激戦の結果
レコード&写真判定の激戦!
ウオッカが競馬史に残る名勝負を制す!
第138回天皇賞(秋)(GI)は、ゲートに収まった全17頭が重賞ウィナー。このハイレベルのメンバー構成は、競馬史に刻まれるであろう白熱の名勝負を生み出しました。
好スタートからハナを切り、快調に飛ばしたのはダイワスカーレット。7か月ぶりの実戦、しかも1000m通過58秒7はこの馬にとって未知となる速いペースでしたが、さすがはデビューから10戦連続で連対中の最強牝馬、直線でもバテる様子はなく、堂々と坂を駆け上がっていきます。
そこへ猛然と脚を伸ばしてきたのがウオッカとディープスカイでした。今春の安田記念圧勝で完全復活を印象づけたウオッカは自慢の瞬発力を炸裂させ、NHKマイルCと日本ダービーを連覇した3歳馬ディープスカイも負けじと馬体を接して、ともに得意とする府中の直線を、叩き合いながらのラストスパートです。
残り100mの地点ではウオッカがディープスカイをねじ伏せ、最内で粘るダイワスカーレットも捉えて先頭へ。が、そこから凄まじいまでの底力を発揮し、差し返してくるダイワスカーレット。ディープスカイも食い下がり、さらに馬群を割ってカンパニーが、大外からはエアシェイディも迫って、大混戦のゴールとなったのでした。
長い長い写真判定の末、掲示板に1着として示された14番は、ウオッカのゼッケン。2着ダイワスカーレットとの差はわずか2cmという激戦、2003年にシンボリクリスエスがマークした1分58秒0を0秒8更新する1分57秒2のレコード決着を、ウオッカの末脚が制したのです。
「素晴らしいレースだった。ウオッカに感謝したい」と語る武豊騎手は、ウオッカとのコンビでは初勝利となった嬉しさに加え、この歴史的名勝負を勝ち切ったことに対する誇りをのぞかせます。
もちろん、驚異的な粘りを見せたダイワスカーレットも立派、カンパニーとの写真判定で3着を死守したディープスカイも世代最強の意地を示したといえるでしょう。
強い馬たちがデッドヒートを繰り広げ、誰もが陶酔するような熱狂のゴールとなった天皇賞。この激闘は永遠に語り継がれることになるはずです。
2008年 11月2日(日) 4回東京8日
払戻金
http://www.jra.go.jp/datafile/seiseki/g1/akiten/result/akiten2008.html
単勝 14 270円 1番人気
馬連 7-14 550円 1番人気
枠連 4-7 520円 1番人気
馬単 14-7 1,050円 1番人気
複勝 14 120円 1番人気
7 130円 2番人気
2 150円 3番人気
ワイド 7-14 220円 1番人気
2-14 280円 2番人気
2-7 360円 3番人気
3連複 2-7-14 710円 1番人気
3連単 14-7-2 3,250円 1番人気
[牝4・鹿毛]
父:タニノギムレット
母:タニノシスター
馬 主 谷水 雄三氏
生産地 北海道日高郡新ひだか町(旧:静内郡静内町)
生産牧場 カントリー牧場
戦 績 17戦7勝
(内中央) 16戦7勝
(内海外) 1戦0勝
獲得賞金 758,036,000円
(内中央) 730,026,000円
(内海外) 28,010,000円
主な勝鞍 重賞5勝目
H18 阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)
H19 チューリップ賞(JpnIII)
H19 東京優駿(JpnI)
H20 安田記念(GI)
騎 手 武 豊:11勝目 H 1(春) イナリワン
H 1(秋) スーパークリーク
H 2(春) スーパークリーク
H 3(春) メジロマックイーン
H 4(春) メジロマックイーン
H 9(秋) エアグルーヴ
H11(春) スペシャルウィーク
H11(秋) スペシャルウィーク
H18(春) ディープインパクト
H19(秋) メイショウサムソン
調教師 角居 勝彦:初勝利
※戦績・獲得賞金は2008年天皇賞(秋)(GI)終了時点
いちファンは、この12万1,961人のいち人であったことが嬉しい
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