居ました。
家内が昼時間を利用して先へ先へと行ってしまうので、観なきゃとは思いつつ観そびれてしまい、いつの間にか終わってしまいました。

 

 

韓国ドラマを扱う本には韓国社会の縮図として必ずと言って良い程取り上げられますが、「定番」を追いかける事がキライな反骨精神?ひねくれ?精神が災いして、Netflixで配信中なのでいつでも観られると言う安心感も有り、延び延びになってしまって居ました。

 

 

しかし、韓国の受験事情や社会事情を理解する為にはこのドラマ視聴が必須と言え、今回BS日テレで放送が始まったのを機会に視聴開始する事に相成った次第です。
 
幸いな事にBlue-reyで視聴すれば✖️1.5倍速、CMスキップでかなり時間を節約出来るので、いつも(ドラマ映画視聴の)課題が沢山で仕事にブログ執筆にと凄まじい超ハードスケジュール生活を送って居る私には有り難い限りです(笑)。
 
たまに「何でここまでハードスケジュールで生活して居るんだろう?」と自分自身に疑問を感じる事も有るのですが、ルーティン化して居るこの生活をやめてしまうと遠心力を失った自転車の様にガタッと崩れてしまいそうで中々やめられません。

 

 

今や仕事以上にライフワークと化しているブログ執筆も辞められませんので、その為のネタ仕込みは尚更欠かせません。
 
と言う事で、本日全編見終え、私なりにイメージが沸いたので満を持してレビュー記事を書かせて頂きます。

 

 

まずはお決まりのあらすじを。
 
富・名誉・権力を手にする者だけが住む高級住宅街「SKYキャッスル」。
美しい花々に彩られた豪邸は、ジュナム大学病院関係者のみが入居を許された特権の象徴である。
エリート医師を夫にもつSKYキャッスルの妻たちは、子どもを名門大学に合格させるため日夜見えない火花を散らしていた。
 

 

整形外科医の夫と2人の娘と共にキャッスルに住むハン・ソジン(ヨム・ジョンア)は、隣家に住むイ・ミョンジュ(キム・ジョンナン)の息子が最難関といわれるソウル大学医学部に合格したことを知る。

 

 

娘をなんとしてでもソウル大に入れたいソジンはミョンジュから合格の秘訣を聞き出そうとし、入試コーディネーターと呼ばれる人間を高額で雇ったという情報を入手。ミョンジュの厚意により、VIP顧客だけが招待される入試コーディネーター説明会の招待状を受け取ったソジンは、そこで志望校合格率100%を誇る入試コーディネーターのキム・ジュヨン(キム・ソヒョン)と出会う。

 

 

そんな中、幸せの絶頂だったはずのミョンジュが夫の猟銃で謎の自殺。
SKYキャッスルの住人たちは騒然とする。
その後、ミョンジュの夫スチャン(ユ・ソンジュ)も病院を辞めて姿を消し、もぬけの殻になった邸宅には新しい住人がやって来る。

 

 

新たな入居者である童話作家のイ・スイム(イ・テラン)と医師のファン・チヨン(チェ・  ウォニョン)夫妻は、勉強よりも子どもの健康と自主性を尊重する良識的な夫婦だった。
この一家の出現により、SKYキャッスルに新たな波乱が巻き起こる。
 
(引用 Wikipedia)

 

 

久しぶりにWikipediaのあらすじを使用しましたが、良く出来て居ます(笑)。
チト上から目線?
 
このドラマ、噂に違(たが)わず観るべきドラマだと実感しますが、特に受験を目指す家庭では必見と見ました。
それはキャッスルに住む住人の中で小さなコミュニティーを形成して居る4家族(厳密に言うと家庭崩壊で引っ越してしまった家族も含め5家族)、つまり主人公5家族の夫婦10人、そしてその子どもたち9人が一般家庭の典型パターンを全て網羅・体現して居るせいです。

 

 

つまり、必ず自分自身に似たパターンの人間と家族を見る事が出来るので、自分自身の境遇と重ね合わせて観る事が可能なのです。
この様に家族の群像劇を描く所は、流石(さずが)は人間を描く事が得意な韓国ドラマだと実感しますが、私自身も子どもの受験戦争を終えた親として、身につまされる事が多かったです。
ドラマに出て来る様々な問題を「他山の石(たざんのせき)」とすべきで有ると切に思います。

 

 

ドラマは所謂(いわゆる)『막장드라마 マッチャン(どん詰まり)ドラマ』と言える程、ドロドロしたドラマです。
出生の秘密、嘘で固めた過去、騙し騙され、殺人疑惑、出世の為の泥仕合いなど、無いのは『記憶喪失』位な程(笑)コレでもかと『どん詰まり』のオンパレードです。

 

 

物語は主にヨム・ジョンア演じるハン・ソジンを軸に進みますが、彼女自身教育の為なら嘘も買収も躊躇(ためら)わない程、悪に手を染める人物です。
 
もう1人イ・テラン演じるイ・スイムをもう1つの軸に物語は進みますが、ややもすれば此方の方がキレイ事に見えてしまう程、つまりウソっぽい程、ドロドロを中心にストーリーが進みます。
中盤までは一種のブラックユーモア的に進みますが、20話以降は殺人を巡るミステリーが牽引して進みます。

 

 

この様に坩堝(るつぼ)的な展開も韓国ドラマの特徴と言えますが、欧米型のキャッスルと呼ばれる高級ヴィラに住むセレブ族の偽善が剥がれるサマを或る時には喜劇として、或る時には悲劇としてドラマティックに描いて居ます。

 

 

韓国のナムWikiを覗くとかなり長文の解説、論争が載って居ました。
実際に起こった事件をモチーフに描いて居るとか、受験や学校制度から見て誤謬(ごびゅう)が多いと言う指摘も多く有りました。
以前、韓国の学校制度、受験制度について簡単には記事を書きましたし、詳しく書こうとするとひとコマ使用しても足りないので省略しますが、しかしこのドラマは韓国の受験制度が抱える問題点を、一部過張やデフォルメ、誤謬は有れど容赦なく炙(あぶ)り出して居ます。

 

 

月並みですが、人間に取って真の幸せとは何だろうか?と言う人類に於ける答えの出ない問いを視聴者に問い掛けてくれて居ます。
 
その様な意味で受験を目指す方、受験を終えた方も現時点での自己総括の意味でもこのドラマは必見と言えるでしょう。
「韓国の受験事情」と言う世界でもかなり特殊な受験事情だと片付けるには余りに「普遍的」で、日本に於いても大いに有効で有る事を最後に指摘しながらひとまず、拙(まず)いレビューを終えたいと思います。

 

 

最後に余談ですが、主人公のヨム・ジョンアはNHKキャスターで、以前「クローズアップ現代」のキャスターだった国谷裕子さんにそっくりです。

 

 

そしてキム・ソヒョンが『女王の教室』で奇怪な教師役を演じた天海祐希に見えて仕方有りませんでした。

髪型や風貌ばかりか役柄も何となく似てる様な(笑)

 

 

<参考文献>
나무위키 
Wikipedia
 
#韓国ドラマ #韓国時代劇ドラマ #韓国映画

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