第7章 韓国ドラマ映画
100.賢い医師生活❸
いよいよドラマ終了しました。
感動も多かったのですが、どうなる事かと思って居ると最終回は「バーゲンセール」の様な感じで、全て丸く収まってオシマイと言った感じです。
何より驚きだったのは8話目位から時間がどんどん長くなり、毎話1時間50分ずつ、日本のドラマなら3話分近くなるのに閉口しました。
どれだけ長くすれば気が済むの?
最終回は何と2時間10分!
番組が取っている枠は2時間半。
次の番組が楽しみな人は1時間ズレる訳です。
これって大作映画並みです。
とにかく詰まらない訳では有りませんが、長くて進まず、1度に観てられません(笑)。
コチラはNetflixだから良い物の、リアルタイムで観てる韓国の視聴者たちはどうなんだ?と思い、ナムWikiを覗くと、やっぱり案の定不満が多かったそうで。
ドラマの習慣を変えると銘打って、週1回放送に変えた筈なのに、こんなに長くするなら、素直に週2回にした方が良かったのでは?と言う不満も有ります。
しかし、不満は不満でも最大の不満は日本と不満のレベルが違います(笑)。
あちらの1番の不満はドラマにCMが入る事の不満だそうで、「所変われば品変わる」では有りませんが、「なるほど」と膝を打ちました。
何かと言うと、韓国ではドラマの間にCMを入れる事が放送法で禁止されて居る事は以前にも述べました。
なので、35分を1話にして週2回放送したり、1部、2部と映画や演劇の様に区切って、その間にCMを挿入します。
これは良く出来たシステムと言えばそうで、以前日本の民放で芸人が「トイレはCMの時に…」と発言して、スポンサーの怒りを買い降板するハプニングが有りましたが、日本ではそれが暗黙の了解になって居る訳です。
逆にCMの無いNHKなどは休憩に困ります。
勿論、NHKもドラマの長さは45分と決まって居るので、何とか45分間我慢出来ますが、韓国ドラマを放映する際には基本70分前後(韓ドラは時間が一定して無い)のドラマを60分にカットして放送するので、長く感じて堪りません。
1時間集中して観て居られるドラマなどごく一部です。
ましてや「冬ソナ」ブーム真っ盛りの時にはとうとう『冬のソナタ』ノーカット版で70分前後、と言うより70〜80分のドラマを休みも無しに放送しましたが、それこそドラマをそんなに長い時間見せられるのは苦痛を超えてもはや『苦行』です(笑)。
韓国の視聴者は35分経ったら1部が終了してくれるので、適度に休憩し、いつ始まるか分からない第2部をジーッと待ち侘びては視聴する訳です。
日本のテレビ局と違い、時間が一定で無いので、忍耐が必要です。
まるで演劇の幕間(まくあい)を待つが如しで5分10分待つのは常識です(笑)。
終了する時間もマチマチで、話しが少々ソレはしますが、KBSワールドのニュース時間も終了時間が一定して居ません。
朝6時と夜9時から1時間の生放送なので、丁度今から佳境に入りそうな時に日本での放送が終了となり、途中で切れます。
最後まで観られた試しが有りません(笑)。
さほど時間には執着しないお国柄なのか、キッチリ同じ時間に始まり、キッチリ同じ時間に終了する日本のテレビとは「雲泥の差」?「月とスッポン」?「似而非」?と言葉が見つかりません(笑)。
で、「賢い医師生活」の韓国での放送で不満が多かったのは、最終回にCMが3回も入った事でした。
本放送2時間10分を放送する内、CMが35分間隔で1回、計3回挿入された事に不満が多かったそうです。
日本の習慣からすると可愛い物ですが、少し私の話しと矛盾して居ると思われました?
