<映画 古山子 王朝に背いた男>
 

 

ワンポイントコラム

<韓国朝鮮 歴史のトリビア>

69.地図②-朝鮮王朝時代の地図

 

 

 

 

朝鮮八道の地図では、1402(太宗2)

リフェが作成した「八道図」がありましたが、

残念な事に原本が残って居ません。

しかし、前回紹介したホニルカンリド

我が国の部分が、

この地図を参考にされたと言われる為、

当時の技術水準を推し量る事が出来ます。

 

<八道図(ホニルカンリドの朝鮮半島部分)>
 

↓↓前回の復習をされる方はコチラ↓↓↓

チョンチョクヤンソンジの製作した

東国地図1455(端宗3)に製作開始し、

1463(世祖9)に完成しました。

この地図は洗練され、我が国の

地図学発展に大きな貢献をしました。

 

<東国地図>
 

1471(成宗2)シンスクチュ申叔舟は、

日本に渡って直接見て体験したことを基に、

日本の地理や風俗に関する本

「海東諸国紀」を完成しました。

この本の冒頭に海東諸國總図をはじめとする6枚の地図がついており、印刷物では、

世界で最古の日本地図だそうです。

 

 

<海東諸国紀>

 

1481(成宗12)には、ノサシンカンフィメンによって「東国輿地勝覧」50巻が完成しました。

この本の冒頭には、朝鮮全図の

「八道総図」があり、各道の記事初めに

各道の地図が添付されて居ます。

 

<東国輿地勝覧に掲載された八道総図 >

 

<新増東国輿地勝覧>

 

 八道総図と各道分図からなる「東国地図」は英祖の命により製作された、横59cm、縦95cm9枚の地図ですが、つなぎ合わせると朝鮮全図となるように、すべて同じ縮尺で描かれました。

またこの地図は、海と陸の長さや山脈もハッキリと描かれて居ます。

 

<東国地図>
 

 我が国伝統的な地図製作の頂点を示すのが、

キムジョンホが1861(哲宗12)に製作した

「テドンヨチド大東輿地図」です。

 

<大東輿地図のソウル近郊図>

 

<大東輿地図>
 

この大東輿地図

近代的測定が行われる前に製作された

朝鮮半島の地図の中で最も正確な地図

1985年に原図が、

そして2008年には木版が韓国国宝

指定されました。

 

<国宝になった大東輿地図の木版>

 

これについてはキムジョンホ金正浩

人物紹介で詳しく取り上げましたので

よろしかったらご覧下さい。↓↓↓

 

経緯度座標を記入した地図は、

1899年に学部編集局から出版された

「大韓全図」で、我が国で製作された

現代的な地図の嚆矢です。

 

<大韓全図>
 

しかし、このような現代的な地図作成は、日本の侵略により終息し、地図製作事業は日本の手に渡りました。

日本日清戦争に使用するためにすでに200万分の1の地図を完成し、1910~1915年、朝鮮半島全体の測定を完了しました。

 

尚、解放後韓国では当時までの地図を

モノクロをからカラーに再編成して、

地名をウリクル(ハングル)で、

国際メルカトル座標に変換して出版しました。

 

 

国立地理院は

韓国の自然・経済・社会・文化などの

現況をテーマに國勢地図帖を作り始め、

1989年に大韓民国国勢地図を発刊して居ます。

現在では衛星技術により、

南北ともかなり正確な地図が製作されて居ます。

 

<参考文献>

한국민족문화대백과사전

국사편찬위원회  우리 력사넷

한국의 지도력사


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