陶芸作家 板谷波山と北王路魯山人 | スペースクリエーション 市頭たつ子のブログ

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広島市西区の閑静な住宅街の中にある「Space Creation」
食空間プロデューサーで企業が開催するパーティや個人のウェディングパーティなどを数多く手がけ、テーブルコーディネートやマナーセミナーの講師としても活動しています。

 

今晩は

ご訪問下さいまして有難うございます

 

明日から大型連休に入りますね

お天気も良く申し分のないスタートとなりそうですが

この時期にしては気温が低めという天気予報が

気になりますショボーン

 

陶芸作家

板谷波山と北王路魯山人の

貴重な作品を拝見させていただく機会に

恵まれました

対象的な作家

何もかも!!

 

まずは板谷波山の作品

「蛋殻捻耳香炉」

蓋は木材でつまみ部分は瑪瑙で

出来ています

 

昭和初期の制作

白磁に細かい貫入が入った波山自身が

「蛋殻磁」と称した香炉で

空間に高い格調を与え

気品と存在感を兼ね備えた逸品です

 

 

 

 

北王路魯山人の作品

「伊賀釉花入」

 

 

  

 

 板谷波山  1872年4月10日生まれ

北王路魯山人 1883年3月23日生まれ

約11年の違い

同時代を生きた陶芸家ですが

作品の違いは言うまでもなく

人間的な性質の違いも

感じられずにはいられません

 

板谷波山は

近代日本の陶芸界が生んだ不世出の陶芸家

と言われています

陶芸家として初の文化勲章受章

(重要文化財技術保持者=人間国宝の推薦は辞退)など

 

波山陶芸の特徴

「皇帝の磁気」と称される中国官窯古陶磁の

洗練された造形を骨格として

そこに19世紀末の西欧のアール・ヌーヴォースタイルを

取り入れ

優雅で官能的な装飾性を加えて

東西の工芸様式を見事に融合させたところに

あるといわれています

”葆光彩磁を完成”

「葆光」とは 光沢を隠すこと 物の線界を

柔らかく薄く描くことを意味し

独特なマット釉(つや消し釉)を用い

淡い幻想的な色彩を譲しだしました

 

完璧なまでに研ぎ澄まされた波山のうつわは

時を超えて神々しき研ぎ澄まされた光を放ち

見る者を静寂の世界に誘ってゆく・・・・・

 

文化勲章受章前の昭和5年には

フランス大統領から勲章を贈られています

世界的な陶芸家として知られています

 

 

 

北王路魯山人は

晩年まで篆刻家  書道家 漆芸家 画家

陶芸家  料理家  美食家など様々な顔をもっていたようです

魯山人は様々な古陶を再現しつつ自由な作風を示して

志野  備前  織部などの技法を生かした

豪快な作風であることは誰もが知るところ

かと・・・・・思います

 

魯山人の有名な”格言”

「食器は料理のきものである」

波山との大きな違いは

専門陶工ではない趣味人ならではの当意即妙な

意匠の世界に新境地を開いたことで

知られることとなったようですが・・・・・

 

悪評もかなりのものです

常に傲岸 狷介 不遜 ときて

虚栄心の塊

世界的画家 ピカソまでも容赦なく罵倒したり等々

こうしたことは枚挙にいとまないほど

 

 

まあまあ

それはそれとして

歴史に名を残した偉人達の名作に

視覚でのみならず

じかに手に持って鑑賞させていただけた

ことに

感激し 感銘致しました

 

ご覧くださいましてありがとうございます

 

では

素敵なGWでありますようにルンルンキラキラ