確か、ドラマの間にCMを入れるのは禁止されて居るのでは?と。
実は、この法律はあくまで地上波放送のドラマの話しで、ケーブルテレビのドラマは除外されて居るのです。
有料放送のケーブルテレビにCMが入るなんてと不思議に思われるかも知れませんが、入ります。
日本でも番組の終わりに入りますね。
殆どそのチャンネルのCMが主ですが。
聞けば「賢い医師生活」にはCMが殺到したそうです。
人気番組だけに、1本あたりのCM料金も高価だそうで、なんせtvnテレビ始まって以来最高の視聴率を稼いで居るので、テレビ局きっての稼ぎ頭です。
う聞いて思うのは、敢えて2話に分けずに1話に括る理由として、1番価格が高い番組合間のCM代稼ぐ為で有ろう事が容易に想像出来ると言う事です。
次に内容を見ますが、以前のレビューで皆が教授としてバリバリ活躍して居る歳にも関わらず、独身に設定して居る理由として、皆の『恋バナ』をドラマで扱う為だと推測しましたが、シーズン2に入り、恋愛話しの頻度が多くなりました。
患者の同時多発的なエピソードを除くと殆どが恋愛に偏って居たと思います。
それもとても遅いスピードで、ダラダラ流れる印象を受けました。
ヤキモキさせる展開を最終回で全部一応回収した感じです。
しかし、まだ回収して居ない伏線も多く、今後シーズン3の制作が決定したら
その時回収する算段と思われます。
現在のところ、シーズン3の予定は無いそうで、制作しても再来年、2023年になりそうです。
日本では韓国ほど盛り上がっておりませんが、今日ランキングを見ると1位になって居ました。
私がシーズン2を観て1番感動したのは、史劇ドラマ『ヘチ』でミルプン君を演じて、サイコパスの極地で視聴者(特に私)を慄かせ、『ミルプン君アレルギー』を存分に与えてくれた、チョンムンソンさんのエピソードでした。
とても憎めない、明るいキャラクターにも関わらず、ドラマ「ヘチ」のインパクトが強すぎて、どうも共感出来ない彼でしたが、このシーズン2での1番のエピソードが1番私の胸に響きました。
彼の演じるトジェハクさんは奥さんと共稼ぎで、いざ子どもを持とうとすると中々授からず、5年が経ち、もう子どもを持つのは辞めようと2人相談して決めたと言います。
しかし、ひょんな事から妻の妊娠を知り、同時に乳ガンの事実を知ります。
妻と彼の相手を思いやる姿、すれ違う気持ちが切ないです。
ウチも結婚して4年余り子どもが出来なかったので、2人の気持ちは良く分かります。
ウチも幸い子どもを授かりましたが、まさかの双子。
ミックスツインズと言う事で、親としては最高の授かり物でしたが、そこに辿り着く迄のお互いの気持ちの葛藤などを思い出させてくれます。
このドラマはこの様に、色んな病気に関連した「人間模様」を見せてくれるので、一度は必ず経験した事柄を思い起こさせてくれると言う長点が有ります。
韓国の俳優陣は皆演技達者で、真に迫って居るので、ホントの病院を見る様です。
韓国の医者がこのドラマを観覧して、手術する模様がリアルだと意見して居ました。
ただし、病院内で秘密恋愛をするのはほぼ不可能だと意見して居ました。
ドラマには悪役『ヴィラン』も出ませんが、パワハラの上司も登場し、職場内の様々な問題も登場します。
ひとつの過酷な社会が描かれて居て、韓国社会を理解する上でも参考になります。
この世界、ハッピーだけでは有りませんから。
前にも述べた様に、主人公5人が良くつるんで居ますし、困った時には集まり相談して居ますが、そこは「青春ドラマ」の世界そのもので、最後は友情に逃げる所があざといと言えばあざといです。
どちらにせよ、韓国では群を抜いて人気の有るドラマなので、ご興味を持たれたらシーズン1からご覧になる事をお勧めします。
もっと語りたい事は多いですが、ネタバレを含む為、これ位にして置きます。
早く同じメンバーでシーズン3の制作が始まります事を祈りつつ、筆を置きます。
<参考文献>
나무위키
'슬기로운 의사생활' 측 "시즌3 의지 확고하지만 당장 계획 無" [공식]