第7章 韓国ドラマ映画
150. ドラマ39歳❶
ドラマ『39歳』やっとの事、視聴開始する事が出来ました。
仕事に、ブログ記事執筆に、ネタの仕入れ(ドラマ・映画視聴など)に忙しい毎日、身体が3個有っても足りません。
いっそクローン人間でも2体程製作して身代わりになってもらえたら、この忙しさは解消出来るでしょうか？
どうせ私の事です。
ヒマになったらなったで、他の仕事をするに決まってます。
そう、YouTubeでも始めちゃうかも？
ホントにこれ以上時間を捻り出すには睡眠時間を減らすより他有りません(笑)。
このドラマにしても時間が無いのでスマホ片手にお風呂まで持ち込んで✖️1.5倍速で観てます。
こんな視聴でレビュー記事を書くなんて…と、真剣に視聴して居る人々から批判を受けるかもです(笑)。
しかし、上記の状況、トクとご考慮お願いします。
と、言い訳はこれ位にして。
このドラマ、現在4話まで視聴終了しましたが、色んな事を考えさせられました。
まずは制作意図から。
本当に明日明後日(あさって) 40歳、 痩せます。
もうすぐ40なのに、 何かをキチンとして置いたのも無いし、 不安なのは20代や30代とも同じです。
貧富の差が高まって行くのはこの歳になっても同じで、お金のある家の子は有る家の39歳になり、
無い家の子は...母の家に居候してたりもします。
この国が一生懸命働くからと言ってお金が貯まる国ですか？
今日稼いで明後日(あさって)まで使えるなら、よく稼いでる方では無いですか？
もうすぐ40になるなんて、少し不安です。
結婚もしない...いや、できなかったし、お金も余り無いし。
このままで病気てもしたら大変です。
歳を取って、相変わらず1人ならシルバーセンターにでも入らないといけないのに、いいシルバーセンターは、
2億ウォンは有ってこそ受け入れてくれるそうです。40年後には3億ウォン？ある程度「インフレ」しますよね?
今すぐ300万ウォンもギリギリなのに3億ウォンだなんて。
それで彼女たちは、行きつけの店でビールでも飲みながら今日を祝います。
この歳になってもこれらの心臓は相変わらずドキドキします。
幼い頃よりもっと簡単にドキドキします。絶対『一目惚れ』の人では無かったのに。
歳を取ったからかな...目だけ合わせても意味を考え、過度に没入します。
99パーセントは無駄に終わるけど、もしかして...という気持ちで今日も何にでもワクワクします。
ヤバい...誰が40を『不惑』と言ったのでしょうか? その時代には夜の文化もなく、ハンサムな『キム・スヒョン』も居なくてむやみに『不惑』だと強要したんだと思います(！)
実際、このドラマの彼女たちはもうすぐ39歳にしては少し分別が無いです。
相変わらず問題を起こしてお互いに解決してもらって。
お互いの恋を応援したり、咎めたり。
1番よく稼ぐ彼女に「ストローを挿し(おごらせ)」ながら今日の爆弾酒(カクテル)をあおります。
それなりに良い39の人生だと乾杯をしていたある日。
私たちが別れなければならない縁だということがわかります。
私たちは。
こんなにお互いに「親密に愛する」とは。
全然知りませんでした。
まことに波乱万丈な私たちその日の話です。
(引用 公式サイト)
どこかのサイトで、主人公が末期ガンの友人の最期を見送る話しだと読んだのですが、1話からお葬式の模様が描かれ、その事実が示唆されます。
2話でその人物が特定され、その事実を話の軸にドラマが展開する訳ですが。
『賢い医師生活』の様にアラフォーを迎える女性たち仲間の仕事、恋愛、家族の問題など、韓国社会に於ける働く女性たちに巻き起こる問題が楽しく、そしてシリアスに描かれる事を楽しみにして居た私には少々肩透かしでした。
仲間の1人が「余命宣告」を受ける事が無きにしもあらずですが、そうそう有る事では有りません。
それをドラマツルギーにするとは少々安易なイメージが。
もっと先の読めない展開が、暗くならない楽しい展開が良かった様な。
と「無い物ねだり」しても仕方無いので他に感じた事柄を。
ソン・イェジン演じる主人公は「孤児施設」出身の養子です。
相手役の男性には同じ施設出身の養子の妹が居ますが、母親亡き後、父親と折りが悪くなり養子縁組を解消して居ます。
チョン・ミドの不倫相手の男性は血の繋がりが無い子どもを自分の息子だと騙され結婚し、DNA検査でその事実が判明した後も受け入れますが、チョン・ミドと結婚する為に血の繋がらない子どもを引き取って離婚しようとして居ます。
この様に、このドラマの隠れたモチーフは『血縁・血の繋がり』即ち家族の在り方に有ると見ました。
ドラマで『養子』で有る事が堂々と語られます。
社会的に成功した主人公は、出身の施設に慰問に行き援助もします。
養子縁組が肯定的に描かれたり、そしてその後の心理要素が否定的に描かれたりもします。
この問題、昨年韓国社会を揺るがした『ジョンインちゃん事件』が念頭にあると思われます。
ジョンインちゃん事件は、2020年にソウルで発生した児童虐待殺人事件です。
<ジョンインちゃん>
ジョンインちゃんは養子縁組を受けましたが、養母の虐待によって生後16か月で亡くなりました。
養母の女は2020年6月から養子縁組で娘として迎えたジョンインちゃんを常習的に暴行・虐待し、同年10月13日に腹部に強い力を加えて殺した容疑で起訴されました。
養父の男はその間、妻を放置し、暴行によって娘の体が極度に衰弱した事を知りながら何の措置も取らなかった容疑を受けました。
結局昨年、2021年の裁判で、養子の娘を殺した養母の女が懲役35年、養父の男は懲役5年が言い渡されました。
この事件、韓国社会に多大なショックを与え、ニュースでも連日取り上げましたが、拘置所や裁判所前でジョンインちゃんの写真を掲げ、怒りと抗議のデモを繰り広げる多くの市民の姿が画面一杯に映し出されました。
この事件に関わらず、韓国では養子縁組が盛んです。
古くは朝鮮戦争後、多くの孤児たちが海を渡り遠くはアメリカに渡って居ますし、『人力輸出』だと批判も受けました。
『血』を重視する民族性ですが、人的流動性が高いせいか、敷居が日本より低いせいか養子縁組が多いと聞きます。
そうして養子縁組した人々のその後のケアの必要性が問われて居るのでは？とドラマの隠れたモチーフを感じ取った次第ですが、この件に関しては回を重ねて見ない事には全容が判明しません。
一方、気になる韓国での評価ですが、韓国ドラマで既に飽きるほど登場する「余命宣告」や「不倫」のようなワンパターンの素材が登場する事に否定的な反応を送る視線が存在すると有りました。
勿論、既存のドラマで見せてきた手法とは少し違って話が進んで行きますが、それにも関わらず共感しにくい展開が続くという批判が伴って居ます。
ただ、それでもドラマを見させる「魔力」が有るという好評が出て居る程、出演陣の相性や演技力に対する評価は肯定的だそうです。
韓国での視聴率は4.4%から始まり4話で8.7%をマーク、6話までの現在6%〜7%を行き来して居ます。
今後、韓国と日本、両国で同時進行して行くので双方での評判、人気度をチェックしたいと思います。
ドラマ進行に合わせて再度出没させて頂きます。
では。
<参考文献>
드라마 '서른 아홉' 나이 39 친구들의 우정기...손예진 아역 신소현 주목
ジョンインちゃん事件 Wikipedia
나무위키